豊島逸夫の手帖

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金の第一人者として知られる国際金融アナリスト豊島逸夫氏のブログを掲載します。
なお、本ブログの内容は豊島逸夫氏ご本人の個人的見解であることをご了解の上、閲覧ください。

豊島逸夫氏のプロフィール

豊島逸夫氏近影
豊島逸夫事務所代表。
1948年、東京都生まれ。一橋大学経済学部卒(国際経済専攻)。三菱銀行(現三菱UFJ銀行)を経て、スイス銀行で外国為替貴金属ディーラーとして活躍。2011年9月までワールド・ゴールド・カウンシル(WGC)の日本代表を務める。独立後はチューリッヒやニューヨークでの豊富な相場体験と人脈をもとに、自由な立場から金市場や国際金融、マクロ経済動向について情報発信を行うとともに、“金の国内第一人者”として金投資の普及に尽力。投資の初心者にも分かりやすいトークや文章にファンも多い。得意分野はスキー系、鮨スイーツ系、温泉系。

最新記事

基軸通貨大空位時代に浮上する金

2026年9月16日 NY市場は、いよいよFOMCを控え、話題は金融や財政政策ばかり。この論点については本欄でもこれまで連日書いてきた。結局、利上げしようと政策金利が据え置かれようと米国経済のアキレス腱が露わになるだけで、国際基軸通貨としてのドルへの信認は弱まるばかり。 金市場では、ドル迷走を恰好の草刈り場と見て、投機的売買攻撃を繰り返すヘッジファンドが暴れ、短期的ボラティリティーは高まろう。しか...
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米10年債5%超え、金への影響は

2026年9月15日 9月11日付けの本欄にこう書いた。 この金価格の下落を下値で支えたのが、中銀の買い以外にも米財政不安問題である。ベッセント財務長官が米長期債バイバックを実施したが、60億ドルとしていた最大規模を下回った。その結果、長期金利の指標となる10年債利回りは4.96%と2023年10月以来の高水準。5%の大台が視野に入る。いよいよ米国債の信頼性が更に失われる現象だ。 引用終わり かね...
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CPIとバベルマンデブ海峡封鎖の影響は

2026年9月14日 先週金曜日に発表された米CPI(消費者物価指数)はコアで前年同月比2.4%と事前予測どおり、前月比0.3%と予測を上回り、4月以来の上昇率を示す結果。総じて米インフレの粘着性が再確認された。更に、中東情勢では「紅海ルートの出口であるバベルマンデブ海峡の要衝をイエメンの親イラン武装組織フーシ派が掌握した」とのニュースが原油価格再上昇を加速させた。 どれも金価格には下げ要因だが下...
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PPIで金下落も、下値は限定的

2026年9月11日昨晩のNY金市場は、米生産者物価指数(PPI)発表を機に下落したが(KITCOグラフ緑線参照)下落幅は限定的。強力な長期保有者が下値を支える構図。対照的に中央銀行の買い対象になっていない銀・プラチナは、買い支え役に欠け、下げがきつい。PPIは前年同月比で5.4%上昇と、7月の4.8%から加速。折から、中東情勢悪化により再び原油価格は100ドルを超え、トランプ大統領もお手上げ。こ...
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ベッセント劇場の様相

2026年9月10日 ドル建て金価格はKITCOグラフの如く、4400ドル近辺で短期的に膠着。日本人投資家が気になる円建て金価格はドル円相場次第だが、こちらも暫時153円台で短期的に膠着。どちらにも共通していることはベッセント財務長官のふたつの「市場介入」が影響していること。 まず、ドル建て金価格については、虫の目で見れば今週発表のCPI。魚の目で見れば9月FOMC。そして、鳥の目で見れば40兆ド...
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ベッセント財務長官、円売り投機筋に「やれるものならやってみろ」

2026年9月9日 昨晩のNY市場ではドル円相場に異様な注目が集まっていた。筆者のところにもNYの仲間たちから、日銀利上げ等の件で諸々問い合わせが相次いだ。これまでBOJ(日銀)などスルーされていたので珍しい変化だ。 NY外為市場での人気通貨ペアも、これまでのドル・ユーロからドル・円にシフト。投機的に円を売買するNY市場関係者が間違いなく増えてきた。 この現象を快く思わないのがベッセント財務長官。...
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円急騰どこまで

2026年9月8日 今のマーケットでは円急騰が最大の注目点だ。しかし、152円を鳥の目や魚の目で見れば、「円高」とは言えまい。虫の目で見れば、円を売りまくった通貨投機筋が、一斉に巻き戻している状況が起きているだけだ。モメンタム(勢い)は円買いに大きく傾いているが、円安のファンダメンタルズについては本欄で何度も繰り返し述べてきたところで、ここにいささかの変化もない。 ポイントは、昨日NY市場がレイバ...
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ロシア公的保有金、香港経由で中国輸入が明るみに

2026年9月7日本欄では2025年11月19日付けで、ロシア公的金準備2329トンが経済制裁で対外売却できなくなり、中国がその買い手となる可能性について論じた。気になるロシア公的金準備2329トンの行方 それが現実になったのだ。「100トンほどのロシア保有金塊が今年1~7月の期間に香港市場へ移送された」とフィナンシャルタイムズ紙などの欧米メディアが報じている。遡れば、2025年、2026年に10...
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FRB高官発言、金価格押し上げ要因に

2026年9月4日 ウォラーFRB理事と言えば、19名のFOMCメンバーの中でも優秀なエコノミストとして知られ、これまでも同氏発言で株やドル、金が動く局面が少なくなかった。 今回は現時点で最も話題になっている「利上げ」について、「未だ機は熟していない」と発言。ウォーシュ議長のタカ派的発言に一石を投じる結果になり、9月利上げ確率も減少。と言っても、利上げ有りと無しの確率がほぼ5分5分になったという程...
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国際金価格、長期的上昇トレンドは変わらず

2026年9月3日 ジャクソンホール会議でのウォーシュ発言を機に下げ続けていた国際金価格も昨日最後に述べた如く「底打ち」気味。もはや言い古された言葉だが、中央銀行の買い加速が最大の理由だ。魚の目で見た上昇トレンドは変わらず、虫の目で見た下落局面は長続きせず。結局、いつものように短期筋の代表格であるCommodity Trading Advisor(CTA)が引っ掻き回して、ボラを高めたが、所詮ゼロ...
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