2025年3月7日
今日の日本株には朝から嫌な雰囲気が漂っていた。トランプ組(本欄ではトランプ政権とは呼ばない)のむちゃぶりを受け、前日の米国株が大幅安。しかも今日は雇用統計発表の日。
筆者は昨年8月5日、日経平均が4451円安の暴落を演じた「令和のブラックマンデー」を思い出していた。
NY市場でもあの日のことが未だに語られ、日本株が「仕手株」扱いになっているほどだ。あの日は午前中に海外筋の投機ファンドに「いじられ」急落開始。午後には日本人投資家がパニックになり、投げ売りの展開に。ベテランの筆者でも相場の怖さに冷や汗が出たものだ。同時に日本人投資家のリスク耐性の脆さも露わになった。
あのような異常事態を引き起こすと、それまでの「日本株市場、構造改革」の動きが無に帰す如き展開になる。それまで日本株の組み入れ比率を引き上げていた海外のファンド筋も一斉に手を引いてしまった。最新のゴールドマン・サックスの株式レポートでは日本株が「要注意」とされている。中国株の方がベターと言う。
まぁ、今日のところは817円安で済んだものの、未だ油断は禁物だ。