守りの資産と呼ばれるほど、安定した価値を持つ金。
金投資による、より安定的な資産形成のために、3つの心得と投資のリスクをチェックしましょう。
金への投資を始めようと考えている初心者の方から
すでに金を運用されている上級者の方まで、お役に立つ情報をご紹介します。
いま金投資の中で注目を集めているのは純金積立です。純金積立はどのような仕組みなのか?
どのようなメリットやデメリットがあるのか?どうすれば始められるのか?など、詳しくご紹介していきます。
金価格の上昇がメディアで話題となっています。金は世界的に宝飾品として安定した需要があり、投資商品としても魅力が高まっています。この記事では埋蔵量や産出量に基づく金の需給バランスを踏まえ、資産としての金についてご紹介します。
金価格の上昇が注目される中、銀も投資商品としての魅力が高まっています。特に銀は貴金属としての側面と工業分野において利用される側面を併せ持っているため、投資を考える際には金と異なる視点を持つことが必要です。今回の記事では貴金属としての銀の特徴や魅力についてご紹介します。
積立投資は長期的な資産形成において有効な投資手法のひとつです。ただし、ほかの投資手法と同様にメリットとデメリットがあるため、自分に合った運用プランを立てることが欠かせません。そこで今回の記事では積立投資の特徴をはじめ、失敗しないための心構えについてもご紹介します。
資産運用・投資信託の方法として、金投資を考えている方が増えてきています。
ここでは金投資を始めてみようと考えている初心者の方のために、金投資に関するさまざまな情報をご紹介しています。
投資をする際にリスクヘッジの観点から重要とされるのが「分散投資」です。投資商品や購入するタイミングを分散することでリスクを軽減することができます。ただし計画なく分散させることはおすすめできません。保有資産とのバランスを考慮し、必要な分散投資をすることが重要です。この記事では分散投資の方法やその重要性をご紹介します。
世界的にインフレが続く中、金と並んで実物資産の投資対象として注目されているのが銀です。金投資を検討している方の中には「分散投資先として銀に関する情報も集めたい」と考える方も多いでしょう。この記事では、銀価格が高騰する要因や今後の展望など、銀相場に関する基本情報について解説します。
実物資産の中でもプラチナは希少価値の高い貴金属として人気があります。同じ貴金属である金と比較されがちですが、プラチナには特有の価格変動要因があります。この記事ではプラチナ価格の推移や変動要因などを説明します。
安全資産として世界中で注目を集めている金ですが、金地金・金貨は誰でも簡単に購入することが可能です。
ここでは投資商品としての金地金・金貨を詳しくご紹介します。
はじめて金に投資される方からよく寄せられるご質問に回答しています。
素朴な疑問にもお答えしていますので、ぜひご一読ください。
伝統的に用いられる貴金属の質量
国際的に見ると、貴金属の質量を表す場合には伝統的にオンスが用いられています。金貨もオンス単位で鋳造され取引されています。一般にオンスと言えばヤード・ポンド法における質量単位として理解されているため、「1オンス=約28.3495グラム」と考えられがちです。しかし貴金属の取引で使われるオンスは、正式名をトロイオンスといい「1オンス=約31.1035グラム」となります。通常はどちらも「オンス」と呼び、「oz」という記号で表記しますので注意が必要です。
刻々と動く相場をもとに価格を決定
金価格は、ロンドンの前日午後のドル建て金価格、ニューヨークの先物市場の動向、当日のシンガポールやシドニーにおけるドル建て金価格を参照し、そのドル建て・オンス単位の金価格を円建て・グラム単位に換算して、ネットの円建て金価格を決定。そしてその価格に製造コスト・輸送費・マージンといった費用を上乗せして、当日の店頭小売価格と店頭買取価格を発表します。しかし、金市場におけるドル建て金相場や為替相場は刻々と動いていますから、朝の価格決定時と相場状況が大きく変わった場合には、決めた価格を変更することもあります。変更時間は決まっておりません。
同じではありません
まず結論から先に言えば、国内の円建て金価格は、全国でどこでも同じという訳ではありません。それぞれの会社によって、毎日発表される金価格には違いがあるというのが実際のところです。基本的な価格決定の流れは、どこの会社もそれほどの違いはないと思われますが、金市場におけるドル建て金価格は刻々と動いていますから、参照する価格に多少の時間差が生じます。また、各社が上乗せする費用(製造コスト・輸送費・マージン)は必ずしも同じではありません。なお、店頭小売価格と店頭買取価格の間には値差がありますが、これも各社で若干の相違があります。一般的に値差は小さい方が、お客様にとって、有利と言えます。ドル建て金価格が乱高下していたり、ドル円為替レートが急激に変動しているような場合には、やむなく値差を広げる措置を取る場合もあります。
実体を伴うか伴わないか
金現物取引とは、一定重量サイズの金地金または金貨の現物を、その日の価格で購入または売却する取引です。購入の場合も売却の場合も、現金決済が原則で、金地金または金貨と現金をその場で交換します。これに対して金先物取引は、かならず金地金や金貨という実体を購入または売却する取引というわけではなく、先々の価格変動を予想して、上がると思えば購入注文し、下がると思えば売却注文する取引です。一定期間に、予想どおりに価格が推移すれば利益が出ますし、予想に反して価格が推移すれば損失が発生します。価格が上がっても下がっても、一定期間内に反対売買を行って手仕舞う(決済)のが基本です。
長期保有であるか短期保有であるか
金現物は、実物資産ですから「無価値」になることはありませんし、固定資産税のような保有にかかわる税金は一切かかりません。また、買った時よりも安い価格で売却しない限り、損失が発生することはありませんから、心置きなく長期保有することができる資産ということができます。これに対して、金先物は、委託証拠金を積んで、少ない投資金額(総取引金額の5~10%)で大きな利益を得ようとする取引です。しかも期限付きの取引ですから、価格が上がっていようが下がっていようが、一定期間内に手仕舞わなければなりません。うまく行けば確かに大きな利益を上げられますが、下手をすれば大きな損失を被ることになります。
海外相場と為替相場の影響
金価格がどのようにして決まるかということについて、計算式で説明しましょう。海外相場は、貴金属特有のトロイオンス(1トロイオンス=約31.1035グラム)という重量単位で、米ドル価格で取引されています。国内小売価格を算出する場合、まず海外相場の価格を1グラムあたりの円建てに替えます。この価格に取扱会社の諸費用を加算して消費税を上乗せし算出しています。
〔計算例〕 海外相場が1,700ドルで為替が107円の場合
通貨としての顔を持っているかどうか
金には、通貨として、あるいは通貨の裏付けとして用いられて来た長い歴史がありますがプラチナは、そうした歴史を持ちません。また世界中の中央銀行においても、準備資産として金は保有していますが、プラチナは保有していません。資産として金とプラチナを見た場合、この点が決定的に異なっています。
値動きに違いがあるかどうか
年間の供給量で見ると、プラチナは金の1/20程度しかありません。それだけプラチナは金よりも稀少価値があるとも言えますが、いかんせんマーケットが小さすぎるゆえに、ちょっとした資金の動きで価格が乱高下する傾向があります。
ヘッジ資産として有用かどうか
プラチナは宝飾素材としても用いられていますが、実需の最大項目は工業用です。自動車の排気ガス浄化装置の触媒などに使われています。したがって、世界経済が好調で株式市場が堅調に推移している環境で値を上げる傾向があります。それに対して金は、宝飾素材が需要の最大項目である一方、世界経済が不安定になって株式市場が下落する環境では「普遍的な通貨」としての側面が注目されて値を上げる傾向があります。中長期的に見れば、プラチナはペーパー資産と相関関係にあり、金はペーパー資産と逆相関関係にあります。以上、資産として見た場合、プラチナはハイリスク・ハイリターンの投機向き、金は長期資産向きということができるでしょう。
指針1 金は資金分散先の一つ
金は資産分散先の一つと考えましょう。預貯金、株式、不動産、資産保有の方法はいろいろありますが、それぞれにメリットとデメリットがあります。それは金にもありますので、あくまでも保有資産の分散先の一つと考えてください。
指針2 余裕資金で購入
余裕資金で購入してください。金はいざという時に役立てる守りの資産です。短期での売買目的ではなく、長期保有を目的にし、購入には余裕資金をあてるように心がけてください。
指針3 買う時期を分散
買う時期を分散しましょう。相場商品全般に言えることですが、一度に大枚をはたいて買うとリスクは大きいということです。自信と経験に裏付けされた購入ならともかく、資産形成をするために金の保有をお考えの方は、買う時期を数回に分けることで、リスクの分散を心がけたいものです。
厳しい環境下で価値を維持してくれる
金は、株式や債券などとは違い、そのもの自体に価値がある「実物資産」として認められつづけてきた長い歴史があり、その歴史において、金は一度も「無価値」になったことがありません。
一方、預貯金、株式、債券などの「紙の資産」は、そのもの自体に価値があるのではなく、発行企業や発行国の信用あるいは業績によって価値が決まります。そのため、世の中が安定し経済が好調なときには「紙の資産」の価値は上がりやすく、世の中が不安定で経済が不調なときには「実物資産」の価値が上がりやすい、ということが言えます。したがって「紙の資産」の価格と「実物資産」の価格は反対の値動きをすることが多いのです。
こうしたことから金は中長期的に見て「紙の資産」の目減りをカバーしてくれたり、極端な例では発行体の破綻で株券や債券が紙くずになるような厳しい環境下で価値を維持してくれるため、注目されているのです。
個別のケースに応じて判断
積立は、購入は継続して行われていますが、市場売却受託サービスの利用が年1~2回または数年に1回程度であれば、取引が継続的には行われていないという判断で、取引の損益は一般的には「譲渡所得」として扱われます。また譲渡所得は市場売却受託サービスの利用時点を基準に過去5年以内の購入が短期、 5年超が長期となりますため、先に取得したものから順次譲渡(市場売却受託サービスを利用)したものと判断するという見解が出されております。 ただし、個別のケースに応じた所得の種類、保有期間の短期・長期の最終的な判断は税務署で行っておりますので、具体的な判断につきましては、お近くの税務署へお問い合わせください。
金や金貨にしても財産であることに変わりはありません。相続した場合には相続財産として相続税の対象となりますし、贈与された場合には贈与財産として贈与税の対象となります。
法定相続分に応ずる取得金額 | 税率 | 控除額 |
---|---|---|
1,000万円以下 | 10% | ー |
3,000万円以下 | 15% | 50万円 |
5,000万円以下 | 20% | 200万円 |
1億円以下 | 30% | 700万円 |
2億円以下 | 40% | 1,700万円 |
3億円以下 | 45% | 2,700万円 |
6億円以下 | 50% | 4,200万円 |
6億円超 | 55% | 7,200万円 |
贈与を受けた財産の価額 /基礎控除後 |
18歳以上の者が直系尊属から 贈与を受けた場合 |
左記以外の場合 | ||
---|---|---|---|---|
税率 | 控除額 | 税率 | 控除額 | |
200万円以下 | 10% | ー | 10% | ー |
300万円以下 | 15% | 10万円 | 15% | 10万円 |
400万円以下 | 20% | 25万円 | ||
600万円以下 | 20% | 30万円 | 30% | 65万円 |
1,000万円以下 | 30% | 90万円 | 40% | 125万円 |
1,500万円以下 | 40% | 190万円 | 45% | 175万円 |
3,000万円以下 | 45% | 265万円 | 50% | 250万円 |
4,500万円以下 | 50% | 415万円 | 55% | 400万円 |
4,500万円超 | 55% | 640万円 |
18歳以上の者が直系尊属から 贈与を受けた場合 |
|
---|---|
税率 | 10% |
控除額 | ー |
上記以外の場合 | |
税率 | 10% |
控除額 | ー |
18歳以上の者が直系尊属から 贈与を受けた場合 |
|
---|---|
税率 | 15% |
控除額 | 10万円 |
上記以外の場合 | |
税率 | 15% |
控除額 | 10万円 |
18歳以上の者が直系尊属から 贈与を受けた場合 |
|
---|---|
税率 | 15% |
控除額 | 10万円 |
上記以外の場合 | |
税率 | 20% |
控除額 | 25万円 |
18歳以上の者が直系尊属から 贈与を受けた場合 |
|
---|---|
税率 | 20% |
控除額 | 30万円 |
上記以外の場合 | |
税率 | 30% |
控除額 | 65万円 |
18歳以上の者が直系尊属から 贈与を受けた場合 |
|
---|---|
税率 | 30% |
控除額 | 90万円 |
上記以外の場合 | |
税率 | 40% |
控除額 | 125万円 |
18歳以上の者が直系尊属から 贈与を受けた場合 |
|
---|---|
税率 | 40% |
控除額 | 190万円 |
上記以外の場合 | |
税率 | 45% |
控除額 | 175万円 |
18歳以上の者が直系尊属から 贈与を受けた場合 |
|
---|---|
税率 | 45% |
控除額 | 265万円 |
上記以外の場合 | |
税率 | 50% |
控除額 | 250万円 |
18歳以上の者が直系尊属から 贈与を受けた場合 |
|
---|---|
税率 | 50% |
控除額 | 415万円 |
上記以外の場合 | |
税率 | 55% |
控除額 | 400万円 |
18歳以上の者が直系尊属から 贈与を受けた場合 |
|
---|---|
税率 | 55% |
控除額 | 640万円 |
上記以外の場合 | |
税率 | 55% |
控除額 | 400万円 |
なお、2003年1月1日より「相続時精算課税制度」を利用することができるようになっています。詳しくは、以下の国税庁ホームページをご覧いただくか、所轄の税務署にお問い合わせください。
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第13代米国FRB議長。レーガン共和党政権下の1987年6月、議長に就任。2006年1月に退任(現在は2014年2月に就任した第15代ジャネット・イエレン氏)。レーガン共和党政権-父ブッシュ共和党政権-クリントン民主党政権-ブッシュ共和党政権と、4つの政権18年半の長きにわたって米国経済と金融システムを支え続けました。 市場との対話を重視するとともに、政治経済有事に際しては大胆かつ俊敏な判断で危機...
アルキメデスといえば、紀元前三世紀、古代ギリシア時代に活躍した科学者として歴史に名を遺しています。 シチリア島のシラクサに生まれ、当時学問の中心地であったエジプトのアレクサンドリアに留学して幾何学などを学び、その後帰郷し、自然法則の発見とその応用に生涯を捧げました。数々の業績を遺し、当時から「シラクサのアルキメデス」としてその名を馳せていたようです。いまでこそよく知られている「テコの原理(重心の概...
その昔、我が国はヨーロッパにおいて「黄金の国ジパング」と呼ばれ、あたかもユートピアでもあるかのごとく憧れの対象になったことがあったようです。そのきっかけになったのが、イタリアの旅行家マルコ・ポーロ(1254~1324)が著したとされる「世界の記述(東方見聞録)」でした。 マルコ・ポーロは、東方のさまざまな土地を旅行したようです。なかでも元(モンゴル帝国)には10数年滞在し、かのフビライ・ハンに仕え...
硬貨の外縁に施されているギザギザのこと。日本円の硬貨では、鋳造年代によって異なりますが、現在は50円玉、100円玉、500円玉に、このギザギザが偽造防止対策などのために付けられているようです。しかしその由来を辿ると、このギザ縁は、その昔、金貨や銀貨といった貴金属貨幣が流通していた頃、外縁を削り取って私腹を肥やす不届きな輩が横行したことがあったらしく、それを防ぐために考案されたものであるようです。...
「きんじとう」と読みます。そもそも「金字」とは、金泥で書いた文字、あるいは金色に彩った文字のことを指す言葉ですが、「金字塔」となると全く別の意味になります。金の字形をした塔、すなわちエジプトの砂漠に点在するあの巨大なピラミッドのことを表わしています。「金字塔を打ち立てる」という風に使い、なかなか成し遂げられるものではない「不滅の業績」の比喩として用いられるのが一般的です。 それにしてもこの「金字塔...
名古屋城の天守閣に金の鯱が載っています。「きんしゃち」とも「きんのしゃちほこ」とも呼ばれて親しまれていますが、これがじつは雌雄一対で、天守閣北側の金鯱が雄、南側の金鯱が雌であることはあまり知られていません。 雄の方は、高さ2.621m、重さ1,272kg、ウロコの枚数112枚。雌の方は、高さ2.579m、重さ1,215kg、ウロコの枚数126枚。重さもウロコの枚数も雌雄で異なっています。いうまでも...
我が国には、古くから大みそかに「そば」を食べる習慣があります。年越しそばと呼んで、いまでも多くの家庭で食べます。なぜ大みそかにそばを食べるのか、その由来には諸説あります。一説によれば、そばは切れやすいことから、旧年の苦労や厄災とも縁が切れるという発想から大みそかに食べるようになったといいます。 ところがまったく反対に、そばは細く長くつながって縁起が良いから大みそかに食べるようになったという説もあり...
金が発見されたのは、じつに古く、今から7000年前とも8000年前とも言われています。当時はもちろん金鉱石から金を取り出す(精製する)技術などあろうはずもなく、砂金として、あるいは砂金が発見された川の上流にある山などから、露頭の自然金(ナゲット)の形で発見されたものと思われます。 金が精製あるいは加工されたカタチで歴史に登場するのは、古代エジプト王朝時代(BC4000~BC332年)です。古代エジ...
金の用途は、金地金や金貨などの投資用、指輪やネックレスといった宝飾用、ボンディングワイヤ(金線)に代表されるエレクトロニクス用、さらに歯科治療用、その他装飾用など多岐に亘ります。金はこのように「マネーとしての顔」と「商品としての顔」を持つ希有な物質であるところに大きな特徴があります。 ところで金は、きわめて希少な物質であることから、一度投資用マネーあるいは各種商品として市場に出回っても、金価格が高...
毎年12月になると、繁華街の広場や商業ビルの玄関などに大きなツリーが飾られ、いやがうえにもクリスマス気分が盛り上がります。イブの日には街のいたるところに赤い服を着たサンタクロースが登場します。 ところで現在のクリスマスには欠かせないサンタクロースですが、その起源にはいくつかの説があります。なかでも有名なのは聖ニコラウス伝説でしょうか。言い伝えによれば、ある時、慈悲深い聖ニコラウスが、三人の娘たちの...