豊島逸夫の手帖

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通商戦争、トランプ宣戦布告

2025年35

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金はロコ・ロンドンでも2900ドル再突破。
昨日、米国の関税発動に対してカナダ首相が直ちに反論。報復関税を発表。
対してトランプ大統領は報復関税と同じ率の再追加関税をかけると応じた。
まさに関税戦争。これを続けていたら米国消費者が国内物価急上昇で悲鳴をあげるは必至。
事実、世論調査でも特に経済面でトランプ不支持率が支持率を上回ってきた。

株価も下落傾向が顕著。昨晩はエヌビディアがなんとかナスダックを支えた感あり。「株価は政権の通信簿」とかねてから語ってきたトランプ大統領は株下落をどう説明するのか。

結局、関税→インフレ再燃→個人消費後退→不況と物価上昇が同時に進行するスタグフレーションという流れが顕著だ。

トランプ政権というよりトランプ組の支配。副大統領、財務長官や国防長官など政府高官は皆、「若頭」。ウクライナ大統領との会談の席でも、まずは若頭の副大統領がちらちら親分の顔色を窺いながら「外交の席で無礼だ」と切り込み役。親分は鷹揚に頷く。トランプ派のFOXニュースの記者がたたみかけるように発言。

マーケットの反応は「日本は通貨安誘導」との発言に対して148円台まで円高進行後、149円台後半。報道する記事にも、コメントする外為関係者にも、所詮分からんと言えない虚しさが滲む。細かな相関関係を見つけて、雲だの平均線だの持ち出して、色々語った上で、キャスターに「それで予想レンジは」と聞かれ「148円から149円」。更に「中期は」と聞かれ「トランプ氏次第」。
お疲れ様です。

ところで、私めも大失態。
連日の相場大変動ですっかり結婚記念日を忘れ、家庭内に冷ややかな空気が漂う。

Oh,My God!

2025年