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【リアルタイムチャート付き】金価格・ゴールド相場の推移に迫る

近年、金価格は右肩上がりに上昇を続けており注目を集めています。「史上最高値を更新」といったニュースを目にして、金への投資に興味を抱いている方も多いのではないでしょうか。

金投資をする際は、どのような要因で価格が変動するのかをしっかりと理解しておくことが大切です。

本記事では金価格の変動要因や近年の価格上昇の背景について解説します。

    この記事のポイント

  • 金価格は地政学的リスクや景気、インフレなどの影響を受けやすい
  • 近年の金価格上昇は地政学的リスクの要因が大きい
  • 今後も緩やかな上昇傾向が続く見込み

【リアルタイムチャート】金価格の推移

こちらは金価格のリアルタイムチャートです。

貴金属価格推移
プラチナ

これまでの金価格の推移について

長期での金価格の動向について振り返ってみましょう。下のチャートは1978年以降の金価格の推移を示したものです。

出典:三菱マテリアル ゴールドパーク 金価格推移 長期(1978~現在)

チャートを見ると、まず1978年以降の第2次オイルショック、および1979年末のソ連のアフガン侵攻が重なり金価格は大きく上昇していることが分かります。その後横ばいが続いていましたが、2008年のリーマンショックの際に金価格が上昇しました。近年ではコロナショックやロシアによるウクライナ侵攻、中東情勢の悪化などの影響もあり、史上最高値を更新しています。

この約45年間を振り返ると、金価格は金融危機の発生時や地政学的リスクが高まった際に上昇していることから、投資家から安全資産のひとつと捉えられていると言えるでしょう。

金価格が変動する要因とは

金価格は需要と供給のバランスによって変動します。では需要と供給のバランスはどのような要因で変化するのでしょうか。主な要因について紹介します。

地政学的リスク

紛争や政変、外交関係などの緊張によって地政学的リスクが高まると、市場ではリスクを避ける「リスクオフ」の姿勢が強まります。万が一の際に価格が大きく下落する恐れのある株式などから逃避した資金が向かう先は主に金などの安全資産です。

金は実物資産のため、市場の先行きが不透明になった際の避難場所として活用されます。

従って、地政学的リスクが高まった時は金価格の上昇要因となり、逆に地政学的リスクが弱まった時は下落要因となるのです。

景気の動向

景気の動向も金価格の変動要因のひとつです。一般的に好景気の時は積極的にリスクを取る「リスクオン」の動きとなり、金融市場では株式などのリスク資産が買われやすくなります。そのため安全資産と言われる金は価格が下落しやすくなります。

逆に景気が悪化した時は、より安全な資産への投資需要が高まるため金が買われ、価格が上昇しやすくなります。

インフレーション

金価格は物価動向とも密接な関係にあります。

一般的にインフレによって物価が上昇すると相対的に通貨の価値が下がります。保有資産をインフレから守るためには、物価上昇による影響を受けにくい資産へと資金を移さなければなりません。

そこで投資先となりやすいのが実物資産である金です。

インフレによってモノの値段が上がる局面では、金の需要が増えるため価格も上昇する傾向が見られます。

中央銀行の金融政策

金価格の動向について考える際は、中央銀行の金融政策についても理解しておかなければなりません。中央銀行は金融政策に基づいて金利や市場への資金供給をコントロールしますが、金価格はこの金融政策に大きな影響を受けます。

例えば、金融緩和によって金利が引き下げられると、債券投資によって得られる利回りが低下することから、利息が付かない金との利回りの差が縮まり、相対的に金の魅力が上昇します。その結果金が買われ、金価格が上昇します。

逆に金融引き締めによって金利が上昇すると、債券投資への期待感が高まるため金から債券へと資金が流れやすくなるのです。

ドルと円の為替相場

金の海外価格は米ドル建てで取引されますが、私たちが日本国内で金を購入する際は円建てで取引します。そのため金の取引にはドル円の為替相場の動向も大きく影響する要因となるのです。

例えば、円高ドル安に推移している時は、金の海外価格がそのままでも円建ての金価格は下落します。逆に円安ドル高に推移している時は、円建ての金価格が上昇します。

近年の金価格上昇はなぜ起きている?

近年、金価格はおおむね右肩上がりに上昇を続けています。ここからはその要因について見ていきましょう。

ロシアのウクライナ侵攻

2022年2月に始まったロシアによるウクライナ侵攻は、市場でリスクオフの姿勢を強める大きな要因となりました。金融市場の先行きが不透明となったため安全資産の金が買われる動きが強まり、2022年3月には1toz=2,000米ドル台まで上昇しました。

台湾有事への危機感の高まり

アジア周辺では中国と台湾の対立激化も大きな地政学的リスクのひとつです。2022年以降、中国はアメリカの下院議長の台湾訪問に反発する形で大規模な軍事演習を行っており、これまでに比べて緊張感がさらに強まるきっかけとなりました。台湾有事はリスク要因のひとつとして注視されています。

世界的なインフレーション

コロナショック以降、人件費の高騰や原油・天然ガスの高騰から世界的にインフレの傾向が強まりました。前述のとおりインフレは金価格の上昇要因となることから、この数年で物価が大きく上昇したことが金価格の上昇にも大きな影響を与えました。

米ドルの信用低下

金の海外価格は米ドルで取引されることから、ここ数年の米ドルの動向も近年の金価格上昇に大きな影響を与えています。そのきっかけとなったのがコロナショックにおける金融緩和政策です。アメリカでは大規模な金融緩和を行い、市場に大量の米ドルを供給しました。これにより投資家の間で「インフレを加速させるのでは?」という懸念が強まり、結果として金価格を上昇させる大きな要因となりました。

中東情勢悪化への懸念

2023年10月に起こったイスラエルとハマスの衝突も金価格が上昇した要因のひとつです。ロシアによるウクライナ侵攻に加えて、中東における地政学的リスクが大きく高まったため安全資産である金が買われるきっかけとなりました。

中央銀行による金買い

ロシアによるウクライナ侵攻や中東情勢の悪化を受け、各国の中央銀行が大量に金を購入していることも金価格が上昇している要因です。特にロシアは経済制裁により米ドル建ての取引を制限されたため外貨準備における金の割合を増やす動きが高っています。中央銀行が購入した金は短期的に売却される可能性が低いことから、金価格を長期的に下支えすることが想定されています。

金価格が下がるのはどんな時?

ここまで近年の金価格の上昇要因を紹介してきました。では反対に金価格が下落するのはどのような時なのでしょうか。詳しく見ていきましょう。

米ドルの価値が安定している時

世界の基軸通貨である米ドルの信用が低下すると金価格が上昇しやすくなりますが、反対に米ドルの価値が安定していれば金価格の下落要因となります。

米ドルの信用が低下すると、投資家は安全資産である金に資金を移動させる傾向があります。しかし、米ドルの価値が安定しているとそのような動きは起きづらく、金から資金が流出するきっかけとなります。

金利が引き上げられた時

金価格は政策金利の引き上げによっても下落する傾向があります。政策金利の引き上げが行われると、債券投資や預貯金で利回りが確保できるため投資家の資金は債券に流れやすくなります。一方、金は「金利のつかない資産」であり、金利が上昇する局面では投資先としても魅力が低下し、価格が下落する傾向があります。

政治的・軍事的緊張が緩和された時

地政学的リスクの緩和も金価格が下落する要因です。金は「安全資産」のひとつと言われていることから、地政学的リスクの高まりによって価格が上昇する傾向にあります。そのため政治的・軍事的緊張が緩和され、市場で「リスクオン」の姿勢が強まる時は金価格が下落に転じるきっかけとなります。

金価格は今後どうなる?

ここ数年右肩上がりに上昇を続けている金価格ですが、今後はどのような値動きになるのでしょうか。

地政学的リスクやインフレなど、金価格の上昇要因が顕在化している間は緩やかな上昇を続けていくと考えられます。もちろん短期的な調整が入る局面はあるものの今後も根強い金需要は継続すると言えるでしょう。

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まとめ

金価格は主に地政学的リスクや物価動向、景気動向などによって変動します。近年の金価格の上昇は主にインフレや地政学的リスクの高まりなどの影響によるもので、現在もこれらの傾向は続いています。

「金価格が上昇している中、いつ購入すればいいのか分からない」という方は、ドルコスト平均法によって価格変動リスクを軽減できる純金積立から始めてみてはいかがでしょうか。

※本記事は投稿時の情報です