豊島逸夫の手帖

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グリーンランドを巡り、欧米同盟国と米国に亀裂

2026年1月19日

 週明け、いきなり金急騰。4600ドル後半。4700ドルも視野に入る展開。
要因は、週末にグリーンランドを巡り、欧州諸国が米国領化を明確に拒否。
アングロサクソン系で最も米国に近いはずのイギリスまで批判的姿勢。

金投機筋は反発の機会を伺っていた矢先のことゆえ、恰好の新規買い材料となった。
更に、金高値圏で空売りしていた投機筋も多く、彼らは損切り買い戻しを強いられた。KITCOグラフ緑線がいきなり立っているが、これは慌てて買い戻しに動いた形跡だ。

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このショートカバーが一巡すれば、落ち着くであろう。

さて、日本はいよいよ衆院選挙。
「選挙は買い」という相場格言は米国でも通用する。
2026年の人気商品は日本株と金だそうな。
それゆえ、今年は筆者も金と日本株についてNY勢に説明する役回りとなる。日本の選挙情勢とか、金の専門知識とか(NY市場の最前線で働く若手は人事異動で株や債券トレードから来た連中が多く、彼らの教育を頼まれている)。勿論、フィーはめちゃ吹っかけているけどね(笑)。
筆者の知的財産を安売りはしない!
このブログの英訳でも誰かに頼もうか(笑)。「これ読んでから質問に来い」という感じで。

そういうわけで日本での仕事は減らしているところだ。
研修会やら講演やらYouTubeの類は殆ど断っている。
特に、YouTubeの視聴者は短期売買組が多く、筆者が「金は貯める感覚で」と説いても、「そんな、おっさん、ひっこめ!」という感じだからね~(苦笑)。

それから円安。
やっと金利差だけではない円売りで、今年の円安は筋が悪いことが意識されるようになった。筆者流に言えば「長期の為替レートは国の稼ぐ力で決まる」。残念ながら日本企業の生産性は米国企業に比し低い。

中期的には、高市流のばら撒き財政が懸念されて円が売られていることは既に既成事実。債券市場では(専門的になるが)タームプレミアムがじり高基調だ。分かりやすく言えば、日本国債買うならリスクに見合う上乗せ金利が要求されるということだ。

政治面では、立憲民主党と公明党の「野合」なども、外国人投資家に容易に理解してもらえる事象ではない。説明に窮している。それでも日本株は海外勢に人気だ。要は減点パパの世界なのだね。日本株は減点が相対的に少ないということか。

最後に今日の写真は、近所の那須与一を祭る神社にて。
揺れる舟から矢で的を当てた伝説上の人物。
受験生に人気だそうな。

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