豊島逸夫の手帖

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金の第一人者として知られる国際金融アナリスト豊島逸夫氏のブログを掲載します。
なお、本ブログの内容は豊島逸夫氏ご本人の個人的見解であることをご了解の上、閲覧ください。

豊島逸夫氏のプロフィール

豊島逸夫氏近影
豊島逸夫事務所代表。
1948年、東京都生まれ。一橋大学経済学部卒(国際経済専攻)。三菱銀行(現三菱UFJ銀行)を経て、スイス銀行で外国為替貴金属ディーラーとして活躍。2011年9月までワールド・ゴールド・カウンシル(WGC)の日本代表を務める。独立後はチューリッヒやニューヨークでの豊富な相場体験と人脈をもとに、自由な立場から金市場や国際金融、マクロ経済動向について情報発信を行うとともに、“金の国内第一人者”として金投資の普及に尽力。投資の初心者にも分かりやすいトークや文章にファンも多い。得意分野はスキー系、鮨スイーツ系、温泉系。

最新記事

ECBフォーラムでのウォーシュ発言

2026年7月2日 昨晩、毎年ポルトガルの観光都市シントラで開催されるECB中央銀行フォーラムが行われた。ECB、イングランド銀行、カナダ中央銀行のトップと登壇したウォーシュFRB議長(我が国の植田総裁の病気のことも語られていた)。市場は寡黙とされるウォーシュ氏がパネルディスカッションで何を語るか興味津々で見守った。 そこで金価格が反応したのは「インフレ期待は減少しつつある」との発言。原油価格が落...
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中国でも純金積立は堅調

2026年7月1日 中国の金現物需要が底堅い。金輸入量は本年4月157トン、5月163トン。1~5月では692トン。前年同期比で76%の急増となる。6月は金価格急落で買い控えが目立つようだが、基本的に中国人の金地金選好度の高さは変わらない。急落で一時模様眺めの姿勢にせよ、いずれ押し目買いが急増すると筆者は見る。 欧米では中国人の金現物買いを「バーゲンハンター」と呼ぶ。民族のDNAと言っても良かろう...
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今週は雇用統計に注目

2026年6月29日 国際金価格は引き続き4000ドル攻防戦が続いている。今週7月2日に発表される6月米雇用統計までは動きにくいとの市場感覚。5月までの直近3か月の非農業部門新規雇用者数の平均が18.8万人で底堅く推移。米利上げ論の根拠になっている。果たして6月分も好調を維持するか。上振れも下振れもあり得るので要注意。 筆者の注目は平均時給。5月は3.4%でCPI(消費者物価指数)を上回っている。...
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FRBは本当に利上げするのか

2026年6月26日 昨晩の注目はNY連銀ウィリアムズ総裁の談話であった。「現在の政策金利は正しい位置にある。利上げも利下げもする必要はない。」つまり「据え置き」ということだ。NY連銀と言えばFOMCでも特別扱い。常時投票権を持つ(他の地区連銀総裁は毎年交代で投票権を持つ)。それだけに発言の重みが違う。 因みに、昨晩はシカゴ連銀グールズビー総裁も発言。こちらは「ウォーシュ議長は正しい。利上げすべし...
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金、遂に4000ドル割れ

2026年6月25日 遂に3000ドル台に突入。昨日の金急落の原因は「ドル高」に尽きる。ドル金利が概ね反落したにも関わらず、NY市場では「ドルが安全資産」、「US Dollar is the king」、「有事のドル買い」などが持て囃される。日本人としては違和感を覚えるが、基軸通貨国の米国人ならではの認識だ。勿論、中期的なFRB利上げ傾斜がドル高を誘発していることは間違いない。 ドルインデックスは...
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金価格、4000ドル割れ目前

2026年6月24日 本稿執筆時点の24日午後2時、国際金価格は4060ドルまで下落中だ。やはりウォーシュショックの影響が強く、市場は年内2回利上げを織り込み中。 今日の最大の要因はドル高。ドルインデックスが101を超えた。売り手の主体は短期投機筋。下げのモメンタムに乗って売り続けている。彼らは今年前半、5400ドルへの過程では上げのモメンタムに乗って買い続けた。投機筋の短期売買はゼロサムゲーム。...
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グリーンスパン氏の報酬は金?

2026年6月23日 1987年8月~2006年1月までの18年以上にわたりFRB議長の職にあったアラン・グリーンスパン氏が100歳で亡くなった。 筆者の主著「金を通して世界を読む」(日本経済新聞出版)の冒頭はグリーンスパン氏のエピソードから始まっている。 以下引用 前FRB議長のアラン・グリーンスパン氏は、引退後も執筆、講演活動に多忙な生活を送っている。彼の一言はいまだに世界の金融市場を揺るがす...
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金、本格回復時期、年越しになりそう

2026年6月22日  足元の金価格は4100ドル台で推移しているがウォーシュサプライズがジワリと効いている。米イラン交渉がスイスで行われているが合意といっても薄氷で市場は懐疑的だ。米・イラン・イスラエルという三つの変数が同時に解ける連立方程式は見つからない。対して、ウォーシュ新議長率いる新FRBは明確に年内利上げを示唆している。それも「利上げするか、しないか」ではなく、「利上げが何回あるか」とい...
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FOMC後、金4200ドル割れの実相

2026年6月19日 昨日は早朝の重要イベントFOMC後、NYの仲間たちとのZoom会議などで諸々長引き、ブログ更新の余裕がなかったが(殆ど寝てないよ~)、その間NY金市場ではウォーシュ新FRB議長が同氏流に短縮された記者会見において、強い表現で(雇用安定より)物価安定こそがFRBの最重要使命と断言したことで、俄かに市場の関心が「年内利上げはあるか」ではなく、「年内利上げは何回か」にまで進んでしま...
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スペースX株時価総額増えると金には下げ圧力

2026年6月17日 足元の金価格はこの48時間4300ドル台で膠着(KITCOグラフ赤線と緑線参照)。青線が示す急騰時から大きく動かないと言うか、動けず。ショートカバーの買いが一巡後、新規買いが出ない。200日移動平均線を下回る展開だ。 その背景を見るに理由は三つ。まず、イラン紛争が薄氷の合意。素直に受け取れない。最重要の核問題は今後の交渉次第扱いで、「合意」と言っても時間稼ぎじゃないの。うっか...
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