金の積立投資を始めるために情報収集していると「定額積立」、「定量積立」という言葉を目にします。どちらも積立投資の手法ですがその違いは何でしょうか。この記事では定額積立と定量積立とは何か、どのような違いがあるのかなどを解説します。金投資や純金積立を始める際の参考にしてください。
目次
- 積立投資には「定額積立」と「定量積立」の2種類がある
- 積立単位や積立限度額(量)に違いがある
- ドルコスト平均法や市場変動の影響も踏まえて、自身に合った積立方法を選ぼう
この記事のポイント
定額積立と定量積立
同じ投資商品を定期的に買い付ける積立投資には「定額積立」と「定量積立」という2つの方法があります。それぞれの内容や特徴を説明します。
定額積立
定額積立とは同じ商品を定期的に同じ金額だけ買い付ける積立方法です。例えば、「金を毎月1万円ずつ積立購入する」などがあります。
純金積立におけるこの方法のメリットは金の購入単価が平準化される点です。金を定額購入するため、金価格が下がった時には多くの量の金を、金価格が上がった時には少ない量の金を買い付けることになります。これにより購入単価が平準化され、価格変動リスクを軽減できるのです。
金価格は日々変動し、時には急激な価格変動が生じることもありますが、ドルコスト平均法による購入方法はリスクヘッジとして有効です。
一方、定期的に買い付ける金の量は安定しないので、最終的にどれだけの金を保有できるのかは積立期間中の相場状況に左右されます。確実に同じ量を積み立てるのであれば、次に説明する定量積立がより適しているでしょう。
定量積立
定量積立は同じ商品を定期的に同じ量だけ買い付ける積立方法です。例えば、「金を毎月1gずつ積立購入する」などがあります。計画的に金量を取得できるため、「5年後に100gの金を取得する」など、将来的な見通しを立てやすいことが特徴のひとつです。
しかし、購入時の価格は変動するため、金価格が高騰した時には多くの購入金額が必要になります。従って、購入単価を平準化したいという場合はドルコスト平均法による前述の定額積立が適しているでしょう。
定額積立と定量積立の比較
金投資に活用できる定額積立と定量積立。その大きな違いとしては以下の2点が挙げられます。
- 積立単位の違い
- 積立限度額(量)の違い
それぞれの内容を解説します。
積立単位の違い
定額積立と定量積立では積み立ての基準が異なり、定額積立では決められた「金額」の金を、定量積立では決められた「量」の金を買い付け、積み立てていきます。そのため定額積立では「買い付けられる量」が、定量積立では「買い付けた時の購入単価」が変動するのです。
定額積立 | 定量積立 | |
積立の単位 | 金額 | 量 |
積立の設定例 (運営会社による) |
3,000円以上1,000円単位など | 1g以上1g単位など |
変動するもの | 買い付けられる量 | 買い付けた時の購入単価 |
定額積立は投資にかかる費用が一定のため、将来的にどのくらいの費用が必要か事前に把握できる点が特徴です。金価格が高騰した場合、同じ金額でも購入できる量が少なくなるので、金の取得量は減少しますが、このような場合に効果を発揮するのが後述の「ドルコスト平均法」です。
一方、金を一定量購入する定量積立は将来を見越して確実に資産を積み上げることができます。ただし、金価格の下落時には購入金額が少なくて済みますが、金価格の高騰時には多くの購入金額が必要となるため、購入金額の負担が増える点が懸念されます。
積立限度額(量)の違い
純金積立を利用する場合、定額積立と定量積立はそれぞれ「積立限度額」と「積立限度量」が設定されており、いずれも1回の設定で購入する金の金額や量を制限するものです。例えば、定額積立なら「1回の設定につき1,000万円まで」、定量積立なら「1回の設定につき5,000gまで」などと上限が設定されています。この積立限度額や積立限度量の設定は運営会社によって異なるため、申し込み時や会員登録時に条件を確認しておきましょう。
投資戦略としての定額積立と定量積立
金投資において定額積立と定量積立のどちらを選択するかはご自身の投資戦略によって異なります。次の2つのポイントを参考にして適切な方法を選んでみましょう。
ドルコスト平均法と定額積立
積立投資は長期的に取り組むことで効果的に資産形成を進められる有効な手段のひとつです。定額積立はドルコスト平均法による購入方法です。
ドルコスト平均法は金価格の下落時には多くの量、高騰時には少ない量を買い付けることで、購入単価を平準化させることができます。高値づかみを防いで資産運用のパフォーマンスを安定させる効果があります。
投資初心者やプロの投資家も採用するポピュラーな投資方法と言われているドルコスト平均法は、長期的に取り組むことでその効果が発揮され、金価格や為替など日々変動する相場に対して有効と言われています。そのため資産運用や投資の経験がなく、買い時がわからない初心者の方や教育資金や老後資金など、長期的な目標に向けて資産を増やしたい方に向いています。
積立設定を一度行えば、手間をかけることなく継続的に金を購入できる点もメリットのひとつです。
なお、三菱マテリアルの「純金積立」ではドルコスト平均法による定額積立のサービスを利用することが可能です。これにより毎月一定の金額で金を買い付ける「月額積立購入」、ボーナス月に追加購入する「ボーナス月プラス積立購入」、任意の月に追加購入する「月間スポット積立購入」を設定することができます。
積立購入の詳細はこちら
市場変動と定量積立の関係
定量積立は金価格の変動に関わらず、一定量の金を買い付けることができます。決まった量の金を計画的に積み立てたい方に向いている手法です。
ただし、定量積立は価格変動の影響を強く受ける点に注意しましょう。金価格の下落時には購入金額は少なくて済みますが、金価格の高騰時には多くの購入金額が必要になります。価格動向を定期的に確認することが必要です。
もし積立期間中に金価格が急騰し、必要な購入金額が増加した場合には積立量を減らすか、定額積立に変更するなどの調整が必要になるでしょう。
積立投資を始める際の注意点
これから金の積立投資を始めるなら、以下の注意点も理解した上で始めると良いでしょう。
各種手数料の考慮
金の積立投資には原則として手数料が必要です。主な手数料は次のとおりです。
- 積立購入手数料
- 年会費
- 保管料
- 引出手数料
- 口座管理費 など
純金積立を利用するために必要な費用ですが、運営会社によって手数料が異なるため、複数社を比較しながら検討しましょう。
長期的視点の重要性
積立投資を行う場合は長期的視点を持つことが大切です。定額積立や定量積立はいずれも時間をかけて資産を形成していく投資方法であり、特に定額積立ではドルコスト平均法により購入単価を平準化する効果が得られます。長期的な資産運用で安定した成果を期待できるでしょう。
もし金価格が下落した場合でも焦って保有している金を売却するのではなく、多くの量を買い付けることができると考えて、あらかじめ決めておいた目標に向かって投資を継続する姿勢が大切です。
純金積立なら三菱マテリアルのマイ・ゴールドパートナー
これから純金積立を始めようと考えている方は、大切な資産を安心して預けるためにも信頼できる運営会社を選ぶことが大切です。
しかし「どこの運営会社を選べば良いのか分からない」、「さまざまな候補がありすぎて選ぶことができない」とお悩みの方には、三菱マテリアルのマイ・ゴールドパートナーをおすすめします。
三菱マテリアルは明治29年(1896年)から100年以上にわたって金の製錬に取り組んできた歴史があり、国際基準の高い品質を保証しています。
マイ・ゴールドパートナーでは金だけではなくプラチナや銀の積立もでき、月々3,000円から無理のない範囲で積立購入ができるほか、年2回まで任意の月を指定して、月額積立購入金額に加算できるボーナス月プラス積立購入や各種スポット購入にも対応しているため、ご予算に応じて無理なく購入できます。
年会費は800円、積立購入手数料は1,000円につき26円(消費税込)または31円(消費税込)、ボーナス月プラス積立購入や各種スポット購入の場合には手数料がかかりません。
保管料は消費寄託預かりでは無料、混蔵寄託預かりでは有料です。口座管理料はかかりません。
積み立てた金は金地金で現物を受け取ったり、金貨で返還を受けたり、市場売却受託サービスを利用して金銭で返還を受けることができます。
現物引出手数料は金地金1本あたり4,000円~7,500円(サイズによって異なります。500g以上の金地金は無料)。配送手数料は1,500円(保険料込)です。
オンライントレード(インターネット取引サービス)を利用すればお手軽に取引ができるため、買い時や売り時を逃すことも少ないでしょう。当社店頭価格より優遇※されたWeb価格が適用されます。
※Web価格は当社店頭価格に比べ、金・プラチナで10円/g、銀で0.15円/gの優遇となっております。適用対象はオンライントレード取引での当日スポット購入、等価メタル変更サービス、市場売却受託サービスです。
詳細比較は以下ホームページ「マーケット情報・最新の価格」をご覧ください。
また「会員継続ボーナス」というユニークな特典があり、会員が会員契約期間開始日から会員契約期間満了日までマイ・ゴールドパートナーを継続してご利用いただいたことに対する特典として、会員契約期間満了日にお客様の消費寄託残高に加算します。
なお、金・プラチナ・銀の消費寄託、混蔵寄託の購入取引が対象です(混蔵寄託は金のみの取扱いとなります)。詳細は以下ホームページをご参照ください。
まとめ
金投資のひとつの手段である積立投資には「定額積立」と「定量積立」の2種類があります。
それぞれの特徴や注意点を理解し、ご自身に合った積立方法を選ぶことをおすすめします。
※本記事は投稿時の情報です