豊島逸夫の手帖

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金の第一人者として知られる国際金融アナリスト豊島逸夫氏のブログを掲載します。
なお、本ブログの内容は豊島逸夫氏ご本人の個人的見解であることをご了解の上、閲覧ください。

豊島逸夫氏のプロフィール

豊島逸夫氏近影
豊島逸夫事務所代表。
1948年、東京都生まれ。一橋大学経済学部卒(国際経済専攻)。三菱銀行(現三菱UFJ銀行)を経て、スイス銀行で外国為替貴金属ディーラーとして活躍。2011年9月までワールド・ゴールド・カウンシル(WGC)の日本代表を務める。独立後はチューリッヒやニューヨークでの豊富な相場体験と人脈をもとに、自由な立場から金市場や国際金融、マクロ経済動向について情報発信を行うとともに、“金の国内第一人者”として金投資の普及に尽力。投資の初心者にも分かりやすいトークや文章にファンも多い。得意分野はスキー系、鮨スイーツ系、温泉系。

最新記事

謎のドル金利低下、日本セイホ米国債買いも

2021年4月16日 15日に発表された米3月小売売上高は前年比9.8%増。過去2番目の増加幅となった。更に4月4~10日の週の米失業保険新規申請数は57万6000件で、前週から19万3000件も減少した。約1年1か月ぶりの低水準だ。こうなるとドル長期金利が1.7%を超えても不思議はないところだが、実際には下落して1.6%台を割り込んだ。 これはNY市場でもサプライズと受け止められた。理由としては...
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東欧諸国が公的金準備増強、ロシアの影が濃厚

2021年4月15日 ハンガリーが公的金保有を31.5トンから94.5トンに増やしました。ポーランドは2018年に金100トンを公的購入しましたが、先日「今後、また100トンほどを買う予定」と発表しました。いずれもかなりの量です。そして彼らの金購入は偶然ではありません。 米ソ冷戦は過去のことですが、東欧諸国は未だにロシアの脅威を感じています。何か名目をつけてロシア軍が侵入してくるかもしれないという...
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アルケゴスの実態、パウエル議長が看破

2021年4月14日 パウエルFRB議長が11日米国地上波三大ネットワークCBSの「60minutes」という、時の人を招く1時間番組に出演。キャスターの質問に答え喋り続けた。FOMC後の記者会見や議会公聴会より遥かに発言の内容が濃く情報量も格段に多い。米国FEDウォッチャーたちは時間をかけジックリと長文の対談書き起こし原稿を精査している。 注目のアルケゴス問題もキャスターからの質問に答え、その実...
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金ETFから1兆円資金流出(今年1-3月期)

2021年4月13日 ドル金利急騰で1-3月期は金が売られ、金ETFからは1兆円近く流出したと今朝の日経新聞朝刊商品面に詳細に報道されている。このように金額表示すると改めてかなりのマネーが出ていったという感じを受ける。 なお、この統計で注意すべきは金ETF残高という数字の意味合い。結論から言うと金ETF市場の氷山の一角に過ぎない統計だ。そもそも金ETF市場では連日世界中で大量の金売買が行われる。そ...
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やったね、松山選手、マスターズ制覇

2021年4月12日 今年の冬は行きつけのスキー場がコロナで閉鎖されたので、結局数十年ぶりにスキー無しの冬に。その代わり人里離れた富士山麓でゴルフに打ち込んでおりました。ゴルフ場でロッカーも使わず、食堂も利用せず、もちろん風呂にも入らず、ひたすら行って、そのままカートで1ラウンド周り、そのまま帰るという感じ!ゴルフ番組も随分観ていました。 ゴルフボールは頂き物の金3000ドルの3000、ブログ回数...
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アルケゴスの余波、市場が恐れる株式売買益39%課税案

2021年4月9日 米議会でアルケゴス問題関連の公聴会が開催され、関係各社幹部を証人として招集する動きが顕在化してきた。そこで市場が最も危惧するシナリオは株式売買益への課税強化だ。既にバイデン大統領は選挙期間中に富裕層の株式売買益に39%程度課税する案を標榜してきた。そして就任後に勃発したアルケゴス問題。「富裕層マネーの暴走、手助けする投資銀行、利用されるデリバティブ金融商品」の構図は、バイデン...
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過剰流動性の臨界点メルトダウンは

2021年4月8日 今年に入って本欄では、まず「米国投資家交流サイト・レディットで結束した個人投資家集団がヘッジファンドを締め上げ勝利した話」や、今回は「韓国系米国人の元カリスマ、現問題児が世界の大手金融機関経由で大博打打って潰れた話」を連日詳細に伝えました。 複雑な金融商品(デリバティブ)も絡み、一般読者には馴染みも薄く分かりにくい話です。それでも連日書き続けたのは何ともいやーな気がしているから...
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アルケゴス、スイス系は懲罰人事、損失は約5千億円相当

2021年4月7日 アルケゴス関連でクレディ・スイスはリスク・コンプライアンス担当最高役員と投資銀行トップの二名の更迭と配当カットを発表した。損失は4400億スイスフラン(約5千億円相当)としている。アルケゴス担当部署は投資銀行部門に属していた。同行はこれまでもグリーンシル、ワイヤーカード関連で失態が続いていた経緯もある。 人事は常に市場の関心事であり、クレディ・スイスの次に野村HDの動きも注目さ...
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コロナと金

2021年4月6日 「世界にとって良い事であるのは言うまでもないが、金価格にとってのリスクは、コロナワクチンが普及して経済活動が人々の期待以上に勢いづくことだ。」これは筆者が日経年頭見通しで述べたことだ。今がまさにその時であろう。 米国のワクチン接種は16歳以上まで拡大中だ(日本人としては羨ましい)。ファウチ氏は「映画館でマスク無しで見られるような状況が今秋までには現実になるかも」と述べている。あ...
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アルケゴス、「野村銀行」が逃げ遅れた真の理由は?

2021年4月5日 コロナ禍のイースター休暇。大半の市場が休場だが在宅勤務慣れした市場関係者の間では普段と変わらぬ会話が交わされた。話題はやはり「アルケゴス」。日々、新たな実態が明るみに出てきている。 まず、「NOMURA」(現地ではノムラバンク=野村銀行と呼ばれる)が、ゴールドマン・サックスとモルガン・スタンレーに出し抜かれ、アルケゴス保有銘柄売却に出遅れた理由が取り沙汰されている。アルケゴ...
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