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金投資で儲かるには?買い時と売り時を押さえて資産を守る

資産運用において相場の変動はつきものであり、損失が生じることもあります。

さまざまな投資商品の中でも金投資は比較的安定性が高いことでも知られていますが、その反面リターンが見込めず、儲からないのではないかと疑問に感じる方も多いでしょう。

今回は金投資は本当に儲かるのか、そのために覚えておきたい基礎知識や買い時と売り時の一例などもご紹介します。

金投資は儲かるのか?

金は株式や債券といった商品に比べて、短期的な値動きの幅が小さいという特性があります。

そのため「金投資は儲からないのではないか?」、「リターンが見込めず投資の意味がないのでは?」といった懸念を抱かれることも少なくありません。

しかし、短期的な値動きの幅は小さくても長期的に見れば価格が上昇することもあり、金投資で儲けることは可能と言えるでしょう。

実際に過去のデータを見ると、2019年1月の金1gあたりの平均価格は5,000円前後で推移していましたが、5年後の2024年1月の平均価格は10,000円を超えています。

仮に5年前の2019年の時点で1kgの金を購入していれば、現在は500万円ほどの利益が得られていたことになります。

このように見ると足許5年間の運用で利益を得られたことになります。

しかしながら金を持つ意味は、希少性と不変性から「金」そのものに価値があるため、万が一紛争やテロなどにより地政学的リスクが高まった時でも資産を守ることができる点にあります。

また、金価格はリスク資産と呼ばれる株式や投資信託、不動産とは異なる値動きをする傾向が見られるため、金投資は「守りの資産」として資産形成する上で有効な手段と言えるでしょう。

金投資で儲けるためには

投資で儲けるためには、その仕組みを理解しておくことが大切です。

特に押さえておきたいのが「キャピタルゲイン」と「インカムゲイン」というキーワードです。

キャピタルゲインとインカムゲインとは

一言で表すと、キャピタルゲインとは「購入価格と売却価格の差によって得られる売買差益」で、インカムゲインとは「資産を保有し続けることで得られる利益」のことです。

例えば、株式を保有していると配当や分配金、株主優待などの特典を得られることがありますが、これらは代表的なインカムゲインのひとつです。

金投資はキャピタルゲインで利益を得る

金の場合は配当や分配金がなくインカムゲインを得ることができないため、売却して初めて利益が確定します。

つまりキャピタルゲインで利益を得なければならないため、価格変動要因をよく理解して、買い時と売り時を見極めることが金投資で儲けるための重要なポイントとなります。

金の買い時

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投資の基本は「相場が安いタイミングで買い、高いタイミングで売る」ことですが、そのためには金価格の変動要因を知っておくとよいでしょう。そこで参考にしていただきたいポイントをいくつかご紹介します。

経済状況が安定している時

経済状況が安定していると通貨の価値が暴落するリスクが少ないほか、安定した経済成長も見込めるため株式などのペーパー資産の需要が高まります。

短期的に見れば、ペーパーマネーの方が大きな利益を期待できることから、値動きの幅が小さい金の需要は相対的に減る傾向があります。

金の需要が減るということは価格も下がっていく可能性が高まります。そのため金を購入できるチャンスとも考えられるでしょう。

米ドルの信用が高まっているタイミング

国際市場において金はドル建てで取引されます。そのため米ドルの相場は金の価格と密接な関係があります。

ドルの信用が高まり価値が上昇基調にある時には、多くの投資家が資産をドルに集中させるため、相対的に金の需要は減る傾向があります。

そのためドルの信用が上昇しているタイミングも金を安く購入できるチャンスと捉えることができます。

また、円によって金を購入する場合には、ドル円の為替相場によっても大きな影響を受けます。

円高になると輸入品の価格が安くなるのと同様に、金のドル建て価格に変動がない場合には日本国内の金価格も下がるので、買い時と考えることもできるでしょう。

金利が上昇している時

金融機関へ資金を預けた際の利子は、中央銀行が設定する政策金利の影響を受けて割合が変動します。

金利が上昇するほど受け取れる利子が大きくなるため、銀行にお金を預けることによって短期的に得られる利益が増えます。

そのため政策金利が高い時ほど金融機関へ資産を預けるメリットは大きく、その一方で金の需要は減るため、金価格は下がる可能性が高まります。

金の売り時

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反対に金の売り時とはいつなのでしょうか。金の価格が上がるポイントをいくつかご紹介します。

紛争や戦争が発生した時

金は現物そのものに価値があるため、例えば紛争や戦争、世界的な恐慌などの有事が発生した場合、多くの人が資産の一部を金に換えて守ろうとするため、金の需要が増え、価格が上がる傾向があります。

米ドル・円の価値が急落した時

ドル高のタイミングは金の買い時であるとご紹介しましたが、反対にドルの信用力が低下している時は金の需要が増える傾向があるため、ドル建て金価格は上がります。

また、ドル建ての金価格が変動していなくても、円安のタイミングでは円建ての金価格は上がります。

インフレが加速している時

金は現物そのものに価値があるため、急速なインフレによってモノの価値が上がるとそれに比例して金の価格も上昇する傾向があります。

過去の歴史を振り返ってみても、1970年代に起こったオイルショックでは急激なインフレが発生し、それに伴い金の価格も急騰しました。

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まとめ

従来は資産を現金として保有、預金・貯金することでも良かったのかもしれませんが、世界情勢を見ると常に戦争や恐慌などのリスクと隣合わせの状況にあるほか、近年では歴史的な円安や物価高などの影響で、円の価値が目減りしており、今後の生活に不安を抱く方も少なくありません。

そのため大切な資産を守るために有効な対策を講じておくことが求められます。

例えば、2008年に起きたリーマンショックの際、株式は大暴落しました。その時、銀行やヘッジファンドなどは資金調達や損失補填のため手持ちの金を売却し手当しました。金はこのように経済などの有事がある度に輝きを増すことを歴史が証明しています。

つまりは投資をする際はリターンばかりに捉われることなく、何か起きた時のリスク回避も考慮し資産の一部を金で持っておくことは資産形成上、有効な手段です。

※本記事は更新時の情報です