豊島逸夫の手帖

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金の第一人者として知られる国際金融アナリスト豊島逸夫氏のブログを掲載します。
なお、本ブログの内容は豊島逸夫氏ご本人の個人的見解であることをご了解の上、閲覧ください。

豊島逸夫氏のプロフィール

豊島逸夫氏近影
豊島逸夫事務所代表。
1948年、東京都生まれ。一橋大学経済学部卒(国際経済専攻)。三菱銀行(現三菱UFJ銀行)を経て、スイス銀行で外国為替貴金属ディーラーとして活躍。2011年9月までワールド・ゴールド・カウンシル(WGC)の日本代表を務める。独立後はチューリッヒやニューヨークでの豊富な相場体験と人脈をもとに、自由な立場から金市場や国際金融、マクロ経済動向について情報発信を行うとともに、“金の国内第一人者”として金投資の普及に尽力。投資の初心者にも分かりやすいトークや文章にファンも多い。得意分野はスキー系、鮨スイーツ系、温泉系。

最新記事

地震と金

2026年7月29日 大地震が起きるたびに金に関する新たなエピソードが生まれる。東日本大震災の時は、自宅保管の金地金が家庭用金庫ごと津波で流され、回収された金庫についても、その中の金地金の所有権を立証するのが難しかった事例などが聞かれた。 そもそも漁師さんの中には大豊漁に恵まれると景気良く金を買いまくる人が少なくない。更に漁師さんの妻の立場では、夫が海難事故リスクに常に晒されているので、配偶者の死...
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日経平均の惨状、金投資家に教訓

2026年7月28日 今日も日経平均は大荒れ。2566円安。下落局面で大量の押し目買いを入れた個人投資家が投げ売り。売りが売りを呼ぶ連鎖。 最近は韓国AI株との連動が強まり、今日もKOSPI(韓国総合株価指数)が急落して「サーキットブレーカー」(前営業日比の下落率が8%に達したので、売買を一時停止する措置)発動。それゆえ韓国発のAI株安「第二弾」とされる。 これが相場の怖さ。日本株の惨状に比べれば...
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中国の現物需要が下支え、NY市場はFOMCに注目

2026年7月27日 今週のメインイベントは29日の米FOMC。不気味なのは29日での利上げ確率が13%から30%超えまで上がってきたこと。中東混迷による原油高由来の米国内物価上昇の可能性が強まっている。 更に、巨額のAI関連投資が米GDPに大きく貢献して、その資金需要が米国内価格水準を引き上げ、ドル金利が上昇傾向にあるとの考察も目立つ。とは言え、30%超えと言っても、まだ少数派で基本的には政策金...
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確信無き金買い、脆さ露呈

2026年7月24日昨日本欄にて「確信無き買いゆえ逃げ足も速い」と書いた直後から、奇しくも売り手仕舞いが始まりNY時間に入っても下げ続け、結局3日かけて上げた分を全て吐き出し4000ドル近傍まで戻ってしまった。その背景として、イエメンの親イラン武装組織フーシが紅海でサウジアラビア関連のタンカーを爆撃。ホルムズ海峡に加え「二重封鎖」状態となったこと。原油価格の更なる上昇を誘発した。加えて、23日発表...
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金、底入れサイン点灯を待ち受ける金投資家たち

2026年7月23日 今や世界中の金投資家が国際金価格4000ドルで底入れの確証を求めている。確かにKITCOグラフが示すとおり、この3日間で4000ドルから4100ドル超えまで連日上昇を続けた。しかし、この買いは長期的金価格上昇を確信した新規買いではない。短期投機筋の上昇モメンタムに乗った買いが主体だ。 そもそも米債券市場では昨晩10年債利回りが一時4.66%と約2か月ぶりの高水準を付けている。...
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ロシア、43トンの公的金売却

2026年7月22日 ロシア中銀の資料によれば、今年1~6月に43.5トンの公的金売却を行ったとされる。その結果、同国の公的金保有量は2282トンに減った。2022年3月以来の水準という。 ロシアと言えば、公的金購入では最も目立つ存在であったが、今やウクライナ戦費も増え、財政赤字補填のための金売却と考えられる。それゆえ、これも「平時に貯えた金を有事に売って凌ぐ」という本来の「有事の金」とでも言えよ...
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AI売買が加速するNY金市場

2026年7月21日 金価格が4000ドル前後で膠着状態になってから、NY市場での業者間金売買のAI依存が加速している。今後の短期的金価格動向に関して、様々な理由が存在する中で、瞬間的に売買決定をせねばならない状況では、「AIにやらせろ」ということになるのだ。人間のトレーダーに「俄かゴールド専門家」が多いこともAI依存傾向に拍車をかける。 とは言え、AIの金に関する習熟度(知見)も未だ薄いので、結...
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金価格、ここが正念場

2026年7月17日 昨晩はNY金市場の仲間たちとZoomで議論する機会があった。金価格が3900ドル台で推移する時間が増え、下値不安がジワリと強まったからだ。結論から言うと、ほぼ全員が「来年には5000ドルとか6000ドルを回復する」という見解で一致したのだが、問題は年内の値動き。ここで意見が割れた。 下値を3600ドルとか3300ドルを見込む人たちと、年内は4000ドル前後で値固めした上で年末...
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投資マネーはどこに行った

2026年7月16日株は急落。リスク回避で「金」に逃避してくるかと見たが、一向にその気配はない。昨晩は米PPI(生産者物価指数)発表があり、伸びが鈍化したものの金価格は反応薄。いったいマネーはどこに行ったのか。日本でのことだが、そこで挙げられるのが国債だ。日銀の利上げ局面が続く中で、2年で1.4%近くの金利が取れることが魅力のようだ。そうは言っても、果たして財政規律が緩い高市政権の財務省が発行した...
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CPI発表後の金価格

2026年7月15日 注目の米CPIは、エネルギー価格が月間で2020年4月以来の大幅な下落率となったことを背景に、前年比、前月比、いずれも伸びが鈍化した。発表直後、金価格は急騰。4100ドルに迫った(KITCOグラフ緑線参照)が後が続かず、結局4030ドル近傍で推移している。7月29日のFOMCでの利上げ確率が発表前の41%から発表後は16%に下落。政策金利据え置きの確率は58%から83%に上昇...
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