2026年3月17日

相撲に例えれば、5000ドルの土俵の俵を割ったかと思えば、直ぐに俵内に押し返す。実際の相撲は一回土俵を割れば勝負がつくが、金市場はそうはいかない長期戦だ(KITCO緑線参照)。
その間、特に大きな材料が出たわけでもない。投機筋の空中戦とでも言えようか。
良く言えば、しぶとい金価格。悪く言えば、騰勢去った金価格。
投資家は見守るだけ。と言うか、金価格など気にせず、趣味なりスポーツなりお仕事に励みましょう!
イラン情勢についてはトランプ氏の都合で露骨な国際条約で始まった戦いがカーグ島、更にホルムズ海峡を挟む睨みあいにエスカレート。そこにトランプ氏の都合で日本を含む同盟国プラス中国に戦艦派遣を求める。「我が国が守ってきてあげたのに、いざという時、協力してくれないのか」。中国に対しては「トランプ訪中延期」との水入り宣言。この絡み合った状況を打破して、トランプ氏を鎮めることができるのはマーケットだけ。原油高騰由来のデフレ、景況感悪化が米国民生活に大きな影響を与える事態となれば、中間選挙を睨み、トランプ氏も「多少は」自粛するのではというのは楽観論か。マーケットではトランププットとも言われる。或いは「こんなことに発展するとは思わなんだ」と内心呟いているのか。
このような状況下、ウォール街でイランより米金融政策、具体的に言えば利下げがあるか否かで議論がもめている。今週はFOMC。目下、利下げ観測後退中。それが金価格を圧迫する。今更有事の金はどうなるなどの議論は出てこない。有事より利下げを注視。ウォール街の感覚は米市民感覚から遊離している。米経済テレビを見ていても、時折breaking newsでトランプ発言が入るが、直ぐに金融政策や株銘柄の話に戻る。
やはり米国は原油生産大国で原油不足にはならず、危機感が薄い。
そこに高市首相が首脳会談で乗り込む。日本として「できないことはできない」と言うしかあるまい。その代価は覚悟せねばなるまい。