2025年5月15日
当面3200ドルは死守できるかと思って見守っていたが叶わず。あっさり3100ドル台突入。NY筋は「上げ、上げの日々から潮目が変わった」。
昨日、特に新規売り材料が出たわけでもない。
敢えて言えば、ジェファーソンFRB副議長が「インフレが鈍化するまで金利据え置きを」と発言。金市場期待の利下げの可能性を明確に否定したことか。
相場の流れは短期モメンタムトレーダーたちが売り材料に反応する地合いになっている。
彼らの次の目標は3000ドル。
それでもとんでもない歴史的高値だけどね。3500ドルを見てしまったから「暴落」と映る。
ここは一喜一憂せず、じっくり中期の視点で(魚の目で)見るべき。
2025年は3000ドル以上の金価格を一年かけて、紆余曲折はあろうが、じっくり固める時期。
市場には4000ドルなどという予測も流れるが、そういうノイズ(雑音)は聞き流し、原点に戻り、積立感覚で買い増してゆく時と心得よ。
年後半になると、トランプ大統領が来年の中間選挙を意識し始め、極端な言動を減らす(なくならないけど 笑)傾向が強まり、金価格もやや(あくまで「やや」だが)落ち着くのではないかと筆者は見る。まぁ楽観的とも思えるけどね~。
なお、虫の目で見れば、今週末の予定とされるトランプ・習近平会談。キャンセルされれば、米中関係悪化で金反騰のキッカケになろう。直接会談が実現すれば、3000ドルに向けた売りが誘発されそう。
更に、90日間とされる米中閣僚級通商討議の行方も注目だ。特に中国側の米企業いじめのような「非関税障壁」や、国家でハイテク産業を資金面で支える「産業構造」などは容易に是正される話ではない。
そして、昨日本欄で詳述したスタグフレーション問題の行方も重要だ。