純金積立を始める際には、証券会社や金属メーカーといった運営会社に専用口座を開設し、金を積立購入していきます。
しかし、純金積立を提供している運営会社はあまりにも多く、どのような基準で選ぶべきか迷ってしまう方も少なくありません。
そこで本記事では、純金積立を始める際に参考にしておきたい運営会社選びのポイントを紹介します。
目次
純金積立における運営会社選びの重要性
純金積立はドルコスト平均法と呼ばれる方法で毎月一定額の金を継続的に購入する投資商品です。
純金積立を始めるためには証券会社や金属メーカーなどの運営会社に専用口座を開設する必要があります。
ただし、会社によって年会費や積立購入手数料、保管料、現物引出手数料、送料、口座管理費などの手数料が異なるため、サービスが充実した運営会社を選びたいものです。
また、大切な資産を長期にわたって預けるとなると、運営会社の業績や倒産リスクなども考慮しておかなければなりません。
このように純金積立を始める際には、充実したサービスを受けられるかということはもちろん、資産を守るためにも信頼性の高い運営会社を選ぶことが大切と言えるのです。
運営会社の選び方
純金積立を始めるにあたって、運営会社はどのような基準で選べば良いのでしょうか。押さえておきたい4つのポイントを紹介します。
会社の安定性
運営会社としての安定性や信頼性は欠かせないポイントのひとつです。
設立されてからの年数や会社の知名度、ブランド力などはもちろんですが、純金積立の事業を開始してからの年数などもチェックしておきましょう。
知名度が高く長年にわたって事業を継続してきた運営会社は、企業としての安定性や信頼性も高いケースが多いです。
倒産時の返還保証
知名度やブランド力が高く老舗の運営会社であっても、将来急速に業績が悪化し、倒産に至るリスクはゼロではありません。
そこで万が一に備えて倒産時の返還保証もチェックしておきましょう。
純金積立で購入した金は運営会社に預けて保管してもらうケースが多いですが、保管方法には大きく分けて「消費寄託」と「混蔵寄託」の2種類があります。
消費寄託 | 混蔵寄託 | |
保管方法 | 預かった金を運営会社が運用 | 預かった金を運営会社が 専用金庫で保管 |
所有者 | 運営会社 (購入者は返還請求権を持つ) |
購入者 |
保管にかかるコスト | 無料の運営会社が多い | 有料の運営会社が多い |
倒産時の返還保証 | 全ての資産が返還されない 可能性がある |
全ての資産が返還される |
上表のとおり、金の所有者は消費寄託と混蔵寄託とで異なります。消費寄託は保管コストが安価な反面、預かった資産の所有者は国内金融機関の普通預金と同様に運営会社となるため、万が一、運営会社が倒産した際には全ての資産が返還されないリスクがあります。
そのため、倒産時の返還保証を重視するのであれば混蔵寄託がおすすめですが、運営会社によっては消費寄託のみで混蔵寄託には対応していないケースもあるので注意が必要です。
手数料
純金積立を運用する際には、年会費や積立購入手数料、保管料、現物引出手数料、送料、口座管理費などの手数料がかかります。
継続的な運用によって利益が得られたとしても、それ以上に手数料がかかってしまうことも十分考えられます。
手数料の金額や内訳、割引サービスなども運営会社によって異なるため、複数社を比較しながら検討しましょう。
最低購入金額
純金積立は手元にまとまった資金がなくても手軽に始められることがメリットです。
また、毎月の収入状況に応じて無理のない範囲で少しずつ積み立てていきたいという方も多いでしょう。
運営会社によっても純金積立で購入できる最低金額は異なるため、事前に確認しておくことが大切です。
金価格は20年後どうなる?
純金積立を始めるにあたって、最も気になるのは今後の値動きではないでしょうか。
長期運用を前提として考えた時、10年後、20年後の相場が今よりも上がっているのか、もしくは下がっているのか気になる方は多いはずです。
金の国内小売価格はバブル経済の崩壊以降、2000年代前半までは1gあたり1,000円台で推移してきました。
しかし、2000年代後半にリーマンショックが発生したことで2010年代にかけては緩やかな上昇基調に転じ、さらに2020年に入るとコロナ禍やロシアによるウクライナ侵攻など複数の要因が重なり、2023年には1万円の大台を突破しています。
10年後、20年後の未来は誰にも分からず断言することはできませんが、これまでの金の価格は数十年にわたって右肩上がりを続けてきたことは事実です。
また、金は現物そのものに普遍的な価値が認められているため、政治的な混乱や世界情勢の変化、恐慌などにも強い資産でもあります。
世界情勢の先行きが見えず混沌とする中で、大切な資産を守っておきたいと考えるのは当然のことと言えるでしょう。
そのため、短期的に見れば多少の下落があったとしても、10年、20年という長期的なスパンで見れば、今後も右肩上がりの傾向が続いていく可能性はあると考えられます。
純金積立で失敗しないためのポイント
純金積立で資産を順調に増やしていくためには、どのようなポイントに注意すべきなのでしょうか。
純金積立の特徴とメリットを理解しておく
投資商品にはメリットばかりではなくデメリットも必ず存在します。
例えば、純金積立の場合は「少額で始められる」、「ドルコスト平均法により金の購入単価を平準化することにより高値づかみをして損失を生むリスクを軽減できる」といった点が主なメリットと言えます。
一方、デメリットとしては「配当金や利息(インカムゲイン)を得られない」、「手数料がかかる」などが挙げられます。
配当や利息がないということは売買差益のみで資産を増やしていかなければならず、金の積立購入や受取にかかる手数料も考慮して運用する必要があります。
短期的に価格が変動しても一喜一憂しない
金の価格は株式や投資信託のように常に変動していますが、値動きの幅は小さい傾向にあります。
短期的に大きな変動が見られることは少なく、長期的に安定して値上がりすることを期待できるのが特徴です。短期的な価格の変動に敏感になりすぎないことが大切です。
信頼性の高い運営会社を選ぶ
運営会社を選ぶ際には、手数料の安さだけを基準にするのではなく、その会社の信頼性やブランド力、運用実績なども考慮しておきましょう。
なお、純金積立のサービスを提供している企業には証券会社以外に金属メーカーも存在するため、複数の運営会社を比較しながら検討することがおすすめです。
純金積立なら三菱マテリアルのマイ・ゴールドパートナー
これから純金積立を始めようと考えている方は、大切な資産を安心して預けるためにも信頼できる運営会社を選ぶことが大切です。
しかし「どこの運営会社を選べば良いのか分からない」、「さまざまな候補がありすぎて選ぶことができない」とお悩みの方には、三菱マテリアルのマイ・ゴールドパートナーをおすすめします。
三菱マテリアルは明治29年(1896年)から100年以上にわたって金の製錬に取り組んできた歴史があり、国際基準の高い品質を保証しています。
マイ・ゴールドパートナーでは金だけではなくプラチナや銀の積立もでき、月々3,000円から無理のない範囲で積立購入ができるほか、年2回まで任意の月を指定して、月額積立購入金額に加算できるボーナス月プラス積立購入や各種スポット購入にも対応しているため、ご予算に応じて無理なく購入できます。
年会費は800円、積立購入手数料は1,000円につき26円(消費税込)または31円(消費税込)、ボーナス月プラス積立購入や各種スポット購入の場合には手数料がかかりません。
保管料は消費寄託預かりでは無料、混蔵寄託預かりでは有料です。口座管理料はかかりません。
積み立てた金は金地金で現物を受け取ったり、金貨で返還を受けたり、市場売却受託サービスを利用して金銭で返還を受けることができます。
現物引出手数料は金地金1本あたり4,000円~7,500円(サイズによって異なります。500g以上の金地金は無料)。送料は1,500円(保険料込)です。
オンライントレード(インターネット取引サービス)を利用すればお手軽に取引ができるため、買い時や売り時を逃すことも少ないでしょう。当社店頭価格より優遇※されたWeb価格が適用されます。
※Web価格は当社店頭価格に比べ、金・プラチナで10円/g、銀で0.15円/gの優遇となっております。適用対象はオンライントレード取引での当日スポット購入、等価メタル変更サービス、市場売却受託サービスです。
詳細比較は以下ホームページ「マーケット情報・最新の価格」をご覧ください。
また「会員継続ボーナス」というユニークな特典があり、会員が会員契約期間開始日から会員契約期間満了日までマイ・ゴールドパートナーを継続してご利用いただいたことに対する特典として、会員契約期間満了日にお客様の消費寄託残高に加算します。
なお、金・プラチナ・銀の消費寄託、混蔵寄託の購入取引が対象です(混蔵寄託は金のみの取扱いとなります)。詳細は以下ホームページをご参照ください。
まとめ
長期にわたって大切な資産を預ける以上は、証券会社や金属メーカーの中から安定性・信頼性が高い会社を選びたいものです。
運営会社を選ぶポイントはさまざまですが、企業としての知名度やブランド力、運用実績などはもちろんのこと、倒産時の返還保証や手数料、最低購入金額なども参考にすることで安定的な資産運用が実現できるはずです。
※本記事は更新時の情報です