豊島逸夫の手帖

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貴金属、遂に暴落、筆者が歓迎する理由

2025年12月30日

昨日(12月29日)ブログ更新後、プラチナと銀の価格がNY時間にかけて暴落を演じた。
プラチナは高値2580ドルから2130ドルへ。
銀は昨日(12月29日)瞬間タッチで80ドルを突破した後、70ドルへ。銀価格の60日グラフを以下に添付した。

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本欄では「プラチナと銀は博打と断言する」とか「プラチナと銀は堅気の衆は野次馬に徹するべき」と書き、業界内で不評であったが、図らずも実証されてしまった展開だ。
結論から言えば、プラチナはとにかく市場規模が小さいのだから、長期上昇トレンドは認めるが、プロの空中戦は今後も続くであろう。
対して、金は中央銀行が外貨準備として金地金を買い、退蔵しているので、下げ幅もプラチナや銀より小さい。4580ドルから4360ドルである。
健全な調整局面ゆえ歓迎する。4600、4700と上げ続けた方が危険なシナリオであった。

思わず笑ってしまったのが株式市場の反応だ。
なんと「銀が暴落して市場心理が悪化。株にも下げ圧力になった。」という解説がまことしやかに流されているのだ。銀が暴騰中はシルバーバブル。暴落すれば下がってしまったので株にも悪影響。
かくして銀が悪役にされている。
株屋さんには銀高騰がそんなに羨ましかったのかと邪推してしまう。

まぁとにかく、貴金属は歴史的高値圏で2025年を終えることは間違いない。

リスク耐性の強い、所謂「つわもの」さんたちは銀やプラチナを買ってスリルを味わうのが良かろう。筆者はプラチナのJeffと言われたくらいで、スイス銀行を辞める時にプラチナコインを銀行から記念に貰って感激した体験があるので、個人的にプラチナファン。所謂センチメンタルバリューをプラチナに感じている。それほどプラチナで実績を上げたのも、ひとえにプラチナ価格のボラティリティが激しいからだ。
ディーラーを殺すのは簡単。価格が動かねば儲けのチャンスもないと言われる次第だ。

そして米国では想像以上に銀投機が一般人にも広がっている。昔からの読者諸氏なら覚えておられようか。個人投資家が団結して銀を買い向かい、空売りのヘッジファンドを締め上げ勝利したことを。
レディットマネーと言われたが、今回も銀買いの波に乗っているようだ。
対して米国人はプラチナへの関心は薄いようだ。