豊島逸夫の手帖

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金の第一人者として知られる国際金融アナリスト豊島逸夫氏のブログを掲載します。
なお、本ブログの内容は豊島逸夫氏ご本人の個人的見解であることをご了解の上、閲覧ください。

豊島逸夫氏のプロフィール

豊島逸夫氏近影
豊島逸夫事務所代表。
1948年、東京都生まれ。一橋大学経済学部卒(国際経済専攻)。三菱銀行(現三菱UFJ銀行)を経て、スイス銀行で外国為替貴金属ディーラーとして活躍。2011年9月までワールド・ゴールド・カウンシル(WGC)の日本代表を務める。独立後はチューリッヒやニューヨークでの豊富な相場体験と人脈をもとに、自由な立場から金市場や国際金融、マクロ経済動向について情報発信を行うとともに、“金の国内第一人者”として金投資の普及に尽力。投資の初心者にも分かりやすいトークや文章にファンも多い。得意分野はスキー系、鮨スイーツ系、温泉系。

最新記事

金市場が身構える米経済指標・重要イベント

2026年8月7日 昨晩のNY市場で金価格はほぼ4250ドルを挟む展開であった(KITCOグラフ緑線参照)。 金価格が底値圏を本格脱出するための第一歩としては、まず9月16日開催のFOMCで利上げが回避され、政策金利据え置きとなることが挙げられる。本稿執筆時点では利上げ確率が54.5%、据え置きが45.1%。1週間前は利上げが63.4%、据え置きが42.9%であったゆえ、趨勢的には利上げ予測は後退...
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金、4300ドル接近、韓国は金ETF購入に動く

2026年8月6日 国際金価格が膠着状態からようやく脱出する兆しが見え始めた。4000ドルの大台を大きく割り込むことなく、底値圏を形成してレンジから上放れ、本稿執筆時点の6日早朝には4270ドルを付けている。この上げがホンモノか。まずは明日7日発表予定の7月雇用統計の結果次第とも言えようか。今回の金急騰の最大の理由は米国、オマーン、イランがホルムズ海峡開放に向け合意したとの報道。既に原油価格は急落...
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ベッセント発言、金市場を揺らす

2026年8月5日 ベッセント財務長官が米CNBCに生出演、更に日経と単独インタビュー。 日経は鬼の首を取ったみたいに特報で流しているが、内容は昨晩の米CNBCでの発言と同じ。ベッセント氏の明らかなPR作戦が透ける。 米CNBCでは「今日か明日にもホルムズ海峡の開放に向けたイランとの合意が成立する可能性がある。」と発言。その根拠として「イランの海空軍が壊滅し、ミサイルの大部分が破壊されたためだ。」...
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協調介入、トランプ氏から高市政権への陣中見舞い

2026年8月4日 「タカイチ首相が円安で困っているようだから、ちょっと助け舟を出したのさ。ジャパンは良い友だちだからね。真珠湾の時を除いては。」 今回の日米協調介入について聞かれたトランプ大統領の発言だ。従来トランプ氏は自国通貨(ドル)を安くして、米国製品の国際競争力を強める政策を語ってきた。それゆえ日本の円売り・ドル買い介入には「反対」のはずだ。然るに今回は反対どころか、積極的に支持する姿勢に...
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日米「協調」為替介入の実態と限界

2026年8月3日 ベッセント財務長官は「ユーロ売り、円買い」の協調介入に踏み切ったが、「ドル売り、円買い」には言及していない。日本が保有する米国債を担保にドル資金を供給することには合意したが、自らドル売りによるドル供給は避けた。 基軸通貨米ドルに対する信認が世界的に低下して、各国の中央銀行が「ドルの代替通貨」と言われる「金」を購入しているからだ。金を買うという行為はドルに対する不信任票と言える。...
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円買い介入、日本経済の身の丈にあった円相場の水準は?

2026年7月31日 日本金融当局は今年2回目の為替介入に踏み切った。瞬間的に157円まで円高が進行したが(157円を円高と言うのも抵抗感があるが)、既に160円台を回復。今後、介入第二弾があっても、結局162円前後に落ち着くと見る。 本欄で繰り返し述べてきたように、今年の円安は昨年に比し「筋が悪い」。昨年は円キャリートレードという投機的手法が世界の投機筋の間で広まったことが最大要因であった。ゆえ...
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注目のFOMC、金価格は急騰後、急落

2026年7月30日 昨晩、日本時間午前3時に今回のFOMCで政策金利据え置きが発表された。市場では、確率30%前後ながらも今回は利上げの可能性が残っていたので、利上げ見送り決定は歓迎の反応。金価格は瞬間的ながら4100ドルを超えた。 しかし、その後の記者会見でのウォーシュ議長の一言で金価格が急落した。英語で「comfort」。文脈としては、FOMC前から債券市場ではドル長期金利が高くなっていたの...
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地震と金

2026年7月29日 大地震が起きるたびに金に関する新たなエピソードが生まれる。東日本大震災の時は、自宅保管の金地金が家庭用金庫ごと津波で流され、回収された金庫についても、その中の金地金の所有権を立証するのが難しかった事例などが聞かれた。 そもそも漁師さんの中には大豊漁に恵まれると景気良く金を買いまくる人が少なくない。更に漁師さんの妻の立場では、夫が海難事故リスクに常に晒されているので、配偶者の死...
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日経平均の惨状、金投資家に教訓

2026年7月28日 今日も日経平均は大荒れ。2566円安。下落局面で大量の押し目買いを入れた個人投資家が投げ売り。売りが売りを呼ぶ連鎖。 最近は韓国AI株との連動が強まり、今日もKOSPI(韓国総合株価指数)が急落して「サーキットブレーカー」(前営業日比の下落率が8%に達したので、売買を一時停止する措置)発動。それゆえ韓国発のAI株安「第二弾」とされる。 これが相場の怖さ。日本株の惨状に比べれば...
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中国の現物需要が下支え、NY市場はFOMCに注目

2026年7月27日 今週のメインイベントは29日の米FOMC。不気味なのは29日での利上げ確率が13%から30%超えまで上がってきたこと。中東混迷による原油高由来の米国内物価上昇の可能性が強まっている。 更に、巨額のAI関連投資が米GDPに大きく貢献して、その資金需要が米国内価格水準を引き上げ、ドル金利が上昇傾向にあるとの考察も目立つ。とは言え、30%超えと言っても、まだ少数派で基本的には政策金...
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