豊島逸夫の手帖

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日経平均5万超え、NY金は下落

2025年10月27日

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今回は教科書どおりの展開だ。KITCOグラフで見ると、ロコロンドンは4060ドル近傍で推移している。

高市政権に期待する人は株を買い、期待できない人は金を買う。
米中関係が好転すると信じられる人は株を買い、トランプ氏と習近平氏が仲良しになるとは信じられない人は金を買う。

今日の市場は楽観論が支配しているようだ。
いずれ高市政権と市場の所謂蜜月期間(ハネムーンピリオド)が終わる時、今のご祝儀相場の真価が問われよう。

国際金価格については、中国側がレアアースの輸出規制を1年間延期する代わりに米国側は100%の対中報復関税発動を見送ることになったことが金の売りを誘った。

筆者が注目したのはベッセント発言。「米中通商摩擦解決のframework(枠組み)ができた」。Frameworkとはかなり曖昧な表現。大枠は決まったが、具体的細部の詰めはこれからと筆者は理解している。

もやもや感は残り、4000ドルは維持されよう。今回も健全な調整期間と言える。ここの値固めが終われば、4500ドルを目指す展開と見る。

さて、日経マネー編集長との金談義YouTube↓の再生回数が3日間で11万回に達した。米地銀信用不安勃発前、更に金暴落前の収録であったが「今、なぜ、金なのか」のシンプルな疑問に答える機会になった感じだ。コツコツ派とギラギラ派の書き込みが対照的で興味深い。

【異例の金最高値更新】運用50年の私が勧める買い方/金の第一人者 豊島逸夫氏/金市場の各国の状況/今後の見通し/金コレクション 

Xのアカウント@jefftoshimaでは金に関するエピソードなどを呟いている。昨日は「京都でなぜ金が売れるのか」。「月刊住職」という業界誌も紹介した。

そして、今日の写真は最近筆者ご贔屓の三田にあるシヅカ洋菓子店のビスケット。たまたまギフトで頂いたのがきっかけで、すっかりはまってしまったよ。ずっしり重く、ずっしり旨い!所謂ビスケットとは別物だよ。

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2025年