豊島逸夫の手帖

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高市首相、国際金価格を揺らす

2026年1月21日

筆者は50年、この世界にいるが「日本の首相発言が国際金価格を引き上げる」という事例は初めてだ。
キッカケは「消費税減税」。
高市首相も限定的ながら消費税減税の方向に舵を切ったことで、日本国債(JGB)が売られ、長期金利が急騰。
この日本債券市場が発する警鐘が、米国債券市場にも響き、米国債も売られ、ドル長期金利も上昇。
米株式市場も売りの反応。米外為市場はドル売り。

結局、所謂トリプル安の中で、安全資産とされる金にマネーが集中。投機マネーも銀に集中。
そもそも安全資産とは「米国債か金か」とされる。その米国債が売られては金しか残らぬ。

それにしても日本の首相も余計な解散など言い出すから、消費税に手を付けざるを得なくなった。日本の借金証文である日本国債が、放漫財政不安で売られ、それが米国債に伝染する可能性など頭の中になかったのか。マーケットの怖さを知らなかったのか。
対中発言の時も書いたが、首相として国際感覚欠如が甚だしい。まぁ、そのおかげで金が上がってくれたわけだが、正直、一国民として素直に喜べないね。
「金は持って役立たないのが一番」というお馴染みの筆者の言い回しをここでまた使わざるを得ぬ。

なお、グリーンランド問題も米国対EU&英国という同盟国内の亀裂を生んだ。NATO内部の亀裂とは、最も懸念すべき地政学的リスクだ。ほくそ笑むプーチン大統領の顔が浮かぶ。

4232(KITCOチャート).gif

国際金価格はKITCOグラフの示す如く、4800ドル超え。「2026年には5000ドル超えも」と語ってきたが、今月中にも超えそうな勢い(momentum)だ。
さて、どうしたものか、困ったよ(笑)。
銀も95ドル前後を行ったり来たり。

かくも騒然とした中、フォーシーズンズホテルで今年最初で最後の新年会。
オッサン4人とレディ1人と不思議な組み合わせ(笑)。