複数の主要な貿易相手国通貨(例えばドルとユーロと円)を相応の構成比で組み入れた「バスケット」の加重平均値に、自国通貨を連動させる為替制度のことです。
1997年の東アジア通貨・経済危機をきっかけに、にわかに注目が集まるようになり、アジアではすでにシンガポールが導入。2005年2月にはロシアがドルとユーロを組み合わせたバスケットを採用。そして同年7月には中国が為替制度をドル・ペグ制からバスケット制に移行しました。
この為替制度では、投機筋の攻撃や、ドルなど単一通貨との急激な為替変動を緩和できると期待される一方で、バスケット内の通貨の構成比率が不透明であるとの指摘もあります。いずれにしても、今後、アジア地域で導入が進めば、ゆるやかなドル離れにもつながる可能性もあることから、金市場でも注目しています。