豊島逸夫の手帖

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金の第一人者として知られる国際金融アナリスト豊島逸夫氏のブログを掲載します。
なお、本ブログの内容は豊島逸夫氏ご本人の個人的見解であることをご了解の上、閲覧ください。

豊島逸夫氏のプロフィール

豊島逸夫氏近影
豊島逸夫事務所代表。
1948年、東京都生まれ。一橋大学経済学部卒(国際経済専攻)。三菱銀行(現三菱UFJ銀行)を経て、スイス銀行で外国為替貴金属ディーラーとして活躍。2011年9月までワールド・ゴールド・カウンシル(WGC)の日本代表を務める。独立後はチューリッヒやニューヨークでの豊富な相場体験と人脈をもとに、自由な立場から金市場や国際金融、マクロ経済動向について情報発信を行うとともに、“金の国内第一人者”として金投資の普及に尽力。投資の初心者にも分かりやすいトークや文章にファンも多い。得意分野はスキー系、鮨スイーツ系、温泉系。

最新記事

待てば海路の日和あり

2026年4月13日 決裂とか米国ホルムズ海峡封鎖とか、見出しを見るとおどろおどろしいが、結局金価格は瞬間的に急落後持ち直し4700ドル台。短期価格レンジ変わらず。 筆者の大局観としては、一回金価格に急落して欲しい。4000ドル程度まで。そこから切り返し、6000ドルを目指す展開。これ、相場の力学。助走距離が長くないと高く飛べない。 従って、誠に身勝手な見解ではあるが、ここはトランプ大統領にもうひ...
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一喜一憂相場、コメントするに値せず

2026年4月10日 世界中の媒体がイラン関連情報をあれこれ流し、マーケットは一喜一憂。 もったいぶったコメントも多いが、要は「投機で下げたが、基礎的条件に変化なし」と言うことに尽きる。歴史的高値圏を維持している。概ね4600~4800ドルのレンジで行ったり来たり。 本欄の一貫した方針として、地味に買い増す「草食系投資」を重視しているので、この1週間まともにコメントせず。肉食系の読者は不満だろうが...
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⾦、26年末6000ドルまで上昇 ⽶ドルの信認低下は続く

2026年4月6日イースター休暇中で取引薄く、しかもトランプ発言に右往左往する相場を語る意味はなし。あくまで長期で見る。表題は日経ヴェリタス配信の筆者インタビュー記事。朝日新聞と異なり、ロックを24時間外すというようなサービスはなし。要は、金価格長期上昇トレンドを支えるファンダメンタルズに変わりはないという本欄お馴染みの筆者の持論だよ。面白いのは日経ヴェリタスが昨日の配信で「リスク資産化するゴール...
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注目のトランプ演説、上昇中の金価格の頭を叩く

2026年4月2日 世界が注目したと言っても過言ではない。何せ、NHKが(BSではメジャーリーグで山本投手先発にも関わらず!)午前10時に地上波で生中継したからね。米国夜のプライムタイムに設定されたトランプ演説。 市場、そして米国民の関心事は「いつ停戦するのか」。日本の視点では「ホルムズ海峡開放はどうなる?」。 結果から言えば、停戦に関してはshortly、ホルムズ海峡開放に関してはnatural...
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久しぶりの金急騰、流れは変わったか

2026年4月1日 昨晩のNY市場は「米国・イラン歩み寄り」の見方が主要報道機関により流され、楽観論が支配。金と株は上がり、ドルは下がった。 トランプ氏もイランも早く紛争を止めたい気持ちがヒシヒシ伝わってくるが、筆者は楽観的になれない。 例えて言えば、イラン情勢の赤信号が黄色になった。トランプ氏が操作できる信号機である。市場は期初ゆえ、4-6月期中には青になることを先取りした。しかし米国・イランに...
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長く持つなら金、当座を凌ぐならドル

2026年3月31日 今日は発想を変えてみた。金という無国籍通貨と基軸通貨米ドルを通貨の機能面から比較してみると興味深い。 金塊でモノは買えない。ドルなら買える。通貨の価値交換機能の面では金は劣る。一方、通貨の長期価値保存機能の観点から見れば、ドルの歴史などたかだか200年ほど。対して金の通貨としての歴史は紀元前に遡る。ドルなど「新参者」。ここは金の方が優れている。 そこで今回のイラン有事での金と...
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円160円、円建て金価格を支える構図

2026年3月30日週明け国際金価格に著変なし。短期的価格動向は値動き激しく、もはやブログでは追い切れない。一般論として原油高→金安、原油安→金高が定着。世界的金利高も効いている。長引く調整局面。毎回しつこいようだが、ファンダメンタルズは変わらず、長期的上昇傾向も変わらず。 そして円安進行。160円台を行ったり来たり。円建て金価格には上昇圧力。今年の円安は、昨年の投機筋主導の円キャリー型に比し、筋...
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金売り第三波?

2026年3月27日 米国もイランも絶対に長期化は避けたい(避けねばならぬ)が、おいそれと妥協も絶対にできない。トランプ氏が「両国協議中」と言えば、イランは「否、協議は無いが協議への道はある」と対抗する。 どちらかがより強い口調で非難すれば、直ちにWTI原油価格が上がり、インフレ懸念により米利下げへの道は遠くなり、今やインフレ対策としてのFRB「利上げ」がメインシナリオに変わり、金は売られる。地政...
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中東情勢、マーケットは慎重な楽観論

2026年3月26日 国際金価格は引き続き決定打に欠き、4500ドル台を浮遊している感じ(KITCOグラフ緑線参照)。 今週週明けに4100ドル近傍まで急落した(青線)が、そこは200日移動平均線上で、即、急反騰。4600ドル近傍まで戻した(赤線)が維持できず、4500ドル台という展開だ。 米国もイランも本音は早く終わらせたいのだが、メンツがあり、お互い厳しい条件付きで本音は歩み寄りの姿勢。しかし...
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トランプに振られる日々

2026年3月25日 昨晩というか今朝早朝にトランプ氏から再度イランとの協議に関して前向きなコメント。誰も額面どおりに解釈しないが、投機筋には格好の買い材料。KITCOグラフ緑線の如く4600ドルに向け上昇中。 金価格は4000ドル台で新たなステージに入った。中長期的には6000ドルを目指す上昇トレンドなれど、調整局面が長引き、短期的には4800ドルが壁。 しかし、いずれトランプが中間選挙を意識し...
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