資産運用にはさまざまな方法がありますが、投資初心者の方や手元にまとまった資金がない方におすすめなのが積立方式の投資商品です。
中でもプラチナを実物資産として積立購入する「プラチナ積立」は、月々少額からスタートできる手軽な投資商品と言えます。
本記事ではプラチナ積立とはどういった仕組みの投資商品なのか、メリットやデメリットを踏まえながら、比較されることの多い純金積立との違いを詳しくご紹介します。
目次
プラチナ積立とは?
プラチナ積立とは、その名のとおり希少性の高い金属「プラチナ」を定期的に積立購入していく投資商品です。
定期的に一定の金額を設定して、積立購入していく純金積立と仕組みは同じですが、投資対象が金ではなくプラチナという点が大きな違いです。
プラチナは金以上に希少性が高く、過去には金よりも高値で取引されていた時代もありましたが、近年では金価格が高騰したこともあり、1gあたりのプラチナ価格は金に比べると低くなっています。
プラチナ積立は純金積立や純銀積立などを取り扱っている運営会社で提供されているケースが多く、分散投資の手段として選択されることがあるようです。
月々数千円程度から無理のない範囲で購入でき、購入したプラチナは金銭で返還を受けられるほか、現物での引出しも可能です。
プラチナ積立のメリット
さまざまな投資商品と比較した場合、プラチナ積立にはどういったメリットがあるのでしょうか。
金よりも希少性が高い
希少金属と言えば真っ先に金を思い浮かべる方も多いと思いますが、プラチナは金よりもはるかに産出量が少なく、希少性だけで見れば金に勝ると言われています。
私たち人類がこれまで採掘してきた金の総量は17~19万トンと言われていますが、プラチナはわずか7,200トン程度と言われており、金の26分の1程度しか採掘されていません。
プラチナは金と同様、実物に価値が認められる投資商品ですから、資産価値がゼロになるリスクが極めて低い資産のひとつと言えます。
ジュエリー以外にも多様なニーズがある
プラチナと聞くと指輪やネックレス、ブレスレットなどの宝飾品に用いられる貴金属というイメージが強いのではないでしょうか。
しかし、宝飾品用として用いられるプラチナは全体のわずか3割程度であり、残りの6~7割は自動車用触媒などの工業用として用いられています。
主にディーゼルエンジンの触媒として使用されることが多いほか、次世代のEVとして期待されるFCV(燃料電池自動車)の触媒としても使用されており、これらの生産が増える局面ではプラチナの価格も上昇することが期待されます。
金に比べて価格が安い
近年、金価格は上昇傾向にあり、2024年5月時点では1gあたり13,000円を超える価格で推移しています。
一方プラチナも上昇し、1gあたり6,000円を超えることもありましたが、金の半分以下の価格で推移していることになり、その割安感が注目されています。
プラチナ積立では、純金積立と同様にドルコスト平均法であらかじめ設定した月々の積立購入金額分のプラチナを購入しますが、1gあたりの価格が安い分、多くの量のプラチナを購入することが可能と考えることもできます。
少額から無理のない範囲で投資できる
手元に十分な資金がない方にとって、投資はハードルが高く感じられるものです。
しかし、プラチナ積立は月々数千円の少額から購入することができ、定期預金と同じ感覚で無理なく始められます。
数千円、数万円ずつでも積み立てを継続し、長期的な資産運用を行っていきたいと考える方にとっては魅力的な投資商品と言えるでしょう。
「プラチナ積立はやめとけ」と言われる理由は?デメリットはある?
プラチナ積立に関する情報を調べてみると、SNSなどを中心に「やめとけ」、「意味がない」といった口コミを目にすることもあります。
なぜこのようにネガティブな意見が出るのか、プラチナ積立のデメリットとして考えられる内容を見ていきましょう。
プラチナ価格の変動要因が複雑
プラチナ価格は産業分野での需要や為替、世界情勢の変化など、さまざまな要因によって変動します。
そのためプラチナの価格変動を予測するためには、日本のみならず世界の経済情勢を把握し、最新の情報を収集しておく必要があります。
配当金を得られない
プラチナ積立や純金積立は、株式の配当金や預貯金の利息といったインカムゲインを得ることができず、売買差益であるキャピタルゲインによって資産を増やしていく必要があります。
資産を持っているだけで定期的に利益が分配されるほかの投資商品に比べるとデメリットと感じられる方もいらっしゃるでしょう。
金に比べると市場が小さい為、価格の変動幅が大きい
プラチナは株式などに比べると価格の変動幅は小さいものの、安全資産の代表格である金に比べると価格が変動しやすい傾向があります。
それはプラチナの市場規模が小さいことから、わずかな取引量の増減により価格が大きく変動する可能性があるためです。
よって当社でのプラチナ積立会員様でも、その価格変動に応じてスポット売買をする傾向が散見されます。
プラチナ積立と純金積立の比較
プラチナ積立と同様、無理なく継続できる投資商品に純金積立がありますが、両者にはどのような違いがあるのでしょうか。
それぞれのメリット・デメリットを比較しながら、どのような方に純金積立またはプラチナ積立がおすすめなのかを紹介します。
純金積立 | プラチナ積立 | |
共通のメリット | ドルコスト平均法によって購入単価を平準化できる 月々数千円の積立購入金額からスタートできる 積み立てた量は金銭での返還または現物での引出しも可能 |
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共通のデメリット | インカムゲインを得られない | |
メリット | 短期的な値動きの幅が小さく 長期投資に向いている 市場規模が大きく運営会社が 豊富 金価格は近年上昇傾向が 続いている |
金と比べて1gあたりの価格が安いため 多くの量を購入できる (2024年5月時点) 金よりも希少性が高く 需要が多岐にわたる 金価格ほどの上昇傾向はないが、 足許の1gあたりの価格 (5月平均国内小売価格約5,700円) は5年前(2019年平均価格3,386円比) の約1.7倍、本年では約1.2倍 (1月平均価格4,850円比) |
デメリット | 短期でまとまったリターンを 得にくい |
価格変動の要因が複雑 金に比べると価格が乱高下しやすい |
こんな人におすすめ | 長期的な運用で資産を 増やしたい方 リスクを抑え、守りの 資産運用を行いたい方 |
リスクヘッジのために分散投資を しつつ、リターンも期待したい方 |
安定的な資産形成ができる純金積立と一緒にプラチナ積立を始めてはいかがでしょうか
安定的な資産運用を目指すのであれば、資産価値の安定性に優れた純金積立がおすすめと言えます。
一方で、価格の変動幅の大きいプラチナの方がドルコスト平均法の効果を享受しやすいという側面もありますので、プラチナの購入を検討されている方はプラチナ積立を検討されてはいかがでしょうか。
プラチナは2023年、2024年(予測)と2年連続で供給不足(出典:World Platinum Investment Council、Metals Focus※)とされており、前述の通りに金と同様、国内でのプラチナ価格も上昇し、注目を集めております。
※World Platinum Investment Council:プラチナマーケットの正確な情報提供、およびプラチナへの投資促進を目的として南アフリカの主要鉱山によって設立された機関
※Metals Focus:貴金属マーケットの世界的な調査会社
どちらも短期で多くのリターンを狙う商品ではありませんが、株式や投資信託のように短期的なリターンを狙う投資商品とあわせればリスク分散になりますので併用してみるのも良いかもしれません。
純金積立なら三菱マテリアルのマイ・ゴールドパートナー
これから純金積立を始めようと考えている方は、大切な資産を安心して預けるためにも信頼できる運営会社を選ぶことが大切です。
しかし「どこの運営会社を選べば良いのか分からない」、「さまざまな候補がありすぎて選ぶことができない」とお悩みの方には、三菱マテリアルのマイ・ゴールドパートナーをおすすめします。
三菱マテリアルは明治29年(1896年)から100年以上にわたって金の製錬に取り組んできた歴史があり、国際基準の高い品質を保証しています。
マイ・ゴールドパートナーでは金だけではなくプラチナや銀の積立もでき、月々3,000円から無理のない範囲で積立購入ができるほか、年2回まで任意の月を指定して、月額積立購入金額に加算できるボーナス月プラス積立購入や各種スポット購入にも対応しているため、ご予算に応じて無理なく購入できます。
年会費は800円、積立購入手数料は1,000円につき26円(消費税込)または31円(消費税込)、ボーナス月プラス積立購入や各種スポット購入の場合には手数料がかかりません。
保管料は消費寄託預かりでは無料、混蔵寄託預かりでは有料です。口座管理料はかかりません。
積み立てた金は金地金で現物を受け取ったり、金貨で返還を受けたり、市場売却受託サービスを利用して金銭で返還を受けることができます。
現物引出手数料は金地金1本あたり4,000円~7,500円(サイズによって異なります。500g以上の金地金は無料)。送料は1,500円(保険料込)です。
オンライントレード(インターネット取引サービス)を利用すればお手軽に取引ができるため、買い時や売り時を逃すことも少ないでしょう。当社店頭価格より優遇※されたWeb価格が適用されます。
※Web価格は当社店頭価格に比べ、金・プラチナで10円/g、銀で0.15円/gの優遇となっております。適用対象はオンライントレード取引での当日スポット購入、等価メタル変更サービス、市場売却受託サービスです。
詳細比較は以下ホームページ「マーケット情報・最新の価格」をご覧ください。
また「会員継続ボーナス」というユニークな特典があり、会員が会員契約期間開始日から会員契約期間満了日までマイ・ゴールドパートナーを継続してご利用いただいたことに対する特典として、会員契約期間満了日にお客様の消費寄託残高に加算します。
なお、金・プラチナ・銀の消費寄託、混蔵寄託の購入取引が対象です(混蔵寄託は金のみの取扱いとなります)。詳細は以下ホームページをご参照ください。
まとめ
プラチナ積立は少額からスタートできる手軽な投資商品であり、ドルコスト平均法によって購入単価を平準化できるメリットがあります。
一方、価格変動の要因が複雑で投機的な側面もあることからリスクも大きく、投資経験のない初心者の方にとっては不安に感じられるかもしれません。
長期的にリスクを抑えた資産運用を行うのであれば、分散投資を目的に純金積立とあわせてプラチナ積立も選択肢のひとつとして検討してみてはいかがでしょうか。
金はプラチナに比べて高価ですが、プラチナ積立と同様に数千円から無理のない範囲でスタートすることができます。
※本記事は更新時の情報です