豊島逸夫の手帖

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ゴールドでモノが買える時代が来た

2026年6月5日

本欄2025年9月11日付けで「ゴールドでモノが買える時代が来るか」というタイトルで、金の裏付けのあるステーブルコインの将来性について論じた。
それが早くも実現しそうだ。

金の裏付けのあるステーブルコイン発行体であるテザーが、大手クレジットカードVISAと提携して、世界中どこでもテザーの残高で決済ができるシステムを発表したのだ。
そもそも金は価値保存手段として優れているが、価値交換手段としては、いちいち換金せねばならず不便であった。それがステーブルコインの裏付けという形であれば、ブロックチェーンの技術で世界中どこでも決済手段として使える。
ステーブルコインとクレジットカードのコラボは画期的であり、金市場の構造にも影響を与えるであろう。

思えば金ETF商品開発・上場に筆者は直接関与したが、当初は鳴かず飛ばずで、惨憺たる結果であった。それがちょっとしたキッカケで、今や大化けした感がある。それに匹敵するインパクトを今回のコラボは秘めている。マクロ視点で金市場の裾野が広がり、業界の視点でも「顧客の奪い合い」というより「市場規模の増大」という形で、歓迎できる事象であろう。
まずは今後の展開を見極めたい。

2026年