豊島逸夫の手帖

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YouTube後半配信「2030年 金1万ドルか」

2026年212

YouTubeの後半が昨日配信されたよ。

【2030年1万ドル】ゴールドの買い方を徹底解説!金は草食投資せよ/シルバーは「博打」/年間800tの金がETFに流入/バブル世代・氷河期世代の違い《豊島逸夫×大橋ひろこ》

制作配信会社「楽待」が刺激的なタイトルを付けたけどね。内容は金投資は積立一択。草食系が王道。YouTubeにしては地味な内容をMC大橋ひろこさんと漫談した感じ。私がべらべら喋くるのを彼女が上手にコントロールして、脱線するとやんわり元に戻すという感じ。大橋さんとは彼女がデビューした頃からの知り合い。福島繋がりゆえ気安い仲。

さて、金価格は引き続き5000ドル台で調整局面。

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今日は過去6か月のKITCO価格グラフを持ってきた。昨晩は雇用統計が米政府閉鎖の影響で遅れて発表。想定より良く、FRB利下げには逆風の結果だったが、トランプ氏がイラン攻撃に備え空母2隻目を派遣という地政学的リスクも同時進行。結局、NY金は上昇した(但し、円高進行で円建て金価格には為替面で下押し圧力も)。トランプ氏がイランに強硬姿勢をとるのは、中間選挙を控え不支持率が高まっているためで、国民の目を逸らす意図が透ける。支持率低下の背景は何と言ってもエプスタイン文書。カリブ海の島で少女を利用した不正行為に多くの米国、そして英国の政治家・著名人が参加していたとの疑惑。昨晩は日本との貿易交渉相手となっているラトニック商務長官が、その島を訪れたことを議会で認めた。私も議会生中継を深夜に見ていたが、しきりに妻と子供と一緒だったと主張。語れば語るほど白々しくなる。英国では首相辞任圧力となるほどの展開に。当然、疑惑はトランプ氏に及ぶ。まぁ大企業の社長クラスなら即辞任になるところだよね。このスキャンダルは金価格にジワリ効いている。

話はがらりと変わるが、昨晩著名ヘッジファンドが金で大儲けして、株運用の損失計上にも関わらず、ファンドとして好成績を残せたとの発言も目を引いた。グリーンライト・キャピタルのデビッド・アインホーン氏。私も個人的ファン。格好いいから(笑)。
よくヘッジファンドの買いで金上昇などと語られるが、実例が明らかにされると説得力があるね。因みに同氏はリーマンショックを予見したことで名を上げた実績がある。

なお、昨日公開されたYouTubeに話は戻るが、私は例によって娘の誕生日ごとに金貨一枚ずつ貼ってゆく「金貨アルバム」を持参。この話題は必ず視聴者の共感を呼ぶのだが、YouTubeでは「それって脱税?」との反応が目立った。確かに金高騰で金貨1オンス1枚と言えど70万円以上になるからねぇ。金で儲かった人の最大の悩みは税金対策だ。

それにしても、嫁ぐ娘を思う母の気持ちなどすっ飛ばして「脱税行為では」などと書き込まれると寂しい気持ちになるね。とにかく儲けたいとの欲望が母の愛情に対する感動をはるかに上回るわけだから。

私が一番怖いと想像したことは、仮に母がアルバムに貼るものが国債だったとしたら。超低金利時代に発行された日本国債40年ものとすれば、額面が100円でも今や時価40円程度がゴロゴロ。大量保有する生保は年度末になると「減損処理」に追われる有様。FPが「国債なら安全資産ですよ」と語っていた頃が懐かしい。本欄で繰り返し述べてきた日本国の借金問題を高市政権はどう処理するのか。責任ある積極財政は消費減税棚上げなど国民に痛みを強いるので、本気でやるなら人気度が高い所謂「ハネムーン期間」の今でしょ。

 

2026年