豊島逸夫の手帖

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日米、個人投資家が金買いに動く

2025年1120

エヌビディア決算が好調との結果で日経平均は一時上げ幅が2000円を超える急騰。

日本株が前日のNY株(最近は特にナスダック)の影響を受けることは重々承知しているが、ここまで上げるも下げるもエヌビディア次第との現実を見せつけられると、日本株の主体性の無さについて改めて考え込んでしまう。兜町の株売買の7割は外国人プレーヤーという現実は重い。

一方、外為市場では高市政権の財政規律に疑義を呈する発想で円が売られている。160円が絵空事ではない。日中関係悪化も円売り要因のひとつだ。

その中で金は我が道を行くだけ。4100ドル(緑線)前後の値固め中だ。

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NYの仲間たちとの議論で面白いと思ったのは、米国人個人投資家で金現物を買うのはベビーブーマー世代(1946~1964年生まれ)、金ETFで短期売買するのは若い世代。勿論、一般的傾向に過ぎないが、日本でも若い世代が積立或いは金ETF。団塊の世代では金貨や小型の金塊を数多く買う個人がいる。金は小分けできるので、相続時に醜い争いが避けられるとの思いのようだ。

日米の金投資家。共通点もあれば相違点もある。

今後も人口動態の変化で金の買い方も変貌してゆくであろう。
写真は女性向けセミナー風景。

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2025年