豊島逸夫の手帖

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金の第一人者として知られる国際金融アナリスト豊島逸夫氏のブログを掲載します。
なお、本ブログの内容は豊島逸夫氏ご本人の個人的見解であることをご了解の上、閲覧ください。

豊島逸夫氏のプロフィール

豊島逸夫氏近影
豊島逸夫事務所代表。
1948年、東京都生まれ。一橋大学経済学部卒(国際経済専攻)。三菱銀行(現三菱UFJ銀行)を経て、スイス銀行で外国為替貴金属ディーラーとして活躍。2011年9月までワールド・ゴールド・カウンシル(WGC)の日本代表を務める。独立後はチューリッヒやニューヨークでの豊富な相場体験と人脈をもとに、自由な立場から金市場や国際金融、マクロ経済動向について情報発信を行うとともに、“金の国内第一人者”として金投資の普及に尽力。投資の初心者にも分かりやすいトークや文章にファンも多い。得意分野はスキー系、鮨スイーツ系、温泉系。

最新記事

「フランス財政危機」はどうなる

2026年10月7日 フランス国債が(或いは「も」と言うべきか)市場で材料視されている。結論から言えば、ギリシャ危機の再来ではない。たまたまフランスの予算審議が紛糾する中で、極右政党のルペン党首が勢力を拡大しているので、政治的脆弱性により、財政赤字膨張を抑え込めずにいる。市場目線では世界的に先進主要国が財政不安に陥り、各国で国債が売られ、長期金利が上昇するという現象が顕在化していることが問題であり...
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中央銀行が金を売りまくった時代

2026年10月6日 最近AI経由で初心者が入ってきているので、改めて初歩的なことを書いておきたい。 今でこそ世界の中央銀行(特に新興国)が、外貨準備としてドルを売却して金を購入しており、これが金価格を支えているのだが、1990年代から2000年代初頭にかけては、欧州などの主要中銀が争うように公的保有金を売りまくり、金価格も遂には250ドル(!!)という超安値に沈んだのだ。 当時の金市場では「次は...
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雇用統計で金急落

2026年10月5日 前回の本欄で「雇用統計で大きく動いたら、Xに書き込む」と書いたので、以下のようにX@jefftoshimaにポストした。 「金価格、ちとまずいな。雇用統計不調。利上げ観測後退でも発表直後から100ドル近く急落。要は米利上げサイクルは変わらず。原油は高止まり予測。NY金市場のセンチメント悪化。バンカメが3750ドルとか言い出した。私は4000近辺では中銀や長期目線の投資家の押し...
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トリカブトにご用心

2026年10月2日 相場は変わらず。今晩の雇用統計待ち。 さて、札幌から帰った途端に東京は30度の晴れ。かと思えば、今日は暑すぎず曇り。北海道では初冠雪。寒いようだが、やっぱり東京の纏わり付くような湿気に比べて、空気の質が違うよ。 それから、最近はチャッピーなどのAI経由で金市場に参加してくる個人投資家が増えていることを肌で感じている。試しにAIに金に関する疑問を投げかけると、当初はAIの勉強不...
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打たれ強い金価格

2026年10月1日 この3日間の金価格推移をKITCOグラフで見ると、青線28日、赤線29日、そして緑線が30日で、基本的に4100ドル台で推移している。 昨日30日はFRBが最も重視するインフレ指標PCEが3.4%増と事前予測3.7%を下回った。その結果、利上げ確率は低下したのに、ドル金利は下がらず。 セオリーどおりなら、金も利上げ確率下落が金価格上昇要因となるはずが、上がるどころか、逆に急落...
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いよいよ札幌から東京へ戻る日

2026年9月30日 後ろ髪を引かれる思いで札幌を去る日。何度も何度も北海道の新鮮な空気を吸って新千歳に向かう。果たして東京で社会復帰できるか(笑)。 さて、金価格は4180ドルまで戻したが、ドル金利は高止まり。頭は重い感じ。 昨晩は8月米雇用動態調査(JOLTS)発表。求人件数が707万件と市場予想(720万)を下回った。更に、9月米消費者信頼感指数が81.9と市場予想の89を大きく下回った。 ...
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金、下値抵抗線割り込む、これからどうなる

2026年9月29日 ドル金利高が本格的に金価格の押し下げ要因となった。米利上げは金利を生まない金には天敵だが、金利高の基礎的要因が米財政赤字膨張(40兆ドル)にある限り、中長期的には「刷れるドル、刷れない金」の発想で金にはいずれ追い風になる。しかし、ここにきて金利高の理由が複合化してきた。 まず、AI関連企業は高金利下でも社債発行などによる巨額の資金調達を相次いで計画・実行している。高金利を払っ...
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中国がアフリカ産ゴールドを囲い込み

2026年9月28日 今や世界最大の産金地域はアフリカ。年間1059トン。2位の中南米645トンを大きく引き離す。アフリカ産の金と言えば、従来からまず南ア。そして南アの大手金鉱山会社アングロ・アメリカン(アングロゴールド・アシャンティ)が進出したガーナが中心であった。 しかし、最近は中部アフリカ諸国が産金量を急増させている。マリ、ブルキナファソ、スーダンなどなど国の数は多い。この件については202...
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金の長期保有とは何年くらいのこと?

2026年9月25日 筆者は一貫して「金は長期保有すべきもの」と50年近く説いてきた。「この場合の『長期』とは何年くらいのことか」と質問を受けることがある。 例えば、NY金先物市場のプロたちと議論する時には、彼らの「長期」とは1年程度。半年も保有すれば、かなり長く持ったという感覚のようだ。対して、筆者が「長期」と言えば最短10年。現役組相手なら老後、高齢者であれば「次世代に引き継ぐ資産」をイメージ...
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しぶとい金価格

2026年9月24日 昨晩のNY市場はドル長期金利が5.1%と2007年以来の高水準を付けた。金利を生まない金には大打撃。大暴落かと見れば、確かに下がったものの、4300ドル割れの水準に留まっている。しぶとい!下値が固い印象。 因みに、ドル長期金利急上昇の要因は、・原油価格高騰・FRB高官(バー氏)のタカ派的発言・経済指標PMIが好調 ドル金利高は直ちに外為市場へドル高の形で転移。ドル円も158円...
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