豊島逸夫の手帖

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円安進行 159円

2026年3月12日

ただでさえ資源を輸入に頼る日本は構造的に円安要因を抱えていると指摘されていたが、今回のオイルショックにより円安が159円まで進行中だ。NY市場では「有事のドル買い」でドル高傾向。ここで介入に踏み切っても時間稼ぎ程度の効果で、ドル高円安の底流を変えることはできない。

金市場にとっては円建て金価格上昇要因となる。
文藝春秋のYouTubeでも強調したが、今日本人が金を保有することは自国通貨安に対するヘッジの意味でも正当化されるのだ。

さて、今日は国際金価格の1年間KITCOグラフを見てみよう。

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トレンドラインは明らかに右肩上がり、5000ドルを超えたあたりから短期的価格変動が激しくなり、調整局面に入ったことが明白だ。

YouTubeでも語ったことだが、投機筋の動きが活発になり、金を保有することには興味なく、ひたすら超短期的に「安く買って、高く売る」ことを追求する人たちの市場参入が増えた。この人たちはまず買って、或いは売って、それから後講釈を考える。所謂ポジショントークを意図的にメディアに流す。それゆえ外電報道を鵜呑みにしてはダメ。草食系金投資家としてはその種の「たわごと」はスルー!肉食系金投資家の皆さん(自称ツワモノ)は、せいぜい頑張ってください(笑)。

それにしても、毎日ブログを書く筆者は原稿を書いて事務局に送って、それでおしまい。読者の反応が見えず、例えて言えば、太平洋に石を投げているかのような感覚だ。

その意味で、今回のYouTubeの書き込みを読み、嬉しかった。
「このブログで5年以来学んで、金価格が乱高下してもガチホできるようになり、振り返ってみれば、自分が草食系投資家であることが何よりだと改めて感じます。」

ガチホという表現がなんともYouTubeっぽいが(笑)、筆者にしてみれば、太平洋に石を投げて、確かに当たっているのだと思える投稿だ。これだけでもカメラの前で喋った意義があったと確信できる。

なお、筆者のカメラの前での喋りは、大阪ABCテレビ「正義のミカタ」に7~8年準レギュラーみたいに出演した経験が生きている。なにせ吉本芸人を相手に「利上げ」とか「金融危機」の話を持ち時間一人20分(地上波としては異例の長さ)で毎回行った。ちょっと「噛めば」、即突っ込まれる。炎上したこともあった。一応本番前にリハはやるのだけれど、いざ本番となると引っ掻き回されて、なかなか本論を続けることができない。

2~3年やってスタジオの雰囲気にも慣れてきて、逆にこっちから突っ込むこともできるようになった。ABCテレビはテレ朝系なのだが、テレ朝では許されない表現が許される。コードが緩いのでかなり刺激的な言葉遣いになりがちだ。筆者の問題はその副作用。東京の特にBSの真面目な経済番組に出演すると、無意識にMCを「いじって」しまう癖が抜けず往生したものだ。
そのような体験があればこそ、YouTubeではMCをいじることなく、努めて上品に振舞っております(笑)。

と書いているうちに158円台に戻った。いずれにせよ160円が意識される市場環境である。

2026年