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最近よく聞く、オルタナティブ投資とは?メリットやデメリットを徹底解説

オルタナティブ投資とは上場株式や債券など従来の投資方法と相関が低いとされる代替資産へ投資することです。分散投資の一環として、例えば上場株式に比べ価格変動が小さい傾向が見られる貴金属や不動産などへ投資することでリターンを安定させたり、リスクを軽減したりという効果が期待できます。そこで今回はオルタナティブ投資の特徴やメリット・デメリットをご紹介します。注意点やリスクを管理する方法も解説しますので、ぜひ資産運用について考える際の参考にしてください。

    この記事のポイント

  • オルタナティブ投資とは従来型の投資(上場株式や債券など)以外への投資
  • オルタナティブ資産は従来型の資産とは相関性が低く、異なる値動きをする
  • 分散投資の一環としてオルタナティブ投資は効果的

オルタナティブ投資とは

まずオルタナティブ投資の基本的な情報と注目される背景について確認しましょう。

定義と特徴

オルタナティブ投資とは上場株式や債券をはじめとした従来型の投資対象以外の資産へ投資する方法です。オルタナティブには「代替的」という意味があり、以下のような資産が該当します。

  • 貴金属(金・プラチナ・銀など)
  • ヘッジファンド
  • 非上場株式
  • 不動産
  • 暗号資産(仮想通貨)

このようにオルタナティブ資産にはさまざまな種類があり、ヘッジファンドのように流動性が低くリスクが高いものから、貴金属のように比較的価値が安定していて流動性が高いものまであります。

オルタナティブ資産は従来型の投資対象とは相関性が低く、異なる値動きをする点が特徴です。従来の投資対象とオルタナティブ資産を組み合わせることでリスクを分散させることが期待できます。

従来型投資(株式や債券など)との違い

オルタナティブ資産の中でもヘッジファンドや非上場株式に投資する場合は、市場参加者が限定(主に機関投資家や富裕層)されていたり、流動性が高くないという特性もあり、取引したい時に取引できるとは限らず、取引価格がリアルタイムで把握できないこともあります。

また、これらの資産に投資する場合は、専門的な知識が要求されることが多く、誰でも簡単に投資して利益を得られるとは限りません。

しかし、上場株式や債券などの資産とは異なる値動きをする傾向にあるため、近年ポートフォリオの一部にオルタナティブ資産を取り入れる動きが世界的に広がっています。オルタナティブ資産の中でも金をはじめとする貴金属は流動性が高く、価値も安定しているため、分散投資先のひとつとして取り入れやすいでしょう。

注目される背景

オルタナティブ投資が注目される背景には、資産運用がより多くの方に浸透してきたことが挙げられます。政府が「資産運用立国実現プラン」の一環として推進しているNISA制度は、金融庁の調査によると2025年6月末時点で約2,700万もの口座が開設されています。NISA制度は上場株式や投資信託を対象としており、よりリスクを分散するために貴金属やヘッジファンドなどのオルタナティブ資産をポートフォリオに組み入れる方も少なくありません。

なお、私たちの年金を運用しているGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)でもオルタナティブ投資を導入しており、その資産額は年々増え続けています。GPIFでは債券や株式で構成したポートフォリオを「基本ポートフォリオ」としていますが、異なる特性を持つオルタナティブ資産を一部組み入れることで、より運用効率を高めることを目指しています。

GPIFにおけるオルタナティブ資産(不動産など)の上限は資産全体の5%です。資産運用を始める際は上場株式や投資信託などに加え、オルタナティブ資産の導入を検討してみてはいかがでしょうか。

オルタナティブ投資の主な種類と特徴

個人でも取り組めるオルタナティブ投資には、主に次のような種類があります。

オルタナティブ商品 特徴
貴金属
(金・プラチナ・銀)
・インフレヘッジ効果がある
・現物そのものに価値が認められている
・2025年内での国内金・銀価格上昇率は米国株式(S&P500)や
全世界株式平均、および日経平均と比較しても同等以上
ヘッジファンド ・市場が上がっても下がっても利益を目指す
・基本的に購入できる層が限定的
非上場株式 ・将来性が豊かな企業へ投資できる
・倒産リスクがある
暗号資産(仮想通貨) ・さまざまな種類がそろっている
・資産の裏付けがなく値動きが大きい
ソーシャルレンディング ・利回りが高い
・貸し倒れリスクがある
・事業者の信頼性を確認する必要がある

一口にオルタナティブ投資と言っても、投資先の選び方によってリスクの大きさや得られるリターンが異なります。投資先を決める時は、それぞれの特徴をよく理解して自分のリスク許容度に合ったものを選ぶことが重要です。

オルタナティブ投資のメリットとデメリット

オルタナティブ投資にはメリットとデメリットがあるため、自分のリスク許容度に合わせて実践すべきか判断しましょう。

ポートフォリオの分散効果

オルタナティブ資産は従来型の資産とは異なる値動きをするため、ポートフォリオの分散効果が得られます。株式が値下がりしたとしてもオルタナティブ資産の値上がりでカバーできる場合があります。これにより保有している資産全体のバランスを保てるようになるのです。

ただし、保有する資産を分散しすぎるとポートフォリオ全体の把握と管理が煩雑になる可能性があります。保有している資産配分を調整する「リバランス」の時に手間がかかる点はデメリットと言えるでしょう。

潜在的高リターン

投資先にオルタナティブ資産を含めれば、従来型の資産とは異なる収益機会を得ることができます。投資対象によっては短期間で大きな利益を狙えることもあり、運用のパフォーマンスを高める効果が期待できるでしょう。

ただし、一部のオルタナティブ資産ではファンド出資のタイミングや途中解約の制約が設けられていることもあり、希望のタイミングや価格で取引できるとは限りません。この点を理解した上でオルタナティブ投資へ回す資金を検討することが重要です。

オルタナティブ投資の始め方・選び方

オルタナティブ投資を始める際は、まず自分に見合った投資先を選ぶことが重要です。

前述のとおり、オルタナティブ投資には貴金属やヘッジファンド、非上場株式、暗号資産、ソーシャルレンディングなどさまざまな種類があります。

例えば「上場株式を保有しているので、オルタナティブ投資でリスクを分散したい」と考えている方が、非上場株式に投資するのはあまり適切ではありません。上場と非上場という違いはあっても、資産としては同じ株式であり、ポートフォリオの分散効果が十分に発揮できるとは言えないためです。

オルタナティブ投資を始める際には、まず自分の投資方針や投資資金を決定し、それに見合った投資先を選ぶことが大切です。また、すでに保有している資産がある場合は、ポートフォリオのバランスや相関性についても考慮しましょう。

なぜ投資対象として金もおすすめなのか

オルタナティブ資産の中でも金は比較的価値が安定しています。リスクを抑えたオルタナティブ投資をする場合は、金を選択肢のひとつとして検討してみてはいかがでしょうか。

ここでは、なぜ投資対象として金がおすすめなのか、その理由について解説します。

実物資産としての価値があるから

金は多くのオルタナティブ商品とは異なり、実物資産であることが特徴です。無価値になるリスクがほとんどないとされているため、価値を保存する手段としての機能を持っています。

また、金は「有事の金」と言われるように安全資産のひとつです。そのため、経済危機が起きた時や国際情勢が不安定になった時に需要が高まり、価格が上昇しやすいことも特徴です。

ポートフォリオの分散効果も得られることから、従来型の資産との分散投資先を探している方にもおすすめと言えます。

純金積立で少額から始められるから

金投資にはさまざまな方法がありますが、初心者の方におすすめなのが純金積立です。

純金積立とは定期的に一定額の金を買い付ける方法で、月々数千円から始めることからできます。一度にまとまった資金を投資する必要がないため、初めてオルタナティブ投資を行う方や長期的に堅実な資産形成を行いたい方もチャレンジしやすいと言えるでしょう。

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これから純金積立を始めようと考えている方は、大切な資産を安心して預けるためにも信頼できる運営会社を選ぶことが大切です。

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保管料は消費寄託預かりでは無料、混蔵寄託預かりでは有料です。口座管理料はかかりません。

積み立てた金は金地金で現物を受け取ったり、金貨で返還を受けたり、市場売却受託サービスを利用して金銭で返還を受けることができます。

現物引出手数料は金地金1本あたり4,000円~7,500円(サイズによって異なります。500g以上の金地金は無料)。配送手数料は2,000円(保険料込)です。

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※Web価格は当社店頭価格に比べ、金・プラチナで10円/g、銀で0.15円/gの優遇となっております。適用対象はオンライントレード取引での当日スポット購入、等価メタル変更サービス、市場売却受託サービスです。

詳細比較は以下ホームページ「マーケット情報・最新の価格」をご覧ください。

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まとめ

一般的にオルタナティブ投資はリターンを安定させたり、リスクを軽減したりという効果が期待できますが、投資対象によっては流動性が低いものもあります。それらは必ずしも希望のタイミングや価格で取引できなかったり、必要な情報の入手が困難な場合もあります。

そのため、実際にオルタナティブ投資する場合には、ご自身の投資目的やリスク許容度に合わせた商品を選択することが重要です。

また、オルタナティブ商品の中でも実物資産である金は価格が安定しているため比較的リスクが小さいと言われています。純金積立であれば少額から長期的に資産形成できるため初心者の方も始めやすいでしょう。

※本記事は更新時の情報です