近年は、物価上昇や円安、世界情勢の変化などを背景に、資産形成や資産保全に活用できる投資対象として、金投資に関心を持つ方が増えています。金は世界共通の価値を持つ実物資産として知られており、株式や債券とは異なる値動きを見せる傾向があるため、資産運用に取り入れる方も少なくありません。
一方で、金投資には金地金(インゴット)や金貨などの現物購入や金ETF、純金積立といったさまざまな方法があり、「どの方法を選べば良いか分からない」という方も多いのではないでしょうか。
この記事では、金投資が注目される理由や主な投資方法を取り上げ、それぞれの違いを比較しながら、これから金投資を始めたい方に向けて、各投資方法の特徴や選び方のポイントを分かりやすく解説します。
目次
- インフレや有事、円安への備えや資産の分散投資として「金投資」が注目されている
- 金投資にはさまざまな方法があり、自分の投資スタイルに合った方法を選ぶことが大切
- 金投資は「長期保有」を前提に始める
この記事のポイント
金投資が注目される理由
金投資は、将来の経済情勢の変化に備えながら資産全体のバランスを整える手段として活用されることが多い投資方法です。ここでは、なぜ金投資が注目されているのかを詳しく解説します。
インフレや円安への備えとして活用されている
インフレとは、物価が継続的に上昇することで、同じ金額のお金で買えるものが少なくなる状態です。例えば、100円で購入できていた商品が120円になると、現金の価値は実質的に下落したことになります。
金は世界共通の価値を持つ実物資産であり、インフレ時の資産保全を考える際の有力な選択肢として注目されています。また、米ドル建て取引が基本のため、為替相場の変動が国内の金価格に影響を与えることがあります。
ただし、金価格は世界情勢や金利、需給バランスなどさまざまな要因によって変動するため、インフレや円安になったとしても、必ず上昇するとは限りません。
市場の不安が高まると注目されやすい
金は、一般的に「有事の金」と呼ばれることがあります。これは、戦争や金融危機、大規模な自然災害など、将来の見通しが不透明になる場面で、安全資産として注目されるためです。
株式市場では、景気の悪化や企業業績への不安が広がると株価が下落することがあります。そのような局面では、一般的に資産の一部を金へ振り向ける動きが見られ、その結果として金価格が上昇するケースがあります。
しかし、有事が発生したからといって、必ずしも金価格が上昇するとは限りません。市場環境によっては、一時的に価格が下落する場合もあります。
分散投資の選択肢のひとつとして活用されている
分散投資とは、ひとつの資産だけに投資するのではなく、複数の資産に分けて保有することで、価格変動によるリスクを抑える考え方です。
金は、株式や債券とは異なる値動きをする場合があります。そのため、資産の一部として保有することで、株式市場や債券市場が大きく下落した際でも、資産全体の価格変動リスクの軽減につながる可能性があります。
もちろん、金だけに投資すれば良いというわけではありません。資産形成では、株式や債券、預貯金などと組み合わせながら、ご自身の目的やリスク許容度に合わせて資産を分散して保有することを考えましょう。こうした分散投資では、金も投資対象として活用されています。
初心者の方が検討しやすい金投資方法を比較
金投資には、実際に金を購入する方法から、金融商品を通じて投資する方法まで、さまざまな種類があります。各投資方法には必要資金や運用形態、現物保有の可否などに違いがあるため、ご自身の目的や投資スタイルに合った方法を選びましょう。
金地金(インゴット)や金貨などの現物購入
金地金(インゴット)は、金そのものを実物資産として購入する方法です。また、金貨には地金型金貨や収集型金貨などがあり、実際に手元で保有できます。
実物資産を手元で保有できる一方で、自宅で保管する場合は盗難や紛失への対策が必要になります。また、貸金庫などを利用する場合には、保管料が発生することもあります。
なお、購入価格には金そのものの価格だけでなく、加工費や流通費などが含まれる場合があります。売却時にはそれらの影響を受けて目減りしやすいため、注意が必要です。
金ETF・金投資信託
金ETFは、金価格への連動を目指す上場投資信託で、証券会社を通じて株式と同様に売買可能です。取引時間中であれば価格を確認しながら売買できます。
一方、金投資信託は、金価格や金関連資産への連動を目指して運用される投資信託です。毎月の積立設定がしやすく、普段から投資信託を利用している方にとって、取り入れやすい投資方法と言えるでしょう。
どちらも現物の金を自宅で保管する必要がなく、比較的少額から始められることが特徴です。ただし、売買手数料や信託報酬などの費用が発生する場合があります。購入前には、商品内容だけでなく、各種費用についても確認しておくことが大切です。
少額から始めやすい純金積立
純金積立は、毎月一定の金額で金を購入する方法です。月々数千円程度から始められるため、まとまった資金を用意しなくても金投資を始めやすいことが特徴です。
毎月の積立金額は無理のない範囲で設定でき、自動で購入が行われるため、購入のタイミングを毎回考える必要がありません。また、保管を運営会社に任せられるため、現物を自宅で保管する必要がなく、初めて金投資に取り組む方でも始めやすい投資方法です。
毎月一定の金額で購入する方法は「ドルコスト平均法」と呼ばれます。金価格が高い時は少ない量を、安い時は多くの量を購入できるため、購入価格を平準化する効果が期待できます。そのため、長期的な資産形成を目指す方にも活用されている購入方法です。
一方で、手数料や年会費、現物として引き出すための条件などは運営会社によって異なるため、事前に確認しておきましょう。
金投資を始める前に確認しておきたいポイント
金投資は、インフレや円安への備えとして活用できる一方で、価格が変動する資産であることも理解しておきましょう。
元本保証ではなく配当や利息もない
金は、元本が保証されている商品ではありません。購入時よりも価格が下落すれば、売却時に損失が生じるおそれがあります。
また、株式の配当金や債券の利息のように、保有しているだけで定期的な収益を得られる資産ではありません。金投資による損益は、主に購入価格と売却価格の差額によって生じます。
そのため、資産を金だけに集中させるのではなく、株式や投資信託、預貯金などと組み合わせて保有することを考えましょう。
手数料や税金を確認する
金投資においては、購入価格だけでなく、各種手数料や税金についても確認しておきましょう。例えば、金ETFや金投資信託では売買手数料や信託報酬などの費用が発生します。また、純金積立では購入時の手数料や年会費などが必要になる場合があります。更に、購入価格と売却価格には差額(スプレッド)が設けられているのが一般的です。加えて、保有方法によっては保管料が発生する場合もあります。
売却によって利益が生じた場合には、税金が発生するケースもあります。投資方法によって必要となる費用や税金の取り扱いは異なるため、事前に確認することを心がけましょう。
短期売買より長期保有を前提に考える
金は、短期的な値上がり益を追求するというよりも、資産価値の維持や分散投資を目的として保有されることが多い資産です。
そのため、金投資を行う際は、短期的な価格変動に左右されるのではなく、長期的な視点で取り組むことが大切です。なかでも純金積立は、毎月一定額から始められるため、長期的な資産形成を目指す方に適した投資方法と言えるでしょう。
純金積立なら三菱マテリアルのマイ・ゴールドパートナー
これから純金積立を始めようと考えている方にとって、大切な資産を預ける運営会社を選ぶ際には、信頼性やサービス内容を確認することが大切です。
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年会費は800円、積立購入手数料は1,000円につき26円(消費税込)または31円(消費税込)、ボーナス月プラス積立購入や各種スポット購入の場合には手数料がかかりません。
保管料は消費寄託預かりでは無料、混蔵寄託預かりでは有料です。口座管理料はかかりません。
積み立てた金は金地金で現物を受け取ったり、金貨で返還を受けたり、市場売却受託サービスを利用して金銭で返還を受けることができます。
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まとめ
金は、インフレや円安、地政学的リスクなどに備える資産として活用されており、資産全体のリスク分散を図る手段として注目されています。金投資にはさまざまな方法がありますが、投資方法によって必要資金や運用方法、現物保有の可否などが異なるため、それぞれの特徴を理解した上で、ご自身の目的に合った方法を選ぶことが大切です。
長期的な資産形成を目指す際には、純金積立も検討してみてはいかがでしょうか。
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