短期、中期、長期の相場動向を判断するために、一定期間の平均値を連続して計算してグラフ化した線のことを移動平均線といいます。
この移動平均線は、相場商品とくに株式の動向を見る上で欠かせないものとなっていますが、金価格の動向を見る上でもよく利用されます。20日あるいは30日の移動平均線を短期線、50日または60日のものを中期線と呼ぶこともあり、ここでいう200日移動平均線とはつまり長期線にあたります。長期資産として金と付き合う一般投資家が金価格のトレンドを知りたい場合には、この長期線を見るとよいでしょう。
200日移動平均線が右肩上がりにある場合には金価格は上昇トレンドにあ り、右肩下がりにある場合には金価格は下降トレンドにあると判断することができるからです。ただし金は国際的に取引されていますから、200日移動平均線もドル建て金価格を使用します。