豊島逸夫の手帖

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金の第一人者として知られる国際金融アナリスト豊島逸夫氏のブログを掲載します。
なお、本ブログの内容は豊島逸夫氏ご本人の個人的見解であることをご了解の上、閲覧ください。

豊島逸夫氏のプロフィール

豊島逸夫氏近影
豊島逸夫事務所代表。
1948年、東京都生まれ。一橋大学経済学部卒(国際経済専攻)。三菱銀行(現三菱UFJ銀行)を経て、スイス銀行で外国為替貴金属ディーラーとして活躍。2011年9月までワールド・ゴールド・カウンシル(WGC)の日本代表を務める。独立後はチューリッヒやニューヨークでの豊富な相場体験と人脈をもとに、自由な立場から金市場や国際金融、マクロ経済動向について情報発信を行うとともに、“金の国内第一人者”として金投資の普及に尽力。投資の初心者にも分かりやすいトークや文章にファンも多い。得意分野はスキー系、鮨スイーツ系、温泉系。

最新記事

スペースX株時価総額増えると金には下げ圧力

2026年6月17日 足元の金価格はこの48時間4300ドル台で膠着(KITCOグラフ赤線と緑線参照)。青線が示す急騰時から大きく動かないと言うか、動けず。ショートカバーの買いが一巡後、新規買いが出ない。200日移動平均線を下回る展開だ。 その背景を見るに理由は三つ。まず、イラン紛争が薄氷の合意。素直に受け取れない。最重要の核問題は今後の交渉次第扱いで、「合意」と言っても時間稼ぎじゃないの。うっか...
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「私が預けた金は大丈夫?」

2026年6月16日 まず、国際金価格は昨日朝7時頃の米イラン合意報道直後に4300ドルを付けてから24時間ほぼ同水準で推移している(KITCOグラフ緑線参照)。まぁ合意と言っても当事者以外は誰も覚書の文面を見ていないし、日本時間明後日18日早朝には「いよいよウォーシュ新FRB議長が初めてFOMCを仕切り、記者会見に臨む」という大きな材料が控えているので、NYトレーダーの立場では売るも買うも躊躇わ...
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値千「金」同点ゴール、金も瞬間的に4300ドル

2026年6月15日 月曜朝、何ともドラマチックなサッカー。全くの偶然だが、同点ゴールと前後して、海外メディアでは「米イラン合意」報道が流れ、金はいきなり4300ドルに急騰(KITCOグラフ緑線参照)。 これで「40回目の合意」と言われるが、覚書の内容は未発表。まぁ、最近は儀式のようなもので、「合意」の報道が流れると株や金が買われる。今回はこれまでより本気っぽいかな。いやいやイラン濃縮ウランの問題...
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トランプ発言で金急反発

2026年6月12日 今朝の日経新聞朝刊の金に関する記事の見出しは「金、7カ月ぶり安値 一時4020ドル台 米利上げ観測で」。しかし、今朝起きてみれば金価格は4200ドル台。何があったのか。 昨日注目されたPPI(生産者物価指数)は大きなサプライズもなく通過。その後、飛び出したのが「今晩予定のイラン攻撃、キャンセル。合意の動きがイラン側に認められる。」とのトランプ発言。 市場はただちに反応。原油・...
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金 4000ドル大台攻防へ

2026年6月11日 今週のメインイベントである米CPI(消費者物価指数)が発表され、事前予測どおり年率4.2%。改めて、米インフレ率が深刻な水準であることが確認され、そのインフレ抑制のため、FRBがウォーシュ新体制の下で年内利上げに動く確率が7割近くになった。更に、2027年にも利上げの確率が4割近い。利上げを天敵とする金価格は下げ足を速め、4000ドルの大台が視野に入る水準まで来ている(なお、...
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年後半の金価格予測

2026年6月10日 本日はNY市場で米消費者物価指数(CPI)が発表される。原油高などで上振れすると金には強い下げ要因になるので、今週のメインイベントとして注目されている。ところが、その前に今日のアジア時間帯で米イラン再交戦の報道により金が急落。4200ドル台を割り込み、4100ドル台に突入した(KITCOグラフ緑線参照)。今日は今年年末を見据えた金価格動向を考察したい。NY金市場では短期的な投...
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雇用統計ショックで貴金属全滅、これからどうなる

2026年6月8日大きな価格変動があったので、既にXの@jefftoshimaには土曜朝に速報したが、雇用統計の上振れで貴金属価格が軒並み大きく下落。まず、5月雇用統計の新規雇用者数が17万2000人増加。事前予測の8万5000人を遥かに上回った。更に、前月(4月)分も11万5000人増から17万9000人に上方改定された。雇用が増えることは良いことだが、市場は原油由来のインフレに「火に油を注ぐよ...
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ゴールドでモノが買える時代が来た

2026年6月5日 本欄2025年9月11日付けで「ゴールドでモノが買える時代が来るか」というタイトルで、金の裏付けのあるステーブルコインの将来性について論じた。それが早くも実現しそうだ。 金の裏付けのあるステーブルコイン発行体であるテザーが、大手クレジットカードVISAと提携して、世界中どこでもテザーの残高で決済ができるシステムを発表したのだ。そもそも金は価値保存手段として優れているが、価値交換...
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「世界の外貨準備、金が米国債逆転」の実相

2026年6月4日首題の記事が今日の日経新聞朝刊(グローバル市場面)に載っているが、「何を今になって」という感じ。昨年10月8日付け日経で既に報道されたことだからだ↓。金4000ドル突破、中銀保有で米国債超え トランプ不信がマネー呼ぶ:日本経済新聞https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUB062G00W5A001C2000000/今回は欧州中央銀行(ECB)が改...
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金市場の二極化

2026年6月3日 以前にも本欄で触れたが、今の金市場では金購入者の二極化現象が顕在化している。まず、金地金(現物)を貴金属会社から購入して、退蔵する長期投資家。次に、金ETFを買い、金利やドルの動向を見つつ、短期売買する投資家。 このふたつのグループは「有事の金」に関して全く異なる行動をとる。前者は将来の地政学的リスクを憂慮して「有事」に備え、金を長期保有する。イラン有事の際もこのグループの投資...
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