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金の価値は安定しているのか?資産としての価値は?

金価格の上昇がメディアで話題となっています。金は世界的に宝飾品として安定した需要があり、投資商品としても魅力が高まっています。この記事では埋蔵量や産出量に基づく金の需給バランスを踏まえ、資産としての金についてご紹介します。

    この記事のポイント

  • 金の埋蔵量と年間採掘量から考えると、あと10数年で金は枯渇する可能性がある
  • 近年の価格上昇にも関わらず、金需要は安定した伸びを継続している
  • 金の主な投資方法は純金積立・金ETF・現物購入・先物取引の4種類。リスクとリターンを理解して投資する必要がある

金の埋蔵量と産出量の現状

金はその希少性が投資対象としての魅力です。現在の産出量がそのまま続けば、金の採掘可能年数はあと10数年と言われており、限りある資源であることが分かります。

現在の埋蔵量と採掘量

Mineral Commodity Summaries 2024によると、金の埋蔵量は2023年時点で約59,000トンと発表されています。それに対して2013年以降の年間の採掘量は約3,000トンから4,000トンで推移しており、リサイクルなどを含めた年間産出量は約5,000トンです。これまでの人類が歴史上採掘した金の総量はわずか17〜19万トン(国際競技プールの約4杯分)です。数値でも分かるとおり急ピッチで採掘されていることが分かります。

採掘可能年数の予測

現在の採掘技術と経済状況、先述の埋蔵量と採掘量を考慮すると、金はあと10数年で枯渇する可能性があります。採掘技術の進歩や海水からの抽出といった新たな資源開発の可能性はあるものの、現行ペースで採掘を続ければ近い将来に金資源は枯渇してしまうでしょう。

金の主要産出地と需要

金はアジア・オセアニア・中南米・アフリカなど世界各地で産出されていますが、主要5か国(中国・オーストラリア・ロシア・カナダ・アメリカ)で全体の採掘量の45%程度を占めており、産出地域に偏りが見られます。金の需要は今までの宝飾品や投資対象としての需要に加え、中央銀行による金の保有も増加しており、世界的に存在感が高まっています。今後もこの需要は増加すると予想されています。

主要産出国

金の主要産出国は中国・オーストラリア・ロシア・カナダ・アメリカなどの大国が占めています。以前は南アフリカが主要産出国として有名でしたが、近年の電力不足問題や鉱山のストライキなどにより産出量が安定していません。

【金の主要産出国と年間産出量(2023年)】
- 中国(年間約370トン)
- オーストラリア(年間約310トン)
- ロシア(年間約310トン)
- カナダ(年間約200トン)
- アメリカ(年間約170トン)

出典:Mineral Commodity Summaries 2024

日本の金の供給状況

日本にも菱刈鉱山など有名な金鉱山がありますが、国内採掘量は年間数トン程度です。近年では都市鉱山と呼ばれる、電子機器などからのリサイクルを活用する動きが注目されており、その国内埋蔵量は約6,800トンと言われています。

今後の需要

金価格が歴史的に上昇しているにもかかわらず、宝飾品や投資など各セクターで堅調な需要の伸びが見られます。特に注目すべき点は2022年以降に中国人民銀行をはじめとする一部の中央銀行が金の保有量を顕著に増加させていることです。価格高騰による中国の金需要の大幅減速が見られたものの、増加の傾向は過去10年以上続いており、今後も継続すると予想されています。

金価格の推移の特徴について

近年の金価格は上昇トレンドを継続していますが、この価格上昇は市場経済の動向や地政学的リスクなど、さまざまな要因が絡み合っています。主な価格変動要因を整理してみましょう。

コロナショック以降の地政学的リスクによる需要増

金価格は上昇傾向にあり、ここ数年で急激な価格上昇が見られます。特にロシアのウクライナ侵攻や中東情勢の緊迫化など、地政学的リスクによる需要増は注目です。また、世界的なコロナショック以降、インフレヘッジとしての需要も金価格の上昇に寄与しています。

金利の影響

一般的に金利が上昇すると利息が付かない金は株式や債券など他の投資商品と比べて魅力が薄れ、投資家が他の投資商品へシフトする可能性が高まります。また、実質金利(名目金利からインフレ率を引いたもの)が金価格に与える影響は大きく、米国の実質金利が下落すると金価格が上昇する傾向にあります。特に実質金利がマイナスとなる局面においては、金利よりもインフレ率の方が高いため、金価格の上昇期待が高まり、金は魅力的な投資対象となります。

しかし、近年の金価格は複雑な政治・経済状況に影響されており、単純に予測できるものではなく、2023年は欧米諸国の金利上昇、米ドル高、および米国株式も好調に推移し、欧米ではセオリーどおりに金ETF投資の利益確定(残高の減少)が見られたものの、2024年初になると欧米の金利上昇に関係なく中国や新興国などが金を大量に購入したため、金相場が高騰し、従来のセオリーどおりにならなかった状況もあり、当時「ミステリアス・ラリー(不思議な相場上昇)」とも呼ばれました。

一方、足元は世界的な金融政策の転換(低金利へ)に準じ、欧米投資家も金買いに転じ、2024年5月末以降8月末の金ETF残高は4か月連続で増加しております。

需要によって左右される

金需要には宝飾品加工などの産業用途、金地金(インゴット)、金貨、金ETFなどの投資需要のほか、先述の中央銀行の政策も大きく影響しています。特に外貨準備高を米ドルに依存するのではなく、通貨分散を図る一環として金を保有する動きも指摘されており、今後の動向が注目されているのです。

資産としての金の魅力と課題

ここでは資産としての金の魅力と課題について見ていきましょう。

金の魅力

「有事の金」という言葉を聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。近年の地政学的リスクの影響や金価格の上昇を目の当たりにし、金の魅力はさらに高まっている状況です。また、インフレヘッジや分散投資の効果を期待できるためポートフォリオに金の組み入れを考える投資家が増えています。

金投資の課題

金投資には利子や配当がない点に注意が必要です。また、現物購入をする場合には保管料などのコストも発生します。現在の価格上昇局面ではコストを上回る効果を期待できますが、価格下落局面ではコストに注意を払う必要があります。

金投資の主な方法

主な金の投資方法としては純金積立・金ETF・現物購入・先物取引などがあります。投資対象は同じ金ですが、投資方法によってリスクやリターンがかなり異なってきますので投資方法を十分理解することが肝心です。

純金積立

純金積立とは月々一定の金額で金を購入する投資方法です。1gや2gといった重量を指定して金を購入するのではなく、毎月任意の金額を設定して金を積立購入するドルコスト平均法を活用した投資方法です。毎月1,000円~3,000円程度の少額から始められ、無理のない範囲で長期的な積み立てが可能であることがメリットのひとつです。運営会社によって手数料が異なりますが、純金積立で積み立てた金は必要に応じて現物で受け取ったり、金銭で返還を受けることができます。

一般的に純金積立は積立購入時にのみ手数料がかかりますが、金ETFは運用額に乗じて信託報酬がかかるため、長期の運用では保有金額と同様に信託報酬が増え、費用面では純金積立が有利と言えるでしょう。

金ETF

金ETF(上場投資信託)は日本もしくは世界の金価格との連動を目指した投資信託証券に投資する方法です。少額から投資可能で価格の透明性や流動性が高いのが特徴です。

現物購入

現物購入とは宝飾品、金地金(インゴット)、金貨などの現物を購入する投資方法です。実物を所有する安心感がありますが、保管場所や盗難リスクを考慮しなくてはなりません。また、現物購入の際には売却時の手続きや手数料についても事前に確認しておく必要があります。

先物取引

先物取引は将来の期日にあらかじめ決められた価格で売買することを約束する取引です。証拠金を差し入れることでレバレッジを活用した取引ができます。また、売り注文を利用することで、相場が下落する局面においても利益を得られる点は他の投資方法にないメリットです。

一方、価格のボラティリティが高く、急激な価格変動によって証拠金を失うリスクがあります。専門知識が必要なので上級者向けの投資方法と言えるでしょう。

金投資方法についていくつか紹介しましたが、はじめて金投資をする場合には少額から始められる純金積立がおすすめです。特に価格変動リスクを軽減しながら、長期的に安全に資産を増やす手段として多くの人に選ばれています。リスクを抑えて安定した資産形成を目指す方は純金積立を検討しましょう。

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積み立てた金は金地金で現物を受け取ったり、金貨で返還を受けたり、市場売却受託サービスを利用して金銭で返還を受けることができます。

現物引出手数料は金地金1本あたり4,000円~7,500円(サイズによって異なります。500g以上の金地金は無料)。配送手数料は1,500円(保険料込)です。

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まとめ

世界情勢が緊迫すると金の価値が見直され、金価格が上昇します。2024年現在、地政学的リスクや経済の不安定により金価格は上昇局面です。投資方法には純金積立、金ETF、現物購入などがありリスク分散や資産保全につながります。特に純金積立は少額から気軽に始められる初心者向けの投資方法です。
このような時期だからこそ金価格や金投資について知識を深めてみてはいかがでしょうか。

※本記事は投稿時の情報です