豊島逸夫の手帖

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国際金価格、4100ドル台で、睨みあい

2025年10月24日

昨日のロコロンドン金価格はKITCOグラフの緑線。ほぼ4100ドル台で推移した。

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青線が暴落時。赤線が4000ドル攻防。そして緑線が一服という感じ。

今の金市場は新規参入希望派と高値掴み派の睨みあいだ。
4000ドルを割り込めば、待ってましたとばかりに新規買いが入るであろう。

対して暴騰時に買い、結果的に高値掴みになった人たちが、相場が上がれば「やれやれ」とばかりに売り手仕舞いを入れる。多くは損切り、見切りである(相場用語ではヤレヤレ売りと言われる)。

結果的に4100ドルが最も居心地の良い価格水準なのだ。上げか下げか正念場とも言えよう。

筆者は上げを予想する。

今回の歴史的金急騰はパラダイムシフトであり、マクロ視点では株・債券・外為中心のマーケットにゴールドという新たなアセットクラスが認知されたと言えよう。

金懐疑派の人たちも依然多いが、彼らには「高市政権により真の日本経済構造改革が実現すると思うなら、金は不要。いささかでも疑念を感じるなら、今のうちから少しでも金を買っておけば、将来後悔しないよ。」と語っているところだ。

なお、筆者の情報発信も、高市政権発足とともに意図的に活発化させているところだ。

昨日はYouTubeを久しぶりにアップ。

【異例の金最高値更新】運用50年の私が勧める買い方/金の第一人者 豊島逸夫氏/金市場の各国の状況/今後の見通し/金コレクション 

Xアカウント@jefftoshimaでの情報発信も活性化。
今日は、NY金市場に広がるAI売買プログラムが金市場で売りが売りを呼び、買いが買いを呼ぶ展開になっていることをツイートした。NY市場で金トレーディングルームへの外部者出入りは厳禁だが、筆者は、例えて言えば、プロ野球選手が解説者になりベンチ出入りも顔パスみたいなもの。こんなところまで入ってきた日本人はJeffが初めてと言われるよ。そしてNYMEXの人たちには、フロアートレーディングが活発だったころ、場立ち(フロアートレーダー)で日本人は後にも先にもJeffだけと言われたこともあった。

因みに、京都でLBMA金国際会議が開催されることをNYのトレーダーに話したら、この修羅場の真っ最中に持ち場を離れて京都旅行したら、社内で何を言われるか分からないと一蹴されてしまった。ゴールドフェスティバルに参加する余裕などないというわけだ。
筆者はロンドン現物派とNY先物派の激論を期待していたのだが、両派の溝は深そう。
確かに参加者名簿を見るに、NY大手投資銀行など価格主導権を握る人たちの名前は見当たらない。

2025年