記録的な物価高に見舞われている昨今、大切な資産を守るために金投資を検討している方も多いのではないでしょうか。
長期的な資産運用の手段のひとつとして純金積立は有効な選択肢と言えますが、初心者にとっては「いくらから積み立てれば良いのか?」と不安に感じる方も多いでしょう。
そこで本記事では、純金積立は毎月いくらから積み立てるのがおすすめなのか、初心者が失敗しないために押さえておきたいポイントなども解説します。
目次
純金積立はいくらから積み立てできる?
純金積立は毎月任意の金額を設定して金を積立購入していくため、まとまった資金がなくても手軽に始められるというメリットがあります。
また、このような購入方法はドルコスト平均法と呼ばれ、金価格が高い時には少ない量を、安い時には多くの量を購入することで購入単価を平準化することができます。
しかし、純金積立初心者の方やこれから始めようと考えている方にとっては、毎月の積立購入金額をいくらから設定できるのか疑問に感じている方もいらっしゃるでしょう。
長期にわたって純金積立を継続していくためには、無理のない範囲で積立購入金額を設定する必要があります。
純金積立で設定できる積立購入金額の最低金額は運営会社によって異なりますが、1,000円から3,000円程度が一般的です。
なお、月額積立購入だけでなく、注文日の価格で任意の金額分を一括購入する「当日スポット購入」やドルコスト平均法で申込翌月の1か月間を積立購入できる「月間スポット積立購入」などに対応している運営会社もあります。
純金積立はいくらから積み立てるのが良い?
純金積立は長期にわたって購入し続けていくことで購入単価が平準化され、高値づかみによる損失のリスクを軽減できるメリットがあります。
また、手元にまとまった資金がなくても手軽に始めやすい点は大きな魅力ではあるものの、積立購入金額の設定が低額すぎると思うように資産が増えなかったり、リターンを得にくかったりといった問題が生じます。
特に純金積立の経験がない方にとっては、積立購入金額をいくらからスタートすれば良いのか分からない方もいらっしゃるでしょう。
参考データとして、金融広報中央委員会が実施した「家計の金融行動に関する世論調査」によると、年間手取り収入から貯蓄に回す割合は下表のようになっています。
年間収入別 | 平均 |
300万円未満 | 8% |
300~500万円未満 | 8% |
500~750万円未満 | 11% |
750~1,000万円未満 | 14% |
1,000~1,200万円未満 | 18% |
金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査」[二人以上世帯調査](令和5年)より
※金融広報中央委員会:日本銀行が事務局を務め、各都道府県の金融広報委員会や関係団体と協力し、 国民に対し中立公正な立場から金融に関する広報や消費者教育活動を行っている組織
上表は年間の手取り収入の金額になっているため、額面年収に換算し、毎月の貯蓄額の3分の1を積み立てに充てた場合、目安の金額は概ね下表のようになります。
額面年収 | 毎月の積立額の目安 | |
~400万円 | 6,000円 | |
400~650万円 | 9,000円 | |
650~1,000万円 | 20,000円 | |
1,000~1,500万円 | 34,000円 | |
1,500~1,800万円 | 55,000円 |
上表の試算はあくまで目安ですが、積立購入の開始額でお悩みの方は参考にしてみてください。
無理のない範囲で少額から純金積立をスタートし、収入の増加やある程度のリターンが得られるようになったタイミングで徐々に積立購入金額を増額したり、余裕資金のある時や価格が安いと思ったタイミングでスポット購入を活用しながら資産を形成していきましょう。
初心者が純金積立で失敗しないためのポイント
純金積立はドルコスト平均法によって購入単価を平準化し、高値づかみのリスクを軽減できるメリットがあります。
しかし、どのような投資商品であってもリスクがゼロのものはなく、損失が生じる可能性はあります。
投資初心者が純金積立で失敗しないためには、どのようなポイントに注意すべきなのでしょうか。
純金積立の特徴やデメリットを把握する
金価格は常に変動していますが、株式や株式投資信託などに比べると値動きの幅が小さいという特徴があります。
そのため純金積立は短期間の売買で大きなリターンを狙うのではなく、長期的な運用に向いている投資商品と言えるでしょう。
また、株式の場合は保有しているだけで配当金が得られたり、預貯金では残高に応じて利息を得られたりします。
一方で純金積立を含む金投資の場合は、このようなインカムゲインを得られず、売買差益であるキャピタルゲインによって利益を得ていかなければならない点も注意したいところです。
運営会社の手数料を比較する
純金積立では年会費をはじめ、購入時や受取時に発生する手数料などがかかります。
長期的な運用によってまとまったリターンが得られたとしても、手数料が高額だと利益が小さくなってしまいます。
運営会社によって手数料や条件は異なるため、複数社を比較しながら検討することが大切です。
信頼性の高い運営会社を選ぶ
純金積立は貴金属メーカーや証券会社など、さまざまな運営会社がサービスを提供しています。
運営会社を選ぶ際には手数料や条件も重要なポイントと言えますが、その会社の信頼性やブランド力、運用実績なども重要となります。
具体的なチェックポイントとしては、会社自体の歴史や知名度はもちろん、純金積立の事業をスタートしてからの年数なども確認しておきたいところです。
純金積立は長期的な運用に向いている投資商品のため、社会的信用が高く経営基盤が安定している企業の方が安心して大切な資産を預けることができます。
また、信頼性が高く純金積立の事業を継続してきた運営会社は、多くのノウハウや知見を持っているため、収入や家計の状況に合わせて最適なプランを提案してくれるでしょう。
万が一に備えた返還保証があるか
老舗の運営会社であっても、さまざまな理由によって業績が低迷し、倒産に至る可能性はゼロではありません。
このような事態に備えて、倒産時の返還保証を把握しておくと良いでしょう。
純金積立で購入した金の保管方法には「消費寄託」と「混蔵寄託」の2種類があり、それぞれの保管方法や返還保証についての比較は下表のとおりです。
消費寄託 | 混蔵寄託 | |
保管方法 | 預かった金を運営会社が運用 (イメージは銀行の普通預金) |
預かった金を運営会社が 専用金庫で保管 (イメージは銀行の貸金庫) |
所有者 | 運営会社 (購入者は返還請求権を持つ) |
購入者 |
保管にかかるコスト | 無料の運営会社が多い | 有料の運営会社が多い |
倒産時の返還保証 | 全ての資産が返還されない 可能性がある |
全ての資産が返還される |
消費寄託は国内金融機関の普通預金と同様に運営会社が所有者となるため、運営会社が倒産した場合には全ての資産が返還されない可能性があります。
万が一に備えるのであれば混蔵寄託が安心ですが、運営会社によっては保管にかかるコストが有料であったり、混蔵寄託に対応していないところもあるので注意が必要です。
純金積立の20年後の展望
純金積立は長期的な運用に向いている投資商品であると説明しましたが、将来どの程度のリターンが見込めるのでしょうか。
2024年4月現在の国内小売価格は1gあたり13,000円前後で推移していますが、今から20年前の2004年時点の金価格は1gあたり1,500円程度でした。
このことから過去20年を振り返ると、金価格は8倍強も高騰したことになります。
(ご参考:2004年4月国内小売価格平均:1,528円/g、2024年4月平均:12,720円/g)
出典:https://gold.mmc.co.jp/market/gold-price/#gold_longspan
今後20年先もこれまでと同様に金価格が上昇していくのか、もしくは下落するのかは誰にも分かりません。
しかし、一般的には金価格はインフレに伴い上昇する傾向があると言えます。
日本は数十年にわたってデフレが続いてきましたが、徐々にその出口も見えつつあり、デフレ脱却の機運が高まっています。
今後長期的に緩やかなインフレが継続していった場合、金価格もそれに伴い上昇基調で推移していく可能性は考えられるでしょう。
純金積立なら三菱マテリアルのマイ・ゴールドパートナー
これから純金積立を始めようと考えている方は、大切な資産を安心して預けるためにも信頼できる運営会社を選ぶことが大切です。
しかし「どこの運営会社を選べば良いのか分からない」、「さまざまな候補がありすぎて選ぶことができない」とお悩みの方には、三菱マテリアルのマイ・ゴールドパートナーをおすすめします。
三菱マテリアルは明治29年(1896年)から100年以上にわたって金の製錬に取り組んできた歴史があり、国際基準の高い品質を保証しています。
マイ・ゴールドパートナーでは金だけではなくプラチナや銀の積立もでき、月々3,000円から無理のない範囲で積立購入ができるほか、年2回まで任意の月を指定して、月額積立購入金額に加算できるボーナス月プラス積立購入や各種スポット購入にも対応しているため、ご予算に応じて無理なく購入できます。
年会費は800円、積立購入手数料は1,000円につき26円(消費税込)または31円(消費税込)、ボーナス月プラス積立購入や各種スポット購入の場合には手数料がかかりません。
保管料は消費寄託預かりでは無料、混蔵寄託預かりでは有料です。口座管理料はかかりません。
積み立てた金は金地金で現物を受け取ったり、金貨で返還を受けたり、市場売却受託サービスを利用して金銭で返還を受けることができます。
現物引出手数料は金地金1本あたり4,000円~7,500円(サイズによって異なります。500g以上の金地金は無料)。送料は1,500円(保険料込)です。
オンライントレード(インターネット取引サービス)を利用すればお手軽に取引ができるため、買い時や売り時を逃すことも少ないでしょう。当社店頭価格より優遇※されたWeb価格が適用されます。
※Web価格は当社店頭価格に比べ、金・プラチナで10円/g、銀で0.15円/gの優遇となっております。適用対象はオンライントレード取引での当日スポット購入、等価メタル変更サービス、市場売却受託サービスです。
詳細比較は以下ホームページ「マーケット情報・最新の価格」をご覧ください。
また「会員継続ボーナス」というユニークな特典があり、会員が会員契約期間開始日から会員契約期間満了日までマイ・ゴールドパートナーを継続してご利用いただいたことに対する特典として、会員契約期間満了日にお客様の消費寄託残高に加算します。
なお、金・プラチナ・銀の消費寄託、混蔵寄託の購入取引が対象です(混蔵寄託は金のみの取扱いとなります)。詳細は以下ホームページをご参照ください。
まとめ
ドルコスト平均法によって購入単価を平準化し、高値づかみのリスクを軽減できる純金積立は「いくらから投資をすれば良いか分からない」という初心者の方にとって始めやすい投資のひとつと言えるでしょう。
また、積立購入は少額からでも始められるため、手元にまとまった資金がない方でも無理のない範囲で資産運用が可能です。
さらに、純金積立はさまざまな運営会社がサービスを提供していますが、信頼性が高く運用実績も豊富な会社を選ぶことが大切です。
「今の家計の状況で、毎月いくらから積み立てをしていけば良いのか分からない」とお悩みの方は無理のない範囲で少額から三菱マテリアルのマイ・ゴールドパートナーの利用をご検討ください。
※本記事は更新時の情報です