美しい瀬戸内海に抱かれた太陽の島、香川県の直島に、三菱マテリアル直轄の銅・貴金属製錬所があります。この直島製錬所で、2005年6月、250キロという超大型金塊が鋳造されました。これまで、三菱マテリアルでは1995年に120キロ、2000年に200キロの超大型金塊の鋳造に成功し、「世界最大の金塊」としてギネス記録に認定されていました。
しかし2004年10月に台湾政府によって鋳造された金塊(220キロ)に記録が更新されていたことから、あらためて250キロの金塊鋳造にトライして成功、ふたたび記録保持者となりました。写真で見ると、なんの変哲もない台形の塊(純度99.99%の純金)ですが、サイズが大きくなればなるほど、鋳造、冷却、表面全体の仕上げなどに、長年培ってきた経験と技術の精度が求められるのです。
ちなみに、この世界最大の金塊は、三菱マテリアルの関係会社である、土肥マリン観光が経営する観光施設、「土肥金山」(静岡県伊豆市)にて2005年7月11日より一般に公開されています。