純金積立のメリット・デメリットとは?

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ほかの投資商品と比べ、さまざまな利点のある純金積立ですが、もちろん不利な点も存在します。純金積立をはじめる前にメリットとデメリットをよく確認しておきましょう。

純金積立のメリット

①「ドルコスト平均法」により価格変動リスクを軽減

月額積立購入は、毎月決まった金額分を購入する「ドルコスト平均法」によって、金価格が高い時は少ない量の金を、金価格が安い時は多くの量の金を購入することになります。これにより金の購入価格が平均化されるため、価格の変動リスクを軽減することができるのです。

②月額積立購入だけなくスポット購入も可能

毎月決まった金額を購入する月額積立購入のほかに、余裕資金のある時や金価格が下がった時にはスポット購入も可能です。Webや電話で買いたい時に買い増しできる便利なサービスです。スポット購入には当日スポット購入と月間スポット積立購入が用意されている運営会社もあります。当日スポット購入であれば金価格が下がったり、買いたいと思った時点の価格で任意の金額分を購入できるため、購入のタイミングをご自身で設定できます。

一方、月間スポット積立購入は任意の月に任意の金額分を購入できることから、ドルコスト平均法とスポット購入の両方の利点を活かした購入方法となり、日々の価格変動が気になる方も利用しやすいのではないでしょうか。

例えば、三菱マテリアルの月間スポット積立購入を利用すれば積立購入手数料が無料のため、手数料を支払うことなく購入することができます。ただし、月間スポット積立購入を利用するには毎月忘れずに手続きをする必要があります。Webや電話で簡単に手続きをすることができるのでご自身で計画していくことをおすすめします。

③ご自身での金の保管は不要

純金積立では金現物を購入していますが、現物管理は運営会社が行っているので盗難のリスクもなく、銀行の貸金庫に金を保管するなど面倒な手続きもありません。

④金地金、金貨でも受け取れる

貯まった金を受け取るにはさまざまな方法があります。

≪1≫金地金での引出しや金銭で返還を受けることも可能
金地金そのものを受け取る現物引出しのほか、金を市場売却受託サービスを利用して金銭で返還を受けることもできます。

≪2≫金貨で返還を受けることも可能
運営会社によっては金貨で受け取る方法があります。例えば三菱マテリアルでは金貨はカンガルー金貨、メイプルリーフ金貨、ウィーン金貨ハーモニーのなかからお好きなものを選ぶことができます。

純金積立のデメリット

①年会費や手数料は必要

金を自宅で保管する場合、保管料は発生しませんが純金積立には年会費や積立購入手数料などのコストがかかってしまいます。ただし、運営会社によってはスポット購入を選択すれば手数料がかからない場合もあります。

②リアルタイム取引は不可能

金価格はリアルタイムで変化しています。株式や金ETF(上場投資信託)などは取引所が開いている時間であればリアルタイムで取引することができますが、純金積立では運営会社が発表している店頭小売価格でしか買うことができません。

長期保有を前提とする純金積立ではデメリットは大きな問題にはならない

長期保有を前提とする純金積立では、ドルコスト平均法により購入価格が平均化されるため、リアルタイム取引ができないというデメリットは大きな問題にはならないでしょう。
また、年会費や手数料がかかるデメリットも、金を自宅で保管するリスク、貸金庫に保管する費用や手間と比べればさほど気にならないのではないでしょうか。

さらに月間スポット積立購入には手数料がかからない点や金をプラチナや銀に変更するなど、運営会社によってサービス内容も変わってきますので、純金積立をはじめる前によく確認しておくことが必要です。

  • 本記事の内容は記事公開時(2016年11月)の情報です。(2022年10月一部更新)