第13代米国FRB議長。レーガン共和党政権下の1987年6月、議長に就任。2006年1月に退任(現在は2014年2月に就任した第15代ジャネット・イエレン氏)。レーガン共和党政権-父ブッシュ共和党政権-クリントン民主党政権-ブッシュ共和党政権と、4つの政権18年半の長きにわたって米国経済と金融システムを支え続けました。
市場との対話を重視するとともに、政治経済有事に際しては大胆かつ俊敏な判断で危機を何度も克服してきたことから、「金融の神様」とも「マエストロ」とも呼ばれました。ところでこの自他ともにドルの番人と認めるグリーンスパンには、金に関する注目すべき発言もいくつかあります。
ひとつは、「金の問題は、ノスタルジアの問題ではなく、現実的な課題である」というもの。ひとつは、「金は究極の支払手段である。金は誰によっても受け入れられる。危機に際しても金ならいつでも受け入れられる」というもの。いずれも金融の神様グリーンスパンが金の重要性を示唆した発言として知られています。