豊島逸夫の手帖

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年内、未だ波乱も

2025年1226

今日が年内ブログ最終日。
しかし、国際金価格は大晦日までライブ。おそらく4500ドル近傍で越年か。

今日の日経新聞に「貴金属、上昇率で圧倒 銀・プラチナは今年2倍超に」と見出しで書かれた。基本的に年間を通して上昇基調を維持した金に対して、銀・プラチナは年後半大きく買われた。

金が地球とすれば、銀・プラチナは月だね。
来年も基調は上げと見るが、今年より更にボラティリティは高まろう。「一喜一憂しないこと」が益々重要になる。

マクロで見れば、3つの貴金属の年間上昇率が諸々、株関連の運用成績を上回った。株の世界から見れば「面白くない」ようで、貴金属に関しては冷めたコメントが目立つ。

まぁ筆者が常々語ってきたとおり、資産運用で主役は株、金は脇役だよ。利息も配当も生まない金が主要投資対象になっては、世界経済の成長が覚束ない。

但し、株を買うにあたって、リスクヘッジとして金も買っておくことは今や当然の事になったね。今年の運用成績は、そのリスクヘッジをしたかしないかで、かくも数字が違う結果になったのだから。

銀・プラチナについては、余りに市場規模が小さいので「リスクヘッジ」での正当化はしにくい。あくまで「博打」と断言する。リターン重視の運用となる。今年は年後半に噴火したが、来年は年後半に暴落しても不思議はない。
なお、株のリスクとしては、やはりAIバブルがはじけるか否か。
もし、バブルが破綻すれば、来年も貴金属が年間上昇率1~3位を独占するような状況も絵空事とは言えない。

それでは良いお年を。何かあれば、Xの@jefftoshima、或いはYouTubeで語ることになりそう。

2025年