資産運用には効率的に資産を増やせるメリットがある一方、市場変動によって損失が生じるリスクがあります。代表的なリスクとして「市場リスク」、「信用リスク」、「流動性リスク」の3つが挙げられ、それぞれに応じた対策を講じなければなりません。
ここでは初心者の方が知っておきたい資産運用のリスクとその対策方法について解説します。
目次
- 資産運用には「市場リスク」、「信用リスク」、「流動性リスク」がある
- リスクに応じた対策を講じることが重要
- リスクを軽減する方法として純金積立を検討しよう
この記事のポイント
資産運用で知っておきたい3つの落とし穴
資産運用には「市場リスク」、「信用リスク」、「流動性リスク」などのリスクが伴います。資産運用に取り組む際は、これらのリスクについて正しく理解しておくことが大切です。
まずは、それぞれどのようなリスクなのか詳しく確認していきましょう。
市場リスク
市場リスクとは、株価や金利、為替などの変動により、保有資産の価値が下落してしまうリスクのことです。例えば、上場株に投資するケースで考えてみましょう。上場株は株式市場で売買されますが、その取引価格は日々変動しています。
投資した時よりも株価が上がれば含み益を得ることができますが、反対に株価が下がれば含み損が発生します。このようなリスクは「価格変動リスク」と呼ばれ、市場リスクの中のひとつです。
金利や為替についても同様に、それらの変動により、保有資産の価値が上下するリスクがあるのです。
特に、資産運用を始めたばかりの初心者の方は「自分が投資した資産は右肩上がりに増えていくはず」と過度に期待してしまうことがあります。そのため短期的な価格変動に一喜一憂し、感情に左右されて売買してしまうケースも少なくありません。
信用リスク
信用リスクとは、投資先の財務状況が悪化して債務不履行に陥る可能性があるリスクのことです。例えば、債券投資の場合、通常は保有期間中に利息が支払われ、満期時に投資した元本が償還される仕組みとなります。しかし、債券の発行元である国や企業などが財政難や経営不振に陥ると、予定されていた利息や元本の支払いができなくなるデフォルト(債務不履行)のリスクが高まります。
投資先の財務状況などを十分に分析せず、イメージや評判といった要素だけで投資してしまうと最悪の場合、保有期間中の利息が受け取れないだけでなく、投資した元本が償還されないケースもあるのです。
流動性リスク
流動性リスクとは、取引量が少なく、売りたい時に市場で売れないリスクのことです。株式投資では「売りたい」、「買いたい」という需要と供給が一致することで取引が成立します。そのため、いくら自分が「売りたい」と思っても買い手がつかなければ売却することができません。特に企業が不祥事を起こした際は「売りたい」という供給が多くなるため、需要と供給のバランスが崩れ、買い手がつきにくい状況となります。
流動性リスクは予測しにくい面もあるため、生活防衛資金まで投資に回していると、現金が必要になった時にすぐに用意できないという問題があります。
落とし穴に陥らないための「鉄則」
資産運用において、市場動向を完全に予測することは不可能であり、リスクをゼロにすることはできません。しかし、リスクの特徴をよく理解し、それに応じた対策を講じることは可能です。
ここからは「市場リスク」、「信用リスク」、「流動性リスク」に応じたそれぞれの対策をご紹介しましょう。
分散投資を徹底する
市場リスクを抑えるためには、リスクが偏らないように分散投資を徹底することが大切です。適切なポートフォリオを組むことで、ひとつの投資先で損失が出ても、他の投資先による利益でカバーできる可能性があります。
また、より分散投資の効果を得るためには、相関性の低いものを組み合わせることも重要です。分散投資の効果を得にくいため、値動きが類似する資産を組み合わせることは避けたいものです。例えば「株式と債券、金など複数の資産に分散する」、「日本円だけでなく米ドルやユーロにも分散する」など、さまざまな分散投資が考えられます。
投資先の情報を収集する
信用リスクを軽減するためには、自ら情報収集に取り組むことが必要です。投資先を決めるにあたって「人気だから」、「SNSで話題になっていたから」といった理由だけで選ぶことはおすすめできません。例えば、企業の株式や債券に投資をする場合は、必ず自分で決算や業績などの情報を収集し「財務状況は健全か」、「利益が安定しているか」などを検討するようにしましょう。
また、投資した後も企業の業績は様々な要因により影響を受けるため、継続的な情報収集が不可欠です。投資先の状況をリアルタイムで把握するためにも、新聞やニュース、アナリストによるレポートなどを参考にし、積極的に情報を収集しましょう。
生活防衛資金を確保する
流動性リスクに備えるためには、長期的な視点での投資を前提とし、生活防衛資金を確保することが重要です。事前に情報を収集していても、予期せぬニュースや企業の不祥事などにより流動性が低くなる事態は起こり得ます。このように取引量が減少している局面で保有資産を売却する場合、希望する価格で売却できず、損失を被るリスクが高くなります。
また、資産運用に充てるお金は「何かあったら取り崩そう」と考えるのではなく、長期投資を前提に「当面使う予定のないお金」で取り組むようにしましょう。
なお、急な出費などに対応するお金は生活防衛資金として用意しておくことが重要です。必要な金額は家族構成や年齢などによって異なりますが、生活費の6か月から1年程度を目安に準備しておくと良いでしょう。
リスクを軽減する方法として金投資もおすすめ
リスクを軽減する方法として、金投資を活用する方も多く見られます。ここからは金投資がリスクの軽減につながる理由を解説していきましょう。
分散投資の効果を得やすい
近年では金と株式が同時に上昇する傾向も見られますが、一般的に株式と金は相関性が低いとされています。例えば、過去には金融危機や地政学的リスクの高まりといった状況下で、株価が下落する一方で金価格は上昇したという動きがありました。
そのため、株式など他の資産と組み合わせて金を保有することは、分散投資の効果を得られやすいと考えられています。
インフレリスクの対策になる
金投資はインフレリスクへの備えにもなります。長らくデフレが続いた日本では、インフレによるリスクがあまり意識されてきませんでした。しかし、近年の急激なインフレによって資産価値が目減りするリスクを実感した方も多いのではないでしょうか。
実物資産である金は、インフレが進むと金価格も上昇しやすいという特徴があります。これは資産価値が守られるメリットと言えるでしょう。
純金積立で少額から始められる
金価格が上昇している現在「投資を始めるには、まとまった金額が必要なのでは?」と思う方もいらっしゃるかもしれません。しかし、金には「純金積立」という投資方法があり、毎月少額から始めることが可能です。
純金積立とは、あらかじめ設定した月々の積立購入金額で金を購入する方法です。金の量を指定して購入するのではなく、一定の金額を設定して購入することから、価格が安い日には多く、高い日には少なく購入するため、価格変動リスクを抑えることができます。このように投資のタイミングを分散できるというメリットがあるため、高値づかみで一括購入してしまうリスクを回避でき、購入単価を平準化できる効果を期待できます。積立金額はいつでも変更できるので、まずは少額から純金積立を検討してみてはいかがでしょうか。
純金積立なら三菱マテリアルのマイ・ゴールドパートナー
これから純金積立を始めようと考えている方は、大切な資産を安心して預けるためにも信頼できる運営会社を選ぶことが大切です。
しかし「どこの運営会社を選べば良いのか分からない」、「さまざまな候補がありすぎて選ぶことができない」とお悩みの方には、三菱マテリアルのマイ・ゴールドパートナーをおすすめします。
三菱マテリアルは明治29年(1896年)から100年以上にわたって金の製錬に取り組んできた歴史があり、国際基準の高い品質を保証しています。
マイ・ゴールドパートナーでは金だけではなくプラチナや銀の積立もでき、月々3,000円から無理のない範囲で積立購入ができるほか、年2回まで任意の月を指定して、月額積立購入金額に加算できるボーナス月プラス積立購入や各種スポット購入にも対応しているため、ご予算に応じて無理なく購入できます。
年会費は800円、積立購入手数料は1,000円につき26円(消費税込)または31円(消費税込)、ボーナス月プラス積立購入や各種スポット購入の場合には手数料がかかりません。
保管料は消費寄託預かりでは無料、混蔵寄託預かりでは有料です。口座管理料はかかりません。
積み立てた金は金地金で現物を受け取ったり、金貨で返還を受けたり、市場売却受託サービスを利用して金銭で返還を受けることができます。
現物引出手数料は金地金1本あたり4,000円~7,500円(サイズによって異なります。500g以上の金地金は無料)。配送手数料は2,000円(保険料込)です。
オンライントレード(インターネット取引サービス)を利用すればお手軽に取引ができるため、買い時や売り時を逃すことも少ないでしょう。当社店頭価格より優遇※されたWeb価格が適用されます。
※Web価格は当社店頭価格に比べ、金・プラチナで10円/g、銀で0.15円/gの優遇となっております。適用対象はオンライントレード取引での当日スポット購入、等価メタル変更サービス、市場売却受託サービスです。
詳細比較は以下ホームページ「マーケット情報・最新の価格」をご覧ください。
また「会員継続ボーナス」というユニークな特典があり、会員が会員契約期間開始日から会員契約期間満了日までマイ・ゴールドパートナーを継続してご利用いただいたことに対する特典として、会員契約期間満了日にお客様の消費寄託残高に加算します。
なお、金・プラチナ・銀の消費寄託、混蔵寄託の購入取引が対象です(混蔵寄託は金のみの取扱いとなります)。詳細は以下ホームページをご参照ください。
まとめ
資産運用には「市場リスク」、「信用リスク」、「流動性リスク」などのリスクがつきものです。リスクをゼロにすることはできませんが、分散投資の徹底や投資先の情報収集に取り組むことでそれらを軽減することができます。
また、純金積立は分散投資の効果が得やすく、インフレリスクの対策などを期待できる投資方法です。少額から始められるため、選択肢のひとつとして検討してみてはいかがでしょうか。
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