豊島逸夫の手帖

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日銀審議委員にリフレ派2名指名の危うさ

2026年2月26日

やはり日本でも中央銀行に対する政治的圧力が隠然として存在することを思い知らされた。高市首相は「責任ある積極財政」路線をとにかく勢いで突っ走りたい。その過程で日銀に利上げなどされたら、冷や水を浴びせられる。
とは言え、さすがにトランプ流に植田日銀総裁へあからさまな政治的圧力をかけることはできない。そこで審議委員に積極財政派を送り込んだということであろう。

株式市場は大歓迎。昨日はリフレ派登用を囃し、一段の株高となった。
「ばら撒きのツケは現役世代の諸君に頼むよ」と言わんばかり。「経済が成長すれば、国の借金も払えるし」という楽観論。

対して債券市場の人たちは複雑な思い。温度差が鮮明。
国の財政赤字懸念を映す超長期40年債利回りは、今日の時点で3.6%と安定しているが、1月20日には4.2%まで急騰した記憶も生々しく残る中、心中穏やかならぬものがある。
「本当に『責任ある』積極財政なのでしょうね」と確認したい思い。

そこに外圧もかかる。円の長期金利が上がれば、ドルの長期金利も連動する傾向があるから、ベッセント財務長官は米国経済に悪影響を与えるような利上げは迷惑とばかりに圧力をかけてくる。NY外為市場でレートチェックをかけたのが、実はベッセント氏主導であったことが明るみに出たばかりのことだ。

植田総裁も気の毒に内外からプレッシャーをかけられている。日本の個人投資家もこのような実態を見せつけられ、将来の日本国債危機に備え、あれこれ自衛措置を考える。
そのひとつが無国籍通貨の金を貯めるという選択肢だ。自国通貨安に対するヘッジの意味もあろう。

株高の波にも乗りつつ、長期計画で金保有も増やしてゆく。
健全なサーフィンであろう。
但し、株の方は出口が難しいよ。プロの間でも、買った後で最も難しいのは利益確定売りの決断時期と言われる。自分の欲との勝負だからね~。もっと上がるかもしれないけど、明日暴落するかもしれない。筆者もトレーダー時代には本当に悩んだものだ。
一方、金はbuy and forget!買ったら忘れろ!これに尽きる。

まぁ今が盛りの梅の花でも見て、穏やかな気分になってね。

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2026年