豊島逸夫の手帖

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金の第一人者として知られる国際金融アナリスト豊島逸夫氏のブログを掲載します。
なお、本ブログの内容は豊島逸夫氏ご本人の個人的見解であることをご了解の上、閲覧ください。

豊島逸夫氏のプロフィール

豊島逸夫氏近影
豊島逸夫事務所代表。
1948年、東京都生まれ。一橋大学経済学部卒(国際経済専攻)。三菱銀行(現三菱UFJ銀行)を経て、スイス銀行で外国為替貴金属ディーラーとして活躍。2011年9月までワールド・ゴールド・カウンシル(WGC)の日本代表を務める。独立後はチューリッヒやニューヨークでの豊富な相場体験と人脈をもとに、自由な立場から金市場や国際金融、マクロ経済動向について情報発信を行うとともに、“金の国内第一人者”として金投資の普及に尽力。投資の初心者にも分かりやすいトークや文章にファンも多い。得意分野はスキー系、鮨スイーツ系、温泉系。

最新記事

ベッセント劇場の様相

2026年9月10日 ドル建て金価格はKITCOグラフの如く、4400ドル近辺で短期的に膠着。日本人投資家が気になる円建て金価格はドル円相場次第だが、こちらも暫時153円台で短期的に膠着。どちらにも共通していることはベッセント財務長官のふたつの「市場介入」が影響していること。 まず、ドル建て金価格については、虫の目で見れば今週発表のCPI。魚の目で見れば9月FOMC。そして、鳥の目で見れば40兆ド...
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ベッセント財務長官、円売り投機筋に「やれるものならやってみろ」

2026年9月9日 昨晩のNY市場ではドル円相場に異様な注目が集まっていた。筆者のところにもNYの仲間たちから、日銀利上げ等の件で諸々問い合わせが相次いだ。これまでBOJ(日銀)などスルーされていたので珍しい変化だ。 NY外為市場での人気通貨ペアも、これまでのドル・ユーロからドル・円にシフト。投機的に円を売買するNY市場関係者が間違いなく増えてきた。 この現象を快く思わないのがベッセント財務長官。...
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円急騰どこまで

2026年9月8日 今のマーケットでは円急騰が最大の注目点だ。しかし、152円を鳥の目や魚の目で見れば、「円高」とは言えまい。虫の目で見れば、円を売りまくった通貨投機筋が、一斉に巻き戻している状況が起きているだけだ。モメンタム(勢い)は円買いに大きく傾いているが、円安のファンダメンタルズについては本欄で何度も繰り返し述べてきたところで、ここにいささかの変化もない。 ポイントは、昨日NY市場がレイバ...
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ロシア公的保有金、香港経由で中国輸入が明るみに

2026年9月7日本欄では2025年11月19日付けで、ロシア公的金準備2329トンが経済制裁で対外売却できなくなり、中国がその買い手となる可能性について論じた。気になるロシア公的金準備2329トンの行方 それが現実になったのだ。「100トンほどのロシア保有金塊が今年1~7月の期間に香港市場へ移送された」とフィナンシャルタイムズ紙などの欧米メディアが報じている。遡れば、2025年、2026年に10...
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FRB高官発言、金価格押し上げ要因に

2026年9月4日 ウォラーFRB理事と言えば、19名のFOMCメンバーの中でも優秀なエコノミストとして知られ、これまでも同氏発言で株やドル、金が動く局面が少なくなかった。 今回は現時点で最も話題になっている「利上げ」について、「未だ機は熟していない」と発言。ウォーシュ議長のタカ派的発言に一石を投じる結果になり、9月利上げ確率も減少。と言っても、利上げ有りと無しの確率がほぼ5分5分になったという程...
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国際金価格、長期的上昇トレンドは変わらず

2026年9月3日 ジャクソンホール会議でのウォーシュ発言を機に下げ続けていた国際金価格も昨日最後に述べた如く「底打ち」気味。もはや言い古された言葉だが、中央銀行の買い加速が最大の理由だ。魚の目で見た上昇トレンドは変わらず、虫の目で見た下落局面は長続きせず。結局、いつものように短期筋の代表格であるCommodity Trading Advisor(CTA)が引っ掻き回して、ボラを高めたが、所詮ゼロ...
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素直になったWGC、4215ドル予測

2026年9月2日 WGC(ワールド・ゴールド・カウンシル)発足時点から25年間、同機関で働いた者として、ぶっちゃけ「良い意味で」驚いた。ウォーシュFRB議長のタカ派講演から下げが続く金価格について、下値抵抗線の4215ドルまで下落する可能性をアナリスト(複数形でWGCanalystsとなっている)が予測として言及したからだ。 WGCは「国際的金調査機関」(筆者がこの日本語訳を作った)と名乗ってい...
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日本の長期金利3%突破、国債か金か、究極の選択

2026年9月1日 日本の長期国債の利回りが30年ぶりに3%を超えたニュースがNHKで臨時報道されるまでになった。国内外の投資家が日本の借金証文である国債を売りに回る現象が加速している。日本の現政権の「責任ある積極財政」にマーケットが不信任票を叩き付けている感がある。 断っておくが、本欄は経済コラムであり、政治的議論の場ではない。純粋に経済の視点から日本の財政規律の緩みが「懸念」の段階から「危機感...
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ジャクソンホール会議で金急落、「魚の目」で見よ

2026年8月31日 多くを語らず、手の内を見せないウォーシュFRB議長ゆえ、ジャクソンホール中央銀行シンポジウムでも大したことは言うまい(言えまい)と思っていたが、蓋を開けてみたら、何と饒舌な議長に変身していた。 演説の半分はインフレと利上げの話。「我々にはやるべきことがある」と利上げを強く匂わせた。勿論「利上げ」に直接言及するはずもないが、文脈から推して市場は「これは利上げ示唆だよね~」と思わ...
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金価格とタームプレミアム

2026年8月28日 今回の金価格上昇局面で、安全資産とされる米国債への不信が理由に挙げられ、債券市場の動きとの連動が意識されている。しかし、一般投資家にとって債券市場は分かりにくく、特殊な専門用語に戸惑うことも多い。その一例がタームプレミアム。実は昨日収録したYouTubeの冒頭でも、いきなり米国債の「タームプレミアム」が上昇中という話をしてしまった。 そもそもこの用語は、米国債などの長期債を保...
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