元素記号はAu。比重は19.3で、金属の代表とも言える「鉄」の約2.5倍の重さ。硝酸と塩酸を混ぜた特殊な酸「王水」を除いては溶けない性質を持ち、その黄金の美しい輝きは何百年も何千年も決して失われることはありません。
人類がこれまでに掘り出した「金」の総量(地上在庫)は約18万トンに上り、オリンピックサイズ・プール(国際水泳連盟が定めた近代オリンピック仕様のプール)で約4杯分と言われています。 こうした性質と希少性から「国境を越える通貨」とも「永遠不滅の資産」とも言われているのです。
また、金属の中では展性・延性・導電性に優れ、薄くすると1万分の1ミリの金箔にすることができ、引き延ばすと1グラムの金で約3,000メートルの糸(金線)にすることも可能。伝統工芸品、アート、電子部品を造る上でも欠かせない貴重な素材となっています。