豊島逸夫の手帖

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ポーランドも金爆買い、先月19トン

2026年7月13日

ポーランド国立銀行総裁が「我々は金が安値になったところで引き続き金を購入している。今年は既に公的金購入量が82トンに達した。」と明言した。先月だけで19トン買ったと見られている。
既に明らかになっている中国人民銀行の6月15トン購入を上回る爆買いだ。

ポーランドの金買いについては2019年8月21日付け本欄で詳述した。

ポーランド、公的金100トン購入の理由

興味深いのは、彼らが買った金を何処に保管するか。
今回、同総裁は「我々は金632.4トン保有しているが、そのうちポーランド国内保管が100トンほど。あとはロンドンとNYの然るべき所に預けている。」と明言した。

ポーランドとしても微妙な決断だよね。国内保管だと、いつ何時ロシアが攻め込み、強奪するか分からない。かと言って、いかにバンク・オブ・イングランドやNY連銀の金庫とは言え、ポーランドからみれば「国外」であり、まさに「有事」となれば、その時に活用できるのか一抹の不安は残るであろう。苦渋の決断とでも言えようか。最近はシンガポールが「公的金の保管を引き受けましょう」と手を挙げているが、ポーランドから見れば丁重にスルーすることになろう。

なお、ポーランドは最終的に700トンを公的保有量の目途としている。

中国、ポーランドと公的金購入の事例が相次いだわけだが、金相場は下落中だ。日本時間月曜午前中には米イラン再交戦の報道を受け、4060ドル近傍の水準で推移している。投機的売りが優る展開だが、いつも書いているように投機的売買は所詮ゼロサム・ゲーム。
対して中銀金購入は数十年のスパンで、自国経済安全保障のため長期保有される。万が一有事となれば、その金を売って凌ぐとの発想だ。その意味では有事の金は「売り」とも言えよう。これは個人投資家とて同じこと。平時に地味に買い増し、万が一「家庭内有事」が勃発すれば、その金を売って凌ぐとの発想が原点だ。「家庭内有事」とは配偶者の大病・死別・失業、リストラによる失職など枚挙にいとまがない。
これもいつも言うことだが、つくづく「金は持って役立たないのが一番」だよね~。

さて、円相場には新たな円買いの材料が顕在化してきた。
GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)に保有米国債など外貨建資産を売らせて、日本国債を買わせようとの財務省の目論見。GPIFは世界最大の年金運用機関。市場では「クジラ」と呼ばれ、注目される存在。足元では株高の恩恵で、2025年の運用収益が41兆円に達したことが報道されている。

とは言え、日本のクジラに米国債を爆売りされてはトランプ大統領が黙ってはいまい。市場のファンドマネージャーの立場でも、米国の借金証文の保有量を減らし、日本の借金証文を増やすというポートフォリオの転換は悩ましいところ。財政不安は両国ともいいとこ勝負だ。

ここはクジラさんが金でも大量に買ったらどうかね。オルタナティブ(代替資産)投資と言われるのだが、未公開株とか不動産の保有は既に徐々に増やしつつある。ゴールドも欧米の感覚ではオルタナティブ投資の範疇に入る。理屈付けは成り立つ発想なのだ。ヒョッとしたらもう動いているかも~。

さて、今日の写真は人気の回転寿司「花まる」時計台店にて。ここはいつ行っても混んでいるね~。電話予約も不可だし。札幌駅ビルの店は長蛇の列なので、私は店舗面積が広い時計台店にしている。

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2026年