2025年2月6日
5日のNY先物金価格が一時2900ドルを突破。
その後、大台目標突破による短期性利益確定売りで反落。グラフはロコ・ロンドンだが、スポットでも一時2880ドルを突破した。NY、ロンドンの異常な値差拡大は既に縮小が続いている。
昨晩のNY金価格動向を虫の目で見れば、重要視されているISMサービス業景況感指数が52.8と前月から1.2ポイントも下がった。これがドル金利安・ドル安を誘発した直接的理由だ。サービス業のインフレは最も頑固なので、それが事前予測54.3に比し下振れたことは今後の利下げの可能性を強める効果がある。
但し、魚の目で見れば、トランプ関税のインフレ効果が未知数であり、FRBもインフレ収束については未だ決定的判断をし難い状況が続く。昨晩もシカゴ連銀グールズビー総裁が「トランプ政権の不確実性により、利下げ減速が必要」と語っている。
なお、昨年の中央銀行金購入量が1000トンを超えたと発表されたことも魚の目でみれば、金価格上昇の潮流を加速させている。
年間生産量の1/3近くを超長期保有の中央銀行が買い占めてしまうことは確実に相場の底値を切り上げる効果がある。
2月6日午前6時30分記