豊島逸夫の手帖

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金の第一人者として知られる国際金融アナリスト豊島逸夫氏のブログを掲載します。
なお、本ブログの内容は豊島逸夫氏ご本人の個人的見解であることをご了解の上、閲覧ください。

豊島逸夫氏のプロフィール

豊島逸夫氏近影
豊島逸夫事務所代表。
1948年、東京都生まれ。一橋大学経済学部卒(国際経済専攻)。三菱銀行(現三菱UFJ銀行)を経て、スイス銀行で外国為替貴金属ディーラーとして活躍。2011年9月までワールド・ゴールド・カウンシル(WGC)の日本代表を務める。独立後はチューリッヒやニューヨークでの豊富な相場体験と人脈をもとに、自由な立場から金市場や国際金融、マクロ経済動向について情報発信を行うとともに、“金の国内第一人者”として金投資の普及に尽力。投資の初心者にも分かりやすいトークや文章にファンも多い。得意分野はスキー系、鮨スイーツ系、温泉系。

最新記事

NY金は67ドル暴落、有事の金は、やはり売りだった

2024年4月23日 やっと「健全な調整」が来たね。筆者のもやもや感も晴れた。ドカ雪の如く積み上がった先物金買いポジションが自重で表層雪崩。あらわになる根雪は2300ドルくらいかな。それでも歴史的超高値圏だけどね。まぁ、しばらくは調整して2300ドル台の値固めをして欲しい。2100ドル程度まで暴落すると、これはこれでキツイけどね(銀も4.4%暴落して、こちらはもっとキツイ)。結局、中東有事の金高は...
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NY金 30ドルほど急落、2380ドル台

2024年4月22日 やはり金は有事になると売り圧力が強まる。もちろん中東リスクの不透明感が下値を支えているが。引き続き2400ドル前後の値固め時期。2024年はまだ4月。まだ8か月残っている。上げ続ける相場はないから、本欄に書いてきたとおり2500ドルが上値とみる。ここのところ本格的調整局面を見ていないので、プロの視点としてはどうもしっくりこないね。 中東リスクはさまざま報道されているが「混沌」...
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有事の金、投機筋の「噂で買ってニュースで売る」に注意

2024年4月19日 「有事の金」の本来の意味は「平時」に金を買って、将来の「有事」に備えるということだ。その上でいざ本当に有事が勃発した場合は金を売って凌ぐことができる。「有事」になってから金を買っても「高値掴み」のリスクが常について回る。特に投機筋は例えばイスラエル報復の可能性という「噂」の段階で金を買い、実際に報復というニュースが流れると「利益確定の売り」に走る。これを「噂で買って、ニュース...
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NY金、2370ドル台へ急落

2024年4月18日17日のNY金(中心限月6月もの)は30ドルほど下落して本稿執筆時点(18日早朝)には2377ドルを付けている。なんだか久しぶりの下げでホッとしている。あのまま2450ドル、2500ドルと跳ねていたら、山高ければ谷深し。急騰後、急落の展開になっていたであろう。何せNY金市場では実需とはかけ離れた世界で投機マネーが買い上げているのだから。それゆえ健全な調整局面と見ているわけだ。2...
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金小売価格13000円台とは。。。。

2024年4月17日 1970年代に金業界に入った人間として、まさか13000円という数字が現実のものになろうとは夢にも思わなかったよ。感慨深い。しかもこの歴史的高値圏で日本も含め、世界的に買いが続いている。高値で売戻が当たり前だったが、今やその市場の常識は世間の非常識となった感がある(笑)。 「金は世界経済を映す鏡」ということが筆者のスローガンだが、金市場の需給だけを見ていても井の中の蛙になる。...
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NY金、2400ドル再突破、円154円台

2024年4月16日 16日朝の時点でNY金(中心限月6月もの)は、中東地政学的リスクに反応して2400ドルを再突破している。 12日金曜日には、やはり中東不安(イランミサイル発射前)で2448ドルまで買われたが、その後、同日に2350ドルまで100ドルも暴落していた。そこから2400ドルまで這い上がってきたわけだ。しぶとい。中東リスクも、要はイランもイスラエルも米国も軍事衝突など望んでいないのだ...
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中東迷走、有事の金は既に12日に暴落、週明けに反騰するか

2024年4月15日 (本稿は月曜早朝に書いている)金市場には1970年代から現在に至るまで「中東筋」という投機集団がいる。筆者も見知った顔で、独自のソースで中東情勢に関する生の情報を持っている。イラク戦争開戦時には、その6か月前くらいから開戦必至と読み、金買いポジションを膨らませ、いざ開戦となった時、一斉に利益確定売りに走った。「噂で買ってニュースで売る」という常套手段の先駆者だ。 今回もNY時...
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NY金、いよいよ2400ドル接近

2024年4月12日 本稿は12日早朝に書いている。その時点で時間外だが、NY金(中心限月6月もの)が2393ドルまで急騰している。これはリスク回避、或いは質への逃避の現象だ。 3月米消費者物価指数が上振れしたことで利下げは先送りされるとの観測が強まり、利下げ開始時期と利下げ年内回数に関して様々な説が流れマーケットは混乱。不透明感が強まっている。 新聞の見出しだけ見ても「米利下げ、大統領選まで先送...
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いつまで続く「謎の金高」

2024年4月10日 ここのところ連日、国内外での金価格史上最高値更新は異常と言うしかない。私の1970年代以来の金との付き合いの中でもこんなことはなかった。 頭を冷してみれば、上がり続ける相場はないので、どこかで暴落は必至である。本欄では上値を2500ドルとしたが、その後欧米の銀行も相次いで2500ドルに上値を上方修正した。プロたちが同じ数字を言い出す時に相場は逆方向に振れることもよく見られる現...
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ドル金利 今年最高水準に急騰 為替介入に厳しい一石

2024年4月9日 今回の円建て金価格暴騰は円安要因が効いている。そこで今の円安がどこまで続くのかまとめてみた。中級者向け原稿。 10日に3月米消費者物価指数(CPI)を控え、米10年債利回りが4.4%を超え、今年最高の水準を記録した。1、2月と2回連続で上振れしたので、前回の年率3.8%(コア)を上回るか否か注目されている。上振れも1回なら統計上のノイズ(雑音)として片付けられる。2回続くと市場...
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