2025年12月19日
国内債券市場で長期金利がついに節目(レッドライン)の2%を突破した。2006年5月以来のことだ。
今や海外投資家の存在感が増しており、彼らの投機的売買で日本国債が揺さぶられる局面が増えそうだ。
積極財政を掲げる高市政権のもとでの財政悪化懸念が強まる中で、日銀が追加利上げを決めたことが背景要因として指摘される。
要は日本国の信用が問われているわけだ。
外為市場では日銀が利上げしても円高には振れず、逆に円安傾向がじわり続く。外為市場は円に不信任票を投じていることになる。
このような状況下で、日本国民が自衛策として、発行体のない「金」を買うという投資行動に拍車がかかりそうだ。
安全資産として貴金属を買うとなると、やはり金。
プラチナやシルバーは値動きが荒く、お世辞にも「安全資産」とは言いかねる。
なお、株式市場では日本株を買う海外投資家が増えている。
どこの国の株も様々な問題を抱えている中で、海外投資家はリスク分散の視点から日本株もポートフォリオに加えているわけだ。