金マーケットにおける需要は、その内容から「投資用需要」と「加工用需要」に大きく分けることができます。この加工用需要をさらに細分化すると、宝飾品用、エレクトロニクス用、公的コイン用、歯科治療用、メダル等用、その他の産業・装飾用というようになります。
このように加工用需要にはさまざまな分野がありますが、このなかで最大の項目は宝飾品用で、加工用需要全体の約8割を占めています。
ちなみに2018年の需要全体は約3,900トン、そのうち加工用需要が約2,500トン、そして最大項目の宝飾品需要が約2,100トンとなっています。需給のファンダメンタル面から見ると、最近減少傾向にあるとはいえこの宝飾品用需要の動向が重要な役割を持っていることが理解されると思います。