豊島逸夫の手帖

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金 4000ドル大台攻防へ

2026年6月11日

4313a.png今週のメインイベントである米CPI(消費者物価指数)が発表され、事前予測どおり年率4.2%。
改めて、米インフレ率が深刻な水準であることが確認され、そのインフレ抑制のため、FRBがウォーシュ新体制の下で年内利上げに動く確率が7割近くになった。
更に、2027年にも利上げの確率が4割近い。
利上げを天敵とする金価格は下げ足を速め、4000ドルの大台が視野に入る水準まで来ている(なお、この利上げ説に対する反対意見も昨日書いた)。

本日はNY市場でPPI(生産者物価指数)、即ちサプライチェーンの川上での物価動向が発表されるので、これまた注目されている。
PPIをキッカケに4000ドル割れのシナリオがNY市場では語られている。

更に、今回の金下落劇には同時進行で中東緊迫が絡んでいる。昨晩は、CPI発表前に、トランプ大統領が「イランはいずれ報いを受ける(pay the price)、「イランは取引に同意するための時間がかかり過ぎる」と苛立ちのコメントを書き込んだことが材料視され、金価格下落要因となった。

結局、CPIとトランプ発言の合わせ技で金続落となったわけだ。
どこまで下がるか。
もう下げ余地は限定的だが、本欄5月13日付け「4000ドルまで調整説も」で紹介した、カリスマ投資家で債券王の異名を持つガンドラック氏が「4000ドルまで下落して、年末には高水準に戻る」と語っている。同氏はここ数年金買いを推奨して、ポートフォリオの25%は金で運用すべきとも語っている親ゴールド派だ。別のインタビューでは3800ドルという下値の可能性も語っている。
更に、UBSも4000ドルまで下落後、急反転するシナリオを発表していた。
但し、UBSなど欧米大手金融機関は見通しを時々変更するので、目安程度に見ておけばよい。
なお、シティーバンクは最新レポートで、3か月後の金価格目標を4300ドルから4000ドルに引き下げ、ホルムズ海峡の緊張が夏の終わりまで続けば、3500ドルまで下落する可能性を語っている。
とは言え、同行の年後半の長期目標価格5000ドルは据え置いた。
総じて、NY市場では短期的には未だ下げ余地があるが、年内には下げを取り戻す展開が意識されている。

さて、今朝のXアカウント@jefftoshimaに気になる「返信」があった。
「東京都xxと申します。豊島逸夫の手帖を毎日拝読しています。昨日金買うんじゃなかった~。今日まで我慢しておけばよかったです。」という嘆き節。
私が口をすっぱくして「一喜一憂するな」、「地味に積立感覚で貯めてゆけ」、「私も純金積立一択だ」と語ってきたのに、昨日買ったら今日下がったと後悔の様子。かなり失望したコメントであったよ。

さて、近況。
東京も梅雨入りしたところで、例年どおり札幌サテライトオフィスに夏季移住の準備がほぼ整った。あとは仕事の手筈を整理して、引っ越す予定。
あ~、札幌東急百貨店地下の新鮮な牛乳だけで作ったアイスクリームが毎日食べられるかと思うとワクワクするぜ(笑笑)。
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2026年