毎年12月になると、繁華街の広場や商業ビルの玄関などに大きなツリーが飾られ、いやがうえにもクリスマス気分が盛り上がります。イブの日には街のいたるところに赤い服を着たサンタクロースが登場します。
ところで現在のクリスマスには欠かせないサンタクロースですが、その起源にはいくつかの説があります。なかでも有名なのは聖ニコラウス伝説でしょうか。言い伝えによれば、ある時、慈悲深い聖ニコラウスが、三人の娘たちの嫁入り持参金を作れなくて困っている父親の存在を知って、金貨の入った袋をその家の煙突から投げ入れたそうです。それがたまたま洗濯物として干してあった靴下のなかに入り、三人の娘たちは、めでたく嫁入りできたということです。つまり、この聖ニコラウス(セントニコラウス)伝説が、さまざまな習俗とも溶け合って物語として成長し、さらにイベント好きの米国に渡ってから、いつしか赤い服を着たサンタクロースとして定着したようです。
真偽のほどはさておき、イブのプレゼントが金貨からお菓子や玩具やアクセサリーに変わってはいるものの、サンタクロースは愛や喜びを届けてくれる存在であることには違いありません。それにしてもサンタさん、大人たちには、やはり金貨のプレゼントをお願いしたいものですね。