2025年11月11日

4000ドル近傍の値固めを終え、昨日はアジア時間そしてNY時間と続騰。終わってみれば4100ドル超え。短期投機筋が振り落とされ、長期退蔵派が残り、市場の長期上昇トレンドが堅固になってゆく。まさに想定どおりの展開だ。
今回の上げの理由はNY市場での政府機関閉鎖解除期待に尽きる。
この材料には株も金も熱烈歓迎モード。
これでやっと雇用統計が遅れて発表され、11、12月とFOMC利下げの道が開けたからだ。
但し、FRB内には「利下げは急がず慎重に」との意見を語る参加者も少なくない。ここは要経過観察だ。
いずれにせよ、今年ここまで金価格を引き上げたファンダメンタルズ(基礎的条件)にはいささかの変化もない。単に投機的買いで、その上昇速度がスピード違反気味になり、市場は自律的調整局面に入っていたということだ。
なお、ひとつだけ筆者の頭に引っ掛かっていることが今年の中央銀行金購入量。
ここ数年1000トン前後を記録していたが、今年は700トンくらいかな。まだ確認できないけど。やはり高値だから重量表示では減る。とは言え300トンくらいの減少なら、金ETF買いとか中国の富裕層の金爆買いなどで充分に補える範囲だと思う。
因みに、中国の金売買についての付加価値税(VAT)変更が話題になっているが、結論から言うと大した影響は出ない。投資の売買についてはSGE(上海黄金交易所)メンバーなら適用されない。
宝飾需要は増税で小売価格が高くなる可能性はあるが、需要が大きく減るほどではない。
宝飾業界もデザインなどで改良を加え、顧客を取り留める方策を考えているようだ。
まぁ金色大好きな、所謂金の文化的選好度が高いお国柄ゆえ、そう簡単に減るような話にはならないよ。
さて、@jefftoshima(Xアカウント)で、私のアイコンをそのまま使って誘導するなど、悪質な書き込みが急増。昨晩「大掃除」をしたところだ。この手のやり口はあれこれ手口を変えて、いたちごっこになるから、皆の衆はアカウントの「返信欄」には近づかない方が良い。
そもそも私は返信欄には絶対に書き込まないから。
さて、今日の写真は今や大問題の熊!ついに札幌市内でも見かけたとの報道も。
相場の世界では熊=ベア=弱気。断じて屈してはならぬ!
熊にはどう見ても勝ち目はないが、弱気なら勝てる(笑)!
