貴金属のひとつである銀は投資対象としても知られています。ただし、金と比べて取扱業者が多くないため「どこで購入できるのかよく分からない」、「どのように投資するのかよく分からない」という方も少なくありません。
この記事では、初心者の方におすすめできる銀の主な投資方法や注意点について解説します。
目次
- 銀には現物投資のほかにETFや先物、銀積立の投資方法がある
- 銀価格は景気の影響をうけやすい
- 純金積立との分散投資もおすすめ
この記事のポイント
銀の主な投資方法
銀の投資方法にはいくつかの種類があります。ここでは銀の主な投資方法を確認していきましょう。
現物を購入する
銀の投資方法でよく知られているのが、銀を直接保有するスタイルです。銀地金（インゴット）や銀貨などが代表的な例であり、資産を目に見える形として保有できるのが大きな特徴です。
また、銀貨はコレクションとしての価値も兼ね備えており、単なる投資だけでなく趣味として銀貨を集める方もいらっしゃいます。
ただし、銀を現物として投資する場合、紛失や盗難のリスクに加え、保管するコストや手間がかかる点にも注意が必要です。
ETFへ投資する
銀に投資する方法として、ETF（上場投資信託）を活用する方法があります。銀ETFは銀の価格に連動するように設計された投資信託で、上場株式と同様に証券取引所を通じて売買することが可能です。特に、銀価格の変動を確認しながらリアルタイムで取引したい方が適していると言えるでしょう。
また、銀ETFは現物購入とは異なり、保管の手間がかからず、少額から投資できる点も特徴です。
一方、保有中は「信託報酬」と呼ばれる手数料が発生するほか、銘柄数が少ないため投資先が限られます。このような点を踏まえた上で、銀ETFを検討しましょう。
先物取引を行う
先物取引も銀への投資方法のひとつとして挙げられます。これは将来の売買価格を予測して行う取引であり、あらかじめ決められた期日と価格で売買を行う仕組みです。
先物取引では実際の金額よりも大きな金額で取引ができる「レバレッジ取引」が行えることから、投資金額が少なくても効率よく利益を狙えるメリットがあります。
ただし、その分リスクが大きくなり、銀価格の変動によっては大きな損失が発生するケースも珍しくありません。そのためリスク許容度が高く、取引の仕組みや相場動向について理解している方向きの投資方法と言えるでしょう。
銀積立を行う
銀積立は銀を自動的に定額購入する投資方法を指します。銀価格は日々変動していることから「いつが買い時なのか分からない」と思う方も少なくありません。その点、銀積立はドルコスト平均法という購入方法により、価格が上がっている時も下がっている時も一定額を買い付けていくことで銀を購入するタイミングが分散されるため、購入単価を平準化でき、高値づかみのリスクを抑えることができるというメリットがあります。
また、銀積立では積み立てた銀を銀地金（インゴット）として引き出すことや、重量や金額を指定して現金で引き出すこともできます。
銀積立は少額から始められるため、初めて銀投資を行う方はまず銀積立を検討してみても良いでしょう。
銀積立の始め方
前述のとおり、銀には現物投資や銀積立などといった、さまざまな投資方法がありますが、ここでは初心者におすすめできる銀積立の始め方について見ていきましょう。
貴金属メーカー
純金積立を取り扱っている貴金属メーカーの多くは銀積立の取り扱いもしています。このような貴金属メーカーの中には、オンラインで入会手続きを完結できるところがあります。申込書や本人確認書類を郵送せず、手軽に銀積立を始められるのがメリットのひとつです。
また、一度オンラインで定額購入の手続きを行えば、自動的に買い付けが開始されるため、なるべく手間をかけずに投資をしたい方にはおすすめと言えるでしょう。
既に純金積立を行っている方は同じ口座内で銀積立を始められ、口座を一括管理できる点も嬉しいポイントです。
金融機関
証券会社などの金融機関でもオンライン取引に対応していることが多いため、手軽に銀積立を行いたい方にとっては、無理なく始められる選択肢と言えるでしょう。
銀へ投資する際の注意点
銀へ投資する際の注意点として、以下の3点が挙げられます。それぞれ詳しく解説していきましょう。
価格が景気動向の影響を受けやすい
銀は古くから宝飾品や食器、通貨などの用途として活用されてきましたが、近年では半導体や太陽光パネルといった工業用途としての需要が増えています。
特に半導体分野での需要は今後ますます拡大していく期待があるものの、その一方で景気が後退する局面に入ると、銀の需要も減少する点に注意が必要です。
銀の需要が減少すると、銀価格にも影響を与えるため、投資の際には景気動向や需給の変化にも着目しましょう。
鉱山の生産量が増えない
銀の供給の約8割が鉱山生産、残り2割弱がスクラップからの回収となっています。また、鉱山から生産される銀は、銅や金、鉛亜鉛鉱山などからの副産物として生産され、近年は年間26,000トン程度の生産量で大きな増減なく推移しています。
前述のとおり、近年の半導体や太陽光パネル用途での需要が拡大していますが、鉱山からの供給は増えず、需給がタイトになっています。このような構図から、当面、供給不足が続くと見込まれています。
今後、鉱山からの生産量だけでなく、太陽光パネルなどからリサイクルされた銀の回収量にも着目してはいかがでしょうか。
金に比べて情報量が少ない
需要などの市場動向についての情報は金ほど流通しておらず、信頼できる情報を得にくい点がデメリットです。したがって、前述のとおり初めて銀投資を行う際は、売買のタイミングにあまり左右されない銀積立を検討してみましょう。
また、銀の「価格が景気と連動しやすい」というリスクを回避するためには、守りの資産としても知られる純金積立を併用することも選択肢のひとつとして検討してはいかがでしょうか。
純金積立なら三菱マテリアルのマイ・ゴールドパートナー
これから純金積立を始めようと考えている方は、大切な資産を安心して預けるためにも信頼できる運営会社を選ぶことが大切です。
しかし「どこの運営会社を選べば良いのか分からない」、「さまざまな候補がありすぎて選ぶことができない」とお悩みの方には、三菱マテリアルのマイ・ゴールドパートナーをおすすめします。
三菱マテリアルは明治29年（1896年）から100年以上にわたって金の製錬に取り組んできた歴史があり、国際基準の高い品質を保証しています。
マイ・ゴールドパートナーでは金だけではなくプラチナや銀の積立もでき、月々3,000円から無理のない範囲で積立購入ができるほか、年2回まで任意の月を指定して、月額積立購入金額に加算できるボーナス月プラス積立購入や各種スポット購入にも対応しているため、ご予算に応じて無理なく購入できます。
年会費は800円、積立購入手数料は1,000円につき26円（消費税込）または31円（消費税込）、ボーナス月プラス積立購入や各種スポット購入の場合には手数料がかかりません。
保管料は消費寄託預かりでは無料、混蔵寄託預かりでは有料です。口座管理料はかかりません。
積み立てた金は金地金で現物を受け取ったり、金貨で返還を受けたり、市場売却受託サービスを利用して金銭で返還を受けることができます。
現物引出手数料は金地金1本あたり4,000円～7,500円（サイズによって異なります。500g以上の金地金は無料）。配送手数料は2,000円（保険料込）です。
オンライントレード（インターネット取引サービス）を利用すればお手軽に取引ができるため、買い時や売り時を逃すことも少ないでしょう。当社店頭価格より優遇※されたWeb価格が適用されます。
※Web価格は当社店頭価格に比べ、金・プラチナで10円/g、銀で0.15円/gの優遇となっております。適用対象はオンライントレード取引での当日スポット購入、等価メタル変更サービス、市場売却受託サービスです。
詳細比較は以下ホームページ「マーケット情報・最新の価格」をご覧ください。
また「会員継続ボーナス」というユニークな特典があり、会員が会員契約期間開始日から会員契約期間満了日までマイ・ゴールドパートナーを継続してご利用いただいたことに対する特典として、会員契約期間満了日にお客様の消費寄託残高に加算します。
なお、金・プラチナ・銀の消費寄託、混蔵寄託の購入取引が対象です（混蔵寄託は金のみの取扱いとなります）。詳細は以下ホームページをご参照ください。
まとめ
銀投資には現物投資、ETF、先物取引、銀積立などの選択肢がありますが、初心者の方は銀積立を検討されてはいかがでしょうか。貴金属メーカーや金融機関などで始めることができます。
銀積立なら購入のタイミングを分散し、価格変動リスクを軽減することができます。更に、値動きが異なる傾向を持つ金やプラチナと組み合わせた分散投資を行うことで、より安定感のある資産運用を期待できるでしょう。
※本記事は投稿時の情報です
