2025年7月10日
世界の金ETF残高が4~6月に397トン増え、3616トンに達した。世界の年間金生産量が奇しくも3661トン。金ETFだけで年間金生産量に相当する量を買い占めているわけだ。4~6月397トンという量も最大生産国である中国の年間生産量380トンに匹敵する。
金ETFが金投資家層の幅を広げ、金高騰に資したことは間違いない。
但し、このような記録的な金ETF残高の伸びが今後も続くわけではない。
保有者層がヘッジファンドや個人短期投機家の間で急速に拡大しているからだ。ETF販売競争が激化する中で手数料はタダ。投機筋には格好な展開だ。
この人たちは「安く買って、高く売る」ことが目的。金ETFを長期保有する人たちと一線を画す。
それゆえ、今後、金価格が仮に3500ドルとか4000ドルに上がれば「利益確定売り」に走るであろう。筆者には3000トンを超す潜在的売りエネルギーの塊に映る。
金ETF残高増が今後も続くと考えるのは楽観的である。
既に、今年はアジアの金ETF売買がネットで売りに転じる局面もあった。筆者はこれを「予告編」と見ている。中国の金投資家層は現物を買う人と金ETFを買う人に分かれる。ざっくり前者は中年から高齢者。後者は若者たち。
後者の中には既に金ETFを処分した人たちも少なくない。今後、例えば3500ドルで買うとすれば、4000ドルでは売りに転じよう。
金価格が上がるたびに「金高騰の理由は金ETF」とほぼ自動的に決めつけるような報道には要注意だ。
まぁ、金ETFのNY初上場に直接関与した筆者だからこそ言えることかもしれない。
さて、米沢に移った「山里Magari」が現地のメディアで大々的に報道されている。心強い限り。マダムもシェフも自由が丘時代より生き生きして心が張っていることが写真でも一目瞭然。それにしてもマダムの喋りは広範囲に渡り、能弁で読者を惹きつけるね~。シェフも一段と逞しくなった感。
https://kokoroiki.design/archives/column/column-3350?fbclid=IwY2xjawLaTX1leHRuA2FlbQIxMQABHhe1l__UTGQOAMzXh5UxOkTIhLm-aOVvKLECY12F4LS-H-8_M9AQNsfIWK_u_aem_vZtTY9qTCmvYkF8V_KWg4Q