2025年1月23日
昨年は国内金価格高値更新が相次いだが、今年に入って今の時期に再び最高値更新。たまたまドル建て金価格は2760ドル前後まで上昇。ドル円相場は今週日銀金融政策決定会合で利上げ決定が織り込まれていても156円台。その結果たまたま海外金価格と為替の動きが共振して、円建て金価格高値更新となった次第で、特に何か大きなイベントがあったわけではない。それゆえ筆者は冷ややかに見ている。それでも「何かあるでしょう」と突っつかれ、「まぁ1月29日から中国春節が始まるしねぇ」とか呟いた。春節は世界最大の金需要国である中国の金宝飾業界の稼ぎ時だ。とは言え取って付けた要因ぽいね(笑)。
総じて、トランプ大統領が発する不確実性がマクロ的に株式・債券・外為市場を覆い、確実な希少価値を持つ金にマネーが流入しがちな市場環境とは言えよう。
但し、今年は円建て金価格最高値更新が相次ぐような事態にはならないと思う。外為市場のドル円相場が決定的な方向性に欠け、円高・円安双方向にブレがちな状況で、ドル建て金価格もこのまま一直線に3000ドルを目指す展開とはなり難いからだ。
まぁ「史上最高値圏に留まる」程度の表現が正しいと思う。