金のリサイクル

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金の用途は、金地金や金貨などの投資用、指輪やネックレスといった宝飾用、ボンディングワイヤ(金線)に代表されるエレクトロニクス用、さらに歯科治療用、その他装飾用など多岐に亘ります。金はこのように「マネーとしての顔」と「商品としての顔」を持つ希有な物質であるところに大きな特徴があります。

ところで金は、きわめて希少な物質であることから、一度投資用マネーあるいは各種商品として市場に出回っても、金価格が高騰すると売り戻しが起きやすくなりますし、商品としての寿命を終えるとスクラップとして廃棄されたりします。しかし売り戻された金も廃棄された商品に含まれる金も、金である以上は自然環境下において決して錆びることも腐ることもありませんから、リサイクル利用されます。つまり再び高品位の金に精製し直されて市場に出回るのです。その意味で金はリサイクルの王様といって良いかもしれません。

ちなみにリサイクルされる金のことを、金市場では「中古金スクラップ」と呼び、その量は金価格が上昇トレンドにある場合に増加する傾向にあります。