2025年9月4日
今日は金・銀・プラチナのKITCO1年価格グラフを並べた。
金が歴史的上昇を演じている間に、同じ貴金属セクターでは銀もプラチナも「連れ高」となっている。
銀もプラチナも「安全資産」ではない。金はマネーの側面があるが、銀やプラチナは産業用貴金属だ。
教科書的に言うと、景気が良くなれば、銀やプラチナの需要は増え、価格は上昇。対して、景気減速が懸念されれば、安全資産として金が買われる。
しかし、今のマーケットに昔の教科書は通用しない。
実態は、金が爆上げすればプラチナにも銀にも「割安感」が生じ、投機マネーが買い漁る。プラチナや銀を外貨準備として買う国はいない。それでも投機的に買われる。
筆者はご存じのとおりプラチナ好き。一方、銀のファンも多い。
ここは、たなぼた的なプラチナと銀の上昇をあれこれ言わず、素直に歓迎しよう。
但し、プラチナや銀を買い上げる投機マネーは逃げ足も速いから気をつけよう。
報道ベースでは、銀やプラチナのPR機関が発表する需給統計を使い値動きが説明されるが、まぁプロパガンダ程度に見ておくべきだ。
ファンは価格が上がればそれで良いのだ。あれこれ詮索はしまい。
ワールドゴールドカウンシルという金のPR機関での勤務体験がある筆者だからこそ言えることだけどね(笑)。