豊島逸夫の手帖

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インフレ頼みの高市政権

2026年2月10日

筆者は「ミナミの帝王(金貸し)」の漫画やドラマが好きだ。配偶者からは「お茶の間でそんな下品なモノ見ないで!」と怒られるので仕事場でコッソリ(笑)。
特に決めゼリフとも言える「借金は消えへんで!」。これ、新政権に特に言いたい。

今朝の日経新聞朝刊1面「『積極財政』の責任 インフレ頼み、ツケ残すな」の見出しが印象的。インフレはカネを借りた方(政府)には朗報。借金の実質価値が減る。まぁ日本の場合、救いは国が概ね自国民という「身内」から借金してきたこと。米国のように日本や中国の外国に借金証文=国債を買ってもらっているケースはより厳しい状況だ。

更に日本の場合、皮肉なことにNISAでマネーが国債から株式に大移動したので、益々国債の買い手が減ってしまった。結局、外国人投資家という身内ではない人たちに超長期国債購入を頼っている。何せ日本国の借金は日本人が真面目に働いてコツコツ返すというレベルを超えている。かと言って増税で選挙は絶対に勝てない。
主人公の萬田銀次郎の「借金は消えへんで!」が刺さる。
金の世界では、こんなに高値でも金を買う列ができて、豪雪地帯の店でも整理券。これ、個人の自己防衛だよね。

話は変わって、週末配信のYouTube。
思わず筆者がウルウルする書き込みがあった。
「長年三菱マテリアルの豊島逸夫の手帖の愛読者です。コロナ禍、色々な方々が色んな意見を仰っていましたが、そんななかでも豊島さんはGOLDに関して冷静沈着にとても控えめに書いていらっしゃいました。私にとってはその時の言葉は金言です。感謝をお伝えする場がなくこの場をお借りして心より感謝申し上げます。これからも、美味しいもの、スイーツ系のお話も楽しみにしております。」

こういう励まされる反応があればこそ、4000回以上も「豊島逸夫の手帖」を書き続けてきたのだよね。深夜はNYとのやりとり、昼間は仕事の生活が続くと、読者からのメッセージが何よりのモチベーションになります。ありがとう!もっと、もっと聞きたい(笑)。

さて、金価格。
5000ドル突破後、手掛かりなく推移。絵に描いたような調整局面。以下の1年金価格グラフで見ると分かりやすい。思えば一年前3000ドルから5000ドルまで上昇を続けた。そして歴史的超高値圏で投機筋の空中戦。

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この超短期売買を繰り返しつつ、レンジを切り上げてゆく、いつもの展開。金上昇トレンドのファンダメンタルズにいささかの変化もなし。

2026年