豊島逸夫の手帖

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金の第一人者として知られる国際金融アナリスト豊島逸夫氏のブログを掲載します。
なお、本ブログの内容は豊島逸夫氏ご本人の個人的見解であることをご了解の上、閲覧ください。

豊島逸夫氏のプロフィール

豊島逸夫氏近影
豊島逸夫事務所代表。
1948年、東京都生まれ。一橋大学経済学部卒(国際経済専攻)。三菱銀行(現三菱UFJ銀行)を経て、スイス銀行で外国為替貴金属ディーラーとして活躍。2011年9月までワールド・ゴールド・カウンシル(WGC)の日本代表を務める。独立後はチューリッヒやニューヨークでの豊富な相場体験と人脈をもとに、自由な立場から金市場や国際金融、マクロ経済動向について情報発信を行うとともに、“金の国内第一人者”として金投資の普及に尽力。投資の初心者にも分かりやすいトークや文章にファンも多い。得意分野はスキー系、鮨スイーツ系、温泉系。

最新記事

金価格、ここが正念場

2026年7月17日 昨晩はNY金市場の仲間たちとZoomで議論する機会があった。金価格が3900ドル台で推移する時間が増え、下値不安がジワリと強まったからだ。結論から言うと、ほぼ全員が「来年には5000ドルとか6000ドルを回復する」という見解で一致したのだが、問題は年内の値動き。ここで意見が割れた。 下値を3600ドルとか3300ドルを見込む人たちと、年内は4000ドル前後で値固めした上で年末...
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投資マネーはどこに行った

2026年7月16日株は急落。リスク回避で「金」に逃避してくるかと見たが、一向にその気配はない。昨晩は米PPI(生産者物価指数)発表があり、伸びが鈍化したものの金価格は反応薄。いったいマネーはどこに行ったのか。日本でのことだが、そこで挙げられるのが国債だ。日銀の利上げ局面が続く中で、2年で1.4%近くの金利が取れることが魅力のようだ。そうは言っても、果たして財政規律が緩い高市政権の財務省が発行した...
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CPI発表後の金価格

2026年7月15日 注目の米CPIは、エネルギー価格が月間で2020年4月以来の大幅な下落率となったことを背景に、前年比、前月比、いずれも伸びが鈍化した。発表直後、金価格は急騰。4100ドルに迫った(KITCOグラフ緑線参照)が後が続かず、結局4030ドル近傍で推移している。7月29日のFOMCでの利上げ確率が発表前の41%から発表後は16%に下落。政策金利据え置きの確率は58%から83%に上昇...
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CPI発表前夜、ウォラー発言で金4000ドル割れの教訓

2026年7月14日 昨晩のNY金市場を揺らせたのはFRB理事ウォラー氏の発言であった。同氏はエコノミストとして最も尊敬されるFRB理事とされ、同氏の一言で市場が乱高下することが珍しくない。マーケットから見れば要注意人物である。 昨晩、彼が語ったことは、特に新味がある内容ではなかった。「インフレには要注意であり、(パウエル議長時代に)インフレを甘く見て、対応が後手に回ったことを教訓とすべきだ。だか...
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ポーランドも金爆買い、先月19トン

2026年7月13日 ポーランド国立銀行総裁が「我々は金が安値になったところで引き続き金を購入している。今年は既に公的金購入量が82トンに達した。」と明言した。先月だけで19トン買ったと見られている。既に明らかになっている中国人民銀行の6月15トン購入を上回る爆買いだ。 ポーランドの金買いについては2019年8月21日付け本欄で詳述した。 ポーランド、公的金100トン購入の理由興味深いのは、彼らが...
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世界的利上げ傾向

2026年7月10日 日米をはじめ世界各国で中央銀行による利上げがアジェンダ(議題)になっている。原油高によるインフレを抑え込むための金融政策だ。これは金価格に下げ圧力となるが、上げ圧力となる利上げもある。軍事費膨張などによる財政負担増を懸念する金利高だ。「悪い金利上昇」とも言われる。結局、財政バラマキが通貨価値の希薄化を招き、希薄化しない金がヘッジとして買われる。所謂「円やドルは財政ファイナンス...
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円安の波、遂にNY「金」市場をも揺らす

2026年7月9日 最近、NY金市場の仲間たちから「円安どこまで」とか「為替介入は」などしきりに聞かれる。 金価格に下押し圧力をかけ続けている「ドル高」の代名詞が「円安」になっているからだ。今やNY外為市場では「円安」が大きな話題にもなっている。現地の通貨ペア別取引量も断トツであったドル・ユーロを抜き、ドル・円が最大ではないかとの見方もあるほどだ。一昨日はウォールストリートジャーナル紙も「円」に関...
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中国人民銀行15トン買い、金ETF売り38トンの対比

2026年7月8日 6月に中国公的金購入が15トンに達する一方で、金ETF売り越しが38トンに達した。対比が鮮明だ。15トンの長期保有増と38トンの短期保有減。4000ドル攻防で「売る人は短期、買う人は長期」とでも言えようか。示唆的である。金価格の下げは短期的現象。長期上昇トレンドは変わらず。短期筋の売りの方が派手だが、所詮ゼロサムゲーム。 さて、今日はひっさしぶりに札幌東急百貨店地下のアイスクリ...
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中国、弾道ミサイル発射

2026年7月7日 全く物騒な話だが、日本上空通過となれば、日本人として無視できない。トランプ大統領は米中関係に荒波となる事態を避け、国務省の「遺憾である」という声明程度で基本的に静観の姿勢だ。 金市場の視点に立てば、まさに日本を巻き込む地政学的リスクだ。この件で金価格が上昇するとは思わないが、原油価格急騰を招く中東リスクとは根源的に異なる。純粋な地政学的リスクと言えよう。南太平洋に落着とのことで...
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「金ETFから38トン資金流出」について考える

2026年7月6日 首題の記事が日経電子版に載っていた。 金ETFから38トン資金流出、週間で4年ぶり大きさ FRBに一喜一憂:日本経済新聞https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUB019T60R00C26A7000000/初の金ETFをNY証券取引所へ上場させることに直接関与した者として、金ETFの「投機化傾向」を強く感じる。 そもそも米国年金の長期保有を視野...
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