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有事の金は本当に強い?地政学的リスク・円安局面での価格推移をチャートで検証

「有事の金」という言葉を耳にしたことがある方もいらっしゃるでしょう。世界情勢が揺れ動くたびに注目を集める金ですが、実際のところ「本当に有事に強いのか」と疑問を抱く方もいらっしゃるかと思います。

この記事では、過去のデータとチャートを使って客観的に検証するとともに、金を資産としてどう活かせば良いかについても解説します。

    この記事のポイント

  • 金価格は有事の際に上昇する傾向がある
  • 金と株式では値動きの変動幅や回復スピードが異なる傾向がある
  • 投資初心者の方には少額から始められる純金積立がおすすめ

なぜ「有事の金」なのか

「有事の金」とは、世界情勢が不安定になり、景気の先行きが読めない状況において、「安全資産」として金が買われる現象を指します。有事の際に金が選ばれる理由は、長い歴史の中で特別な価値を持つ対象として扱われてきたことが大きく関係しています。

金は古くから貨幣製造のために使用され、国際金融の基盤として位置付けられた歴史があります。現在も各国の中央銀行が外貨準備などの目的で金を保有しており、国際的に重要な資産のひとつとして信頼を裏付けています。

また、金は埋蔵量に限りがある「希少性」や腐食せず長期にわたって変質しない「不変性」の2つの要素を持つことから、金そのものに価値が認められています。更に、無国籍通貨と呼ばれるように金は世界共通の価値が認められていることも大きな特徴です。こうした歴史的背景と物理的特性をあわせ持つため、金は長きにわたって無価値にならない実物資産と考えられてきました。

有事の局面で金価格はどう動いたか

では、過去の有事の際に金価格がどのような動きをしていたのか、チャートを用いて確認していきましょう。

有事が発生した際の価格反応

出典:三菱マテリアル ゴールドパーク 金価格推移 長期(1978年~2026年3月)

上の長期推移金価格チャートで上昇が目立つ時期に焦点をあてて解説します。

出来事 時期 背景・金価格の動き
第2次オイルショック 1978年から1982年 原油高をきっかけにインフレへの不
安が強まり、資金が金へ向かいまし
た。上のチャートを見ると1980年
前後に金価格が短期間で大きく跳ね
上がっていたことが分かります。
リーマンショック後 2009年から2011年 金融危機の不安が続き、金が買われ
ました。各国の金融緩和に加え欧州
政府債務危機も重なり、リーマン
ショック後の混乱からは金価格が上
昇し続け、2011年9月には海外価格
が当時の最高値を記録し、国内価格
もこれに連動する形で高値圏を推移
しました。
コロナショック以降 2020年から2022年 2020年にパンデミック対応で日・
英・米などの主要国が大規模な金融
緩和を開始したことによりインフレ
懸念が高まりました。
2022年2月のロシアによるウクライ
ナ侵攻により地政学的リスクが高ま
るとともに、ロシアへの経済制裁を
きっかけに新興国の中央銀行を中心
に脱米ドル化に動き、金買いが進ん
だ結果、高値圏を推移しました。
世界情勢の不安定化
(高値更新局面)
2024年から2026年4月初頭 イラン情勢の緊迫化などを背景に、
安全資産として金が買われました。
これまで続いてきた中央銀行の買い
に加え、アメリカの利下げ観測も下
支えとなり、金価格は上昇を続け、
2026年1月初頭に発生したベネズエ
ラ情勢も重なって史上最高値を更新
しました。

このように金価格は有事の際に上昇する傾向があります。あわせて確認したいのが、国内価格と海外価格の乖離です。金は世界的には米ドル建てで取引されており、日本で売買する際は、海外価格を円に換算する必要があります。そのため、国内価格は為替の影響を受け、海外価格と異なる動きを見せる場合も少なくありません。例えば、リーマンショック前後の2007年から2012年にかけて強い円高が続いた時には、海外価格が大きく上昇しても国内価格は比較的緩やかな上昇となっています。

株価指数との比較

一般的に金は株式と異なる動きをすると言われており、特に市場が不安定な局面では「安全資産」としての側面を持っています。そこで株価指数のひとつである「S&P 500」と比較しながら金価格の動きについて具体的に見ていきましょう。

出典:三菱マテリアル ゴールドパーク 金価格チャートライブラリー 、 FRED|S&P 500 (SP500)

上のチャートは近年の歴史的な経済事象であるコロナショックに焦点をあてたものです。具体的には危機直前の2019年12月末の終値を「100」として指数化し、その後の24か月間にわたる推移を比較・分析しています。

S&P 500は一時期落ち込んだものの、その後は着実に回復へと向かい、2021年に入ると金価格の上昇率を上回る伸び率となりました。一方で金は株価が大きく上昇した後も極端に値を下げることなく、安定した動きを見せています。

このように金と株式は下落幅や回復の早さに違いが見られ、単純に逆方向へ動くとは言い切れないものの、異なる値動きをすることがあります。

どのような要因で金価格は動くのか

金価格は有事だけでなく、さまざまな要因が絡み合って変動します。主な要因は次の5つです。

①実質金利(名目金利−インフレ率):金は利息がつかないため、実質金利が上がると預貯金や債券が選ばれ、価格は下落しやすくなります。逆に実質金利が下がった局面では、金に資金が向かうことで、価格は上昇する傾向にあります。

②為替(米ドルの価値):金はドル建てで取引されるため、ドル高では金が割高に見え、需要減から価格が下落しやすくなる一方、ドル安では割安感が増し、需要増となり価格が上昇しやすくなります。

③インフレ:インフレが進むと通貨価値の目減りを防ぐために金が選ばれる傾向にあり、買いが集まることで価格が上昇しやすくなります。インフレへの警戒が和らぐと買いは落ち着き、価格が下落に転じる傾向が見られます。

④需給:宝飾品・投資・中央銀行の買い増しなどで金の需要が高まると価格は上昇する傾向にあり、一方で鉱山産出量やリサイクル量など供給が増加すると価格の下落を招く一因となります。

⑤地政学的リスク・経済不安:戦争や金融不安など、先行きの不透明感が強まると金が買われやすくなります。逆に弱まると買いの勢いも落ち着き、価格は下落しやすくなります。

これらの要因は同時に影響し合っています。その時々の状況によって、どの要因が一番強く金価格を動かすかは変わるため、ひとつの要因のみで値動きを予測することは容易ではありません。

金をどう活かすか

金価格は複数の要因で変動するため、売買のタイミングを計るよりも、他の投資商品と組み合わせて長期保有することが、資産運用において金を有効活用する近道と言えます。ここでは具体的な投資方法を見ていきましょう。

分散投資先のひとつとして金へ投資する

先のチャート検証から、金と株式には下落の大きさや回復のペースに違いが生じる傾向があることが分かりました。そのため投資する際は株式と値動きの相関が低いと言われる金を組み合わせてみましょう。株式だけでなく、債券や金・プラチナなどへ分散投資することで、運用している資産全体(ポートフォリオ)の価格変動を抑える効果が期待できます。

しかし、金価格の先行きを読むことはできません。投資のタイミングを見計らっていると、いつまでも購入できなかったり、高値づかみをしてしまったりと思うような資産運用ができない場合があります。

このような場合は一度にまとめて購入する方法ではなく、長期にわたり分散して購入する方法がおすすめです。例えばドルコスト平均法を利用した積立投資です。価格が上がっている時も下がっている時も一定額を買い付けていくことで購入単価が平準化され、これにより「高値づかみをしてしまった」という事態を避けることができます。積立投資であれば、過度に相場の動きを気にすることなく、価格変動リスクを抑えることができるため、無理のない範囲で投資に取り組むことができます。

金への投資方法とその特徴

金への投資方法にはいくつか種類があり、それぞれメリットと注意点があります。ここでは代表的な「金ETF(上場投資信託)」、「現物(金地金・金貨)」、「純金積立」の3つの方法をご紹介します。

メリット 注意点
金ETF(上場投資信託) ・少額からの購入が可能
で、リアルタイムで売買で
きる
・保管が不要
・保有中のコスト(信託報
酬)が発生する
・原則、現物として受け取れない
現物(金地金・金貨) ・金そのものを手元で保有できる ・まとまった資金が必要
・保管・盗難対策など管理
が必要
純金積立 ・少額から始められ、定期
的に自動購入が可能
・投資時期を分散できるた
め、価格変動の影響を受け
にくい
・(サービスによっては)
現物として引き出せる
・年会費や積立購入手数料
などが発生する

上の3つの投資方法にはそれぞれメリットや注意点があり、何を重視するかによって向き不向きが異なります。取引のタイミングを自分で選びたいなら金ETF、実物として持ちたいなら現物が選択肢になります。投資タイミングの判断が難しかったり、価格変動リスクを抑えたい方は、少額から始められる純金積立を投資方法のひとつとして検討してみてはいかがでしょうか。

純金積立なら三菱マテリアルのマイ・ゴールドパートナー

三菱の積立金投資 - マイ・ゴールドパートナー

これから純金積立を始めようと考えている方は、大切な資産を安心して預けるためにも信頼できる運営会社を選ぶことが大切です。

しかし「どこの運営会社を選べば良いのか分からない」、「さまざまな候補がありすぎて選ぶことができない」とお悩みの方には、三菱マテリアルのマイ・ゴールドパートナーをおすすめします。

三菱マテリアルは明治29年(1896年)から100年以上にわたって金の製錬に取り組んできた歴史があり、国際基準の高い品質を保証しています。

マイ・ゴールドパートナーでは金だけではなくプラチナや銀の積立もでき、月々3,000円から無理のない範囲で積立購入ができるほか、年2回まで任意の月を指定して、月額積立購入金額に加算できるボーナス月プラス積立購入や各種スポット購入にも対応しているため、ご予算に応じて無理なく購入できます。

年会費は800円、積立購入手数料は1,000円につき26円(消費税込)または31円(消費税込)、ボーナス月プラス積立購入や各種スポット購入の場合には手数料がかかりません。

保管料は消費寄託預かりでは無料、混蔵寄託預かりでは有料です。口座管理料はかかりません。

積み立てた金は金地金で現物を受け取ったり、金貨で返還を受けたり、市場売却受託サービスを利用して金銭で返還を受けることができます。

現物引出手数料は金地金1本あたり6,000円~7,500円(サイズによって異なります。500g以上の金地金は無料)。配送手数料は2,000円(保険料込)です。

オンライントレード(インターネット取引サービス)を利用すればお手軽に取引ができるため、買い時や売り時を逃すことも少ないでしょう。当社店頭価格より優遇※されたWeb価格が適用されます。

※Web価格は当社店頭価格に比べ、金・プラチナで10円/g、銀で0.15円/gの優遇となっております。適用対象はオンライントレード取引での当日スポット購入、等価メタル変更サービス、市場売却受託サービスです。

詳細比較は以下ホームページ「マーケット情報・最新の価格」をご覧ください。

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また「会員継続ボーナス」というユニークな特典があり、会員が会員契約期間開始日から会員契約期間満了日までマイ・ゴールドパートナーを継続してご利用いただいたことに対する特典として、会員契約期間満了日にお客様の消費寄託残高に加算します。

なお、金・プラチナ・銀の消費寄託、混蔵寄託の購入取引が対象です(混蔵寄託は金のみの取扱いとなります)。詳細は以下ホームページをご参照ください。

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まとめ

金価格は有事の際に上昇する傾向がありますが、実質金利・為替・インフレ・需給・地政学的リスクなど複数の要因が複雑に絡み合って変動するため、値動きを予測することは容易ではありません。

投資先を分散させる目的から株式と異なる値動きをする傾向が見られる金を投資に組み入れ、純金積立で長期保有すれば価格変動リスクを抑えながら資産運用が続けられます。

長期的な投資を前提としている方、安定的に運用したい方、そして投資初心者の方は少額から始められる純金積立を検討してみると良いでしょう。

※本記事は投稿時の情報です