豊島逸夫の手帖

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金の第一人者として知られる国際金融アナリスト豊島逸夫氏のブログを掲載します。
なお、本ブログの内容は豊島逸夫氏ご本人の個人的見解であることをご了解の上、閲覧ください。

豊島逸夫氏のプロフィール

豊島逸夫氏近影
豊島逸夫事務所代表。
1948年、東京都生まれ。一橋大学経済学部卒(国際経済専攻)。三菱銀行(現三菱UFJ銀行)を経て、スイス銀行で外国為替貴金属ディーラーとして活躍。2011年9月までワールド・ゴールド・カウンシル(WGC)の日本代表を務める。独立後はチューリッヒやニューヨークでの豊富な相場体験と人脈をもとに、自由な立場から金市場や国際金融、マクロ経済動向について情報発信を行うとともに、“金の国内第一人者”として金投資の普及に尽力。投資の初心者にも分かりやすいトークや文章にファンも多い。得意分野はスキー系、鮨スイーツ系、温泉系。

最新記事

中国人民銀行15トン買い、金ETF売り38トンの対比

2026年7月8日 6月に中国公的金購入が15トンに達する一方で、金ETF売り越しが38トンに達した。対比が鮮明だ。15トンの長期保有増と38トンの短期保有減。4000ドル攻防で「売る人は短期、買う人は長期」とでも言えようか。示唆的である。金価格の下げは短期的現象。長期上昇トレンドは変わらず。短期筋の売りの方が派手だが、所詮ゼロサムゲーム。 さて、今日はひっさしぶりに札幌東急百貨店地下のアイスクリ...
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中国、弾道ミサイル発射

2026年7月7日 全く物騒な話だが、日本上空通過となれば、日本人として無視できない。トランプ大統領は米中関係に荒波となる事態を避け、国務省の「遺憾である」という声明程度で基本的に静観の姿勢だ。 金市場の視点に立てば、まさに日本を巻き込む地政学的リスクだ。この件で金価格が上昇するとは思わないが、原油価格急騰を招く中東リスクとは根源的に異なる。純粋な地政学的リスクと言えよう。南太平洋に落着とのことで...
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「金ETFから38トン資金流出」について考える

2026年7月6日 首題の記事が日経電子版に載っていた。 金ETFから38トン資金流出、週間で4年ぶり大きさ FRBに一喜一憂:日本経済新聞初の金ETFをNY証券取引所へ上場させることに直接関与した者として、金ETFの「投機化傾向」を強く感じる。 そもそも米国年金の長期保有を視野に開発された金融商品であったが、今や専ら個人・機関投資家の中の短期売買筋に使われている。 直近では、値を下げた金ETFを...
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雇用統計、金価格動向の風向き変えた

2026年7月3日 昨日「雇用統計の結果次第で3900ドルも4100ドルもあり得る」と書いたが、開けてびっくり玉手箱!4100ドル突破に動いた。就業者増加数が5月の12.9万人に比し、6月は5.7万人と半減。米利上げ観測に冷や水を浴びせたのだ。まぁショートカバー(買い手仕舞いの売り)が主体ゆえ、「底入れ」とは言えないが、金売りの流れに一石を投じたことは確か。 これで7月14日発表の米CPI(消費者...
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ECBフォーラムでのウォーシュ発言

2026年7月2日 昨晩、毎年ポルトガルの観光都市シントラで開催されるECB中央銀行フォーラムが行われた。ECB、イングランド銀行、カナダ中央銀行のトップと登壇したウォーシュFRB議長(我が国の植田総裁の病気のことも語られていた)。市場は寡黙とされるウォーシュ氏がパネルディスカッションで何を語るか興味津々で見守った。 そこで金価格が反応したのは「インフレ期待は減少しつつある」との発言。原油価格が落...
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中国でも純金積立は堅調

2026年7月1日 中国の金現物需要が底堅い。金輸入量は本年4月157トン、5月163トン。1~5月では692トン。前年同期比で76%の急増となる。6月は金価格急落で買い控えが目立つようだが、基本的に中国人の金地金選好度の高さは変わらない。急落で一時模様眺めの姿勢にせよ、いずれ押し目買いが急増すると筆者は見る。 欧米では中国人の金現物買いを「バーゲンハンター」と呼ぶ。民族のDNAと言っても良かろう...
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今週は雇用統計に注目

2026年6月29日 国際金価格は引き続き4000ドル攻防戦が続いている。今週7月2日に発表される6月米雇用統計までは動きにくいとの市場感覚。5月までの直近3か月の非農業部門新規雇用者数の平均が18.8万人で底堅く推移。米利上げ論の根拠になっている。果たして6月分も好調を維持するか。上振れも下振れもあり得るので要注意。 筆者の注目は平均時給。5月は3.4%でCPI(消費者物価指数)を上回っている。...
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FRBは本当に利上げするのか

2026年6月26日 昨晩の注目はNY連銀ウィリアムズ総裁の談話であった。「現在の政策金利は正しい位置にある。利上げも利下げもする必要はない。」つまり「据え置き」ということだ。NY連銀と言えばFOMCでも特別扱い。常時投票権を持つ(他の地区連銀総裁は毎年交代で投票権を持つ)。それだけに発言の重みが違う。 因みに、昨晩はシカゴ連銀グールズビー総裁も発言。こちらは「ウォーシュ議長は正しい。利上げすべし...
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金、遂に4000ドル割れ

2026年6月25日 遂に3000ドル台に突入。昨日の金急落の原因は「ドル高」に尽きる。ドル金利が概ね反落したにも関わらず、NY市場では「ドルが安全資産」、「US Dollar is the king」、「有事のドル買い」などが持て囃される。日本人としては違和感を覚えるが、基軸通貨国の米国人ならではの認識だ。勿論、中期的なFRB利上げ傾斜がドル高を誘発していることは間違いない。 ドルインデックスは...
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金価格、4000ドル割れ目前

2026年6月24日 本稿執筆時点の24日午後2時、国際金価格は4060ドルまで下落中だ。やはりウォーシュショックの影響が強く、市場は年内2回利上げを織り込み中。 今日の最大の要因はドル高。ドルインデックスが101を超えた。売り手の主体は短期投機筋。下げのモメンタムに乗って売り続けている。彼らは今年前半、5400ドルへの過程では上げのモメンタムに乗って買い続けた。投機筋の短期売買はゼロサムゲーム。...
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