米国の「Federal Funds Rate(フェデラル・ファンド・レート)」のこと。頭文字をとってFFレートまたはFF金利と呼び習わしています。日本の無担保コール翌日物金利(コー ル・レート)に相当します。米国でも日本でも、市中金融機関は預金残高に応じて中央銀行に準備預金を預け、そのために必要な資金を市場から調達しますが、FFレートとはその際の金利のことです。米国の金融当局(FRB:米国連邦準備制度理事会)は経済情勢や景気動向に応じて、このFF金利の誘導目標を設定して誘導・操作を行なうことから政策金利の性格を持っています。
ところで一般に知られている公定歩合は、中央銀行が市中金融機関に資金を貸す際に適用される基準金利のことですが、米国では限定的にしか使われません。したがって米国において金利とは、公定歩合ではなくFF金利のことを指す場合が多いようです。