豊島逸夫の手帖

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円160円、円建て金価格を支える構図

2026年3月30日

4275.gif週明け国際金価格に著変なし。短期的価格動向は値動き激しく、もはやブログでは追い切れない。一般論として原油高→金安、原油安→金高が定着。世界的金利高も効いている。長引く調整局面。
毎回しつこいようだが、ファンダメンタルズは変わらず、長期的上昇傾向も変わらず。

そして円安進行。160円台を行ったり来たり。円建て金価格には上昇圧力。
今年の円安は、昨年の投機筋主導の円キャリー型に比し、筋は悪い。
震源地はイラン。日本の中東産原油依存度の高さ。

そして、世界的な「有事のドル買い」の流れに日本金融当局が介入しても無理筋。
なお、有事の金か有事のドルかについて、YouTube作成中。

日銀に目を向ければ、利上げが超スローモーション。
財政政策面では「責任ある財政」に債券市場が日本国債売り(金利高)という形で不信任票を叩きつけている。
結果的に日本では株安、円安、債券安そして金安の「クォドルプル安」(四次元安とでも訳せるか)。
NY市場での金安は、とにかく原油高→インフレ懸念→FRB「利上げ」の可能性顕在化に尽きる。

利上げについては、日米欧の主要中央銀行が結果的に足並みを揃えた感じ。トレーダーにとって金利が上がることは、少なくとも金利上昇幅以上の儲けを強いられることなので逆風だ。トレーダーは自分のカネで売買しているわけではない。他人のおカネを預かって運用しているわけで、0.1%でも金利が上がると、一年365日、ハンディキャップが0.1%増えるゆえ、真綿で首を絞められる如き苦しい状況になるのだ。こればかりは体験した者でないと分からないと思う。

そのようなトレーダーと対照的に積立会員は金を安く買えるチャンス到来。10年、20年の発想で考えれば、今回のイラン戦争がいくら長引くとは言え、10年続いて金価格を圧迫するとは思えないからね。

世界的に見ても金の長期保有者はそれほど慌てていない。スポットで買い増している人たちも見受けられる。バタバタしているのは短期投機組。私流の言い方を使えば、肉食系投資家が騒いでいるが、草食系投資家は冷静だ。

2026年